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シャープがFoxconn傘下企業としてChinaJoyに初出展
「そういえばこのTVで遊んでたっけ」。コンソールゲーム史のもうひとつの物語
2017年7月30日 00:28
シャープは、Foxconn傘下企業として初めてChinaJoyに出展を果たし、同社の主力商品である液晶テレビを中国市場にアピールすべくユニークな出展を行なっていた。
シャープの中国名は「夏普」。シャープお馴染みのロゴの下には「Powered by Foxconn」の表記があり、あのシャープが中国傘下企業(正確には台湾傘下企業)となったことを内外にアピールする狙いを強く感じた。
ブースには、人気シリーズのキャラクターイラストとともに、シャープとゲームの関わりを示す特別展示が行なわれていた。イラストはアジア圏で目立つ“ブサ可愛い”系の2Dイラストで、日本人の感覚からするとゲーマーに見せるならもう少しリスペクトを感じさせる描き方の方がいいような気もするが、これが中国でのやり方だということだろう。
特別展示の内容は、1985年のファミリーコンピューターから現代のプレイステーション 4やNintendo Switchまでを網羅した主要なゲームコンソールと、同時期にシャープが発売していたTVを一緒に展示し、実際に当時の人気ゲームを遊ぶことができるというもの。
ちょうどファミコン世代の筆者は、「ああ、そういえばこのテレビだった」とかなり懐かしく感じたが、ファミコンに刺さっているカートリッジはいわゆる「100 in 1」だったりして、かつて任天堂と蜜月関係にあったシャープにしては少々雑な出展内容だったが、ブースには次々に往年のコンソールゲームファンと思しきユーザーが訪れ、オールドゲームを楽しむ姿が見受けられ、“液晶のシャープ”を中国のゲームファンに印象付けることには成功していた様子だった。