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「モンスト」のXFLAGスタジオによる謎の新作「ファイトリーグ」の正体が明らかに

カード+ボードゲームのガチンコタッグマッチだ!

6月22日 開幕宣言

 ミクシィのXFLAGスタジオが開発中のAndroid/iOS用タッグバトルエンターテインメント「ファイトリーグ」。本日6月22日に開催された「ファイトリーグ開幕宣言」において、タッグマッチがメインであるということ以外に、初めてゲームの内容が明かされた。なんとなく雰囲気が掴めたような、そうでないような方も多いことだろう。

 そこで、弊誌では公開に先駆けて「ファイトリーグ」を実際にプレイした感触とともに、改めて「ファイトリーグ」を紹介したいと思う。

正体はタッグで戦う新感覚カード+ボードゲーム!?

3Dモデルの「ファイター」がグリグリ動く

 「ファイトリーグ」を実際に触ってみた印象は、これはボードゲームとカードゲームのいいとこどりだ!というものだ。というのも、「ファイトリーグ」がカードゲームのように様々な特色を持つユニット、「ファイター」を組み合わせてデッキならぬ「チーム」を編成し、ボードゲームのように4×3マスから互いの「リーダー」の1×2マスを除いた10マスの盤面にファイターを展開して、先に相手のリーダーを倒せば勝利というゲームシステムになっているからだ。どんなチームを編成し、どんなプレイをするのか、という構築と戦略の楽しさはまさにカードゲームとボードゲームのハイブリッドと言える。

 また、育成要素を排除し、「面倒くささを極限までそぎ落した」という、ある意味大胆なシステムを採用している。そのため手に入れたファイターはすぐに実戦で使うことができ、チーム編成の楽しさを倍増させてくれる。このユニット使いたいけど育成が終わってないんだよなぁ……でも育成面倒だからなー……というゲーマーあるあるを排除してくれるということで、個人的には大歓迎のシステムである。

 ゲームの目的はタッグを組んで「リーグ」を勝ち上がっていくということにある。勝ち上がっていくとどんどんランクが上がっていき、最終的には世界を舞台にして戦うことができるようになるという。対戦相手は同じランクに位置するプレーヤーとランダムでマッチングされるということなので、パートナーとタッグを組んで戦略を練り、密に連携を取って上を目指していくことになる。

「ファイトリーグ」のバトルシステムは「アーツ」と「チェイン」が重要

 「ファイトリーグ」で最も特徴的なのは、ファイターがそれぞれ「アーツ」と呼ばれる、攻撃できる方向を示す矢印を持っているところにある。ファイターは上下左右斜めの8方向からいくつかの向きを持っており、このアーツの数や方向はファイターそれぞれ固有のものになっている。

 プレーヤーは自ターンに1体のファイターを場に出すことができ、場に出されたファイターは持っているアーツの方向に攻撃を行なう。そのアーツが他のファイターに当たると、そのファイターも持っているアーツの方向に再度攻撃をする、という形で「チェイン」が発生するようになっている。

【チェインの様子】
「十八番街のヤジ」はテンキーでいう1、2、8、9の方向にアーツを持っている
場に出すとアーツの方向に攻撃する
4、6、8、9方向にアーツを持つ「水連寺・ルーシー・葵」を隣に設置してみる
「水蓮寺・ルーシー・葵」からみて6方向の「十八番街のヤジ」にアーツが当たり、チェイン発動!

 そのため、アーツをうまく繋げれば既に設置したファイターもガンガン動いて攻撃してくれるが、逆にチェインが繋がらないと出てきたとき以外動かない悲しいファイターが発生することになり、相手に有利をとられる可能性が高まる。このシステムにより、展開する場所によってファイターの影響力が大きく変わってくるため、ファイターを生かすも殺すもプレーヤーの力量次第というわけだ。ただただ強いファイターがいれば勝てるわけではないというところが非常に面白い。

 また、ゲームの勝利条件は「相手のリーダーを倒す」ということのみなので、相手のファイターを全滅させる必要はない。なので、相手リーダーだけを集中攻撃して一直線に勝利を目指してもよいし、盤面を制圧してジワジワと勝利を狙ってもよい。後述する「ブランド」の持つ特長や各ファイター、あるいはタッグを組む相手によっても得意な戦法は異なってくるので、自分好みのプレイスタイルを見つける楽しみがありそうだ。

個性豊かなファイター達!アーツの向きや数、スキルなど千差万別

リーダーのファイティングバーストが発動!すると派手なカットインとともに効果が表れる。

 ファイター達はその特徴で5つの色の「ブランド」に分けられる。とはいえよくある火属性、水属性、風属性……といったものではなく、互いのブランドによっていわゆる”属性的な”強弱がつくことはないという。

 ブランドは、ステータスは高いがアーツが少ないという傾向があったり、逆にステータスは非力だがアーツが多い、あるいはファイターを貫通する長射程のアーツを持っていたりなど、所属するファイターの傾向を表すものだという。ステータスもアーツも控えめだが強烈なスキルをもっていたりと、様々な特徴を持つ5つのブランドが存在している。イラストもテーマごとに統一されていて個性的なファイターが揃う。

 スキルについて、テストプレイで確認できた限りでは、「登場時に相手リーダーにダメージを与える」、「一定の攻撃力以下のファイターを除去する」、「味方にバリアを貼る」など、まさしくカードゲームのように様々なスキルが存在する。確認できなかったがおそらく倒されたときに発動するスキルもあるのだろう。詳細はまだ明らかになっていないが、スキルの効果についてもまた悩む楽しみがありそうだ。

 また、ターン経過でゲージがたまっていき、満タンになると「ファイティングバースト」としてリーダーに設定したファイターのスキルを使うことができる。相手全体にダメージを与えたり、相手リーダーに直接大ダメージを与えたりと、大技だけあって非常に強力な効果を誇る印象だ。こちらもブランド、各ファイターによって効果は異なるということなので、どのような効果があるのか楽しみである。

 プレーヤーは1ブランドしか選択することができず、そのブランド内でファイターを選択してチームを選択することになる。つまりある程度傾向は固定されてしまうのだが、タッグを組む場合は相手のブランドは問わず、どんな組み合わせでもチームを組むことができる。タッグを組む意味と楽しさはまさにこの点にあり、お互いの長所を生かすシナジーを考えたり、弱点をカバーしあったりと、これこそが「タッグバトルエンターテインメント」たる所以である。

【5つのブランドと代表的なキャラクター】
毎日がお祭り騒ぎ。「和」がテーマの「十八番街」。フィールドにいる味方ファイターが多いと真価を発揮するスキルを特徴とする
「十八番街のヤジ」
メカニカルに魔改造された道具、「ガジェット」がテーマの「GGG」。長射タイプのファイターが多く、味方の能力を高める支援型スキルが豊富だ
「アジャスト・レンチ」
熱い魂「動物×スポーツ」がテーマの「アスリートクリーチャーズ」。全ブランド随一の超攻撃力を誇り、チェインアーツは苦手だが驚異的な爆発力が魅力の速攻・攻撃特化型ブランド
「リンクス@PG」
「玩具×ホラー」がテーマの「TOYS of the DEAD」。高い攻撃力と長射タイプを合わせ持つが、HPが低めで攻撃的なブランド。代償と引き換えに強大な効果を発生させる、トリッキーなスキルが特徴
「シカバネの姫君」
職業に特化した超人「職業×(ヒーロー or ヴィラン)」がテーマの「Justice Professionals」。高いHPとチェインしやすいファイトアーツが特徴で、ピンチになるとその力は強化され、一気に勝負を決する事ができる
「チーフオフィサーJ」

今後の情報は要チェック!

 以上でお伝えしてきたように、「ファイトリーグ」はチームを編成する楽しさ、組んだチームを実際に悩みながらプレイする楽しさ、そしてタッグを組んで戦っていく楽しさを併せ持った「いいとこどりゲー」であった。

 まだまだ情報が出そろっていないこともあり、イメージがわきにくい部分もあるかもしれないが、実際に触ってみた限りでは相当に楽しめそうな印象だ。対人要素がメインになっているということもあり、かなり中毒性の高いゲームになるような予感もしているので、是非今後の情報に注目していただきたい。