ニュース

海賊黄金時代の宝の奪い合い! 「Skull and Bones」をプレイ

海賊船の砲撃で戦うロマン! 5対5のPvPモードの詳細と見所を紹介

6月13日~15日開催

会場:Los Angeles Convention Center

 UbisoftがE3 2017で発表した新作の中に、海賊船をテーマにした「Skull and Bones」というタイトルがあった。

 本作は、「Assassin's Creed IV: Black Flag(アサシン クリード IV ブラック フラッグ)」の海戦から着想得て開発が進められているオンライン海賊船ゲーム。時は海賊黄金時代、カリブ海からインド洋までの広大な海を舞台に、プレーヤーは一攫千金を狙う海賊のキャプテンとなって航海へと出発する。

 E3 2017において、Ubisoftブースの一般フロアでは披露されていなかったが、関係者向けのブース裏手スペースでは、本作のマルチプレイを体験できる場所が用意されていた。今回このマルチプレイを実際にプレイできたので、その模様をお伝えしたい。

【Skull and Bones: E3 2017 Multiplayer and PvP Gameplay | Ubisoft [US]】

プレーヤーは船長。指示を出す度に、その指示が大声で船全体に伝達される
見張りの周囲確認も大事な作業だ

 まず海賊船の操作方法だが、基本的には推進力を上げ下げしながら、左右への舵取りで船を操作していくこととなる。航海では風の影響が大きく、追い風の場合は推進力が上乗せされ、向かい風では推進力が減退する。

 また通常は船長、つまりプレーヤーのいる舵の位置からの視点に固定されているが、視点を帆の上にいる見張りに移し、周囲を見渡すことも可能で、敵船を発見すればマーキングもできる。

 戦闘は、主に船体の正面、そして左右にある大砲を使用する。どれも飛距離が決まっていて、また方向をしっかり定めないと敵へのダメージが安定しない。双眼鏡を覗いてしっかり狙い、ここぞという時に発射。帆に当たってもダメージはほとんどないので、しっかり船体を狙って当てることが重要だ。攻撃としては、ほかにも位置を指定して上空からの着弾を狙う迫撃砲のような砲撃もあり、さらに言えば正面から船体をぶつける体当たりも有効な手段となっている。

 敵船や自船には体力ゲージが表示されており、船体の左右それぞれに異なった体力が設定されている。砲撃を与えてどちらかの体力ゲージを削りきれば、船全体が豪炎に包まれて沈んでいくという仕組みだ。

透き通るような青い海の上で、荒々しい海戦が展開される

今後どのような最新情報が出されるのか、今から楽しみだ

 デモプレイではこれら操作のチュートリアルが行なわれたあと、実際のゲームプレイへと入っていった。海賊船らしく、非戦闘中は船員たちによる歌声が聞こえてきたり、推進力を上げ下げする度に船員全員に指示が飛んだり、船員たち1人1人の動きを感じさせる描写も面白かった。

 今回プレイしたマルチプレイは5対5のPvPモード。一定時間内で資金を奪い合いながら、最終的な獲得資金が多い方が勝利というルールとなっていた。

 海賊船は防御型の「Enforcer」、攻撃型の「Bruiser」、支援型の「Marksman」という3種類のタイプが用意されていて、プレーヤーはいずれかを好きに選択できた。Enforcerはとにかく大型で防御力も高く、Bruiserは最も小ぶりだが素早い機動力を持ち、Marksmanはその中間くらいだが長距離の視界と兵装を備えている。

 対戦が始まると、海洋には敵でも味方でもない小型船がいる。この小型船を撃破すると海上に資金が落ちるので、まずはこれを誰かが回収。資金は回収した船にストックされ、撃破されるまではその船の持ち物となる。

 一通り小型船から資金を奪ったあとは、いよいよ海賊船同士の衝突となる。先述の通り攻撃方向は船体の位置取りによってかなり限定されるので、その調整がなかなか曲者だが、Marksmanを選択した筆者は長距離から砲撃できる優位性を活かして、先制攻撃で2隻を落とすことに成功した。

 そこまでは良かったのだが、戦闘が中盤を過ぎると攻め込んできた敵船に完璧に横付けされてしまうと、そこからの連続砲撃であっさりと体力ゲージが消滅、あえなく海に沈んでしまった。Marksmanは長距離では有利だが、近づかれるとなかなか脆いようだ。

 戦闘は一定時間が過ぎると、逃走地域が登場する。戦闘はここからが大事で、資金を持ったまま逃走地域へ入ることができれば、そこではじめてチームとして資金獲得となる。裏を返せば、逃走地域に到達する前に沈んでしまえばチームの獲得資金はゼロ。その上、持っていた資金がそっくり海の上に浮かぶこととなる。

 これが対戦の最後の大逆転要素にもなっていて、そうした必死の奪い合いを経て、試合は決着する。試合の総時間は10分かからない程度と短く、どんどんプレイしていけそうな印象だった。

 今回プレイできたのはここまでだったが、本作はオープンワールドゲームということで、実際はどのような味付けになるのか今から楽しみだ。北米での発売は来年秋となっているが、現段階でも海賊船の砲撃で戦うロマンを感じることができたので、今後の最新情報に期待したい。