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カジュアルなゲーム性と美しい空が魅力の「エースコンバット7」
VRによって広がる空の楽しさ、超至近距離戦にも有効?
2017年6月14日 16:15
バンダイナコエンターテインメントが2018年に発売を予定しているプレイステーション 4/Xbox One/Windows向けフライトシューティング「エースコンバット7スカイズ・アンノウン」。E3ではクローズドドア向けにVR用のデモを出展、さらに前日の「PlayStation E3 Showcase」でもプレイアブルデモが出展されていた。今回はこのプレイアブルデモの感触をレポートしたい。
「エースコンバット7」は、“近未来の空の戦い”を描くフライトシューティング。戦闘時や飛行機を扱ったゲームはリアルなグラフィックスと挙動を追求した作品が多く、その中で「エースコンバット」シリーズは“リアルさ”を持ちながらもシューティングゲームとしての楽しさやユニークなゲーム性、ストーリー要素を盛り込み熱心なファンを獲得したシリーズである。しかし最新作である本作は難航しているようで、2018年へ発売が延期されてしまっている。
実機デモではF/A-18に乗り込み敵と戦い、そして現われた巨大爆撃機と戦いを繰り広げるという内容となっていた。圧倒的なのはその“空”の描写である。巨大な積乱雲が迫った空域での敵との戦いでは、敵は頻繁に雲間に隠れ、至近距離での戦いを余儀なくされる。頻繁に宙返りやターンを繰り返しながら敵を追うという展開となった。
やはり体験して楽しいのは多くの戦闘機をばったばったとなぎせる爽快感だ。ミサイルは100発以上搭載し、惜しみなく敵にぶち込める。期待の挙動は軽快で、無茶なターンも楽々こなし敵をサイトに捕らえられる。体験版のためか難易度も低く、飛行機の操作に慣れてない人も、地面に数度激突しても大丈夫で、誰でも気軽に戦いが楽しめていた。
実際に画面を見てその空の描写は感心させられた。雲間からのぞくジャングルや、高度のあるところでの空の青さ、ミサイルの煙が尾を引く表現、この美しい風景とカジュアルなゲーム性が空を飛ぶ楽しさを増してくれる。
一定数の敵を倒すと巨大な爆撃機が現われる。この爆撃機は多数のドローンを搭載しており、ドローンを放出して戦いを挑んでくる。ドローンは自機にまとわりつくような至近距離で攻撃を行なってくるため、ミサイルでは追いきれず、回転しながらのバルカンで対処する……非常に「エースコンバット」らしい超至近距離での機銃の射撃が体験できたところでデモは終了となった。
ちなみに、VRコンテンツでは右スティックの視点移動をVRで可能とするようだ。コンバットフライトシムでいち早く敵を発見できる視点移動は非常に重要だ。今作もドローンとの超至近距離での戦いの場合、頭を動かすことで周りが見回せるのは魅力的だ。
スティック操作による視点移動だとどうしても「デフォルトの頭の位置」に戻すのに苦労させられる。ここがVRゴーグルだとより直感的になるはずで、とても楽しみだ。なにより、VRゴーグルでこの美しい空を見て、飛び回りたい。本作にとってVRゴーグルはとても魅力的なデバイスとなりそうだ。