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【PlayStation E3 Showcase】息子を気遣う腕とまなざし、“新展開”を見せる「God of War」
守るべき者を得たクレイトス、その戦いが目指す先は?
2017年6月13日 20:16
「God of War」、ナンバリングがつかない本作の製作が発表されたとき、最も驚いたのは「クレイトスに息子がいる」ということだった。神の陰謀で家族を失い、その怒りのあまり神を皆殺しにした男が息子を得ている、そこが本作の最大の注目ポイントだ。
クレイトスは老いを感じさせるが、その力強さは衰えない。斧は青く輝き、敵を真っ二つにぶった切る。今回は鉄板が扇のように広がり立てを形成する新武器も確認できた。こちらもかなり強力な力を持っているようだ。もちろん敵を押しつぶし、ねじり、引きちぎるパワフルプレイは健在、クレイトスの神殺しのパワーは今作でも話題を詰めそうだ。
……しかし、やはり今作のクレイトスは違うのだ。息子の乗った船を引いて雪原を移動するその表情、敵を前にしたとき息子をかばうために伸ばされた手。守るべき者のいるクレイトスは、人間らしくなった。シリーズを通じ、その強大で残酷な力を見せつける一方で、あまりに殺伐としたクレイトスの生き様を見てきた筆者にとって、人を気遣うクレイトスの姿を見ることはうれしい。彼がどのような冒険を繰り広げていくか、本当に楽しみだ。
そして息子もただ守られる存在ではない。彼単独の冒険も用意されているようで、彼はその弓で敵と渡り合うようだ。クレイトスとは大きく異なったゲーム性を持っていそうで、こちらも期待したい。
雪原に見覚えのないモンスター、そして白く巨大なヘビに、赤熱する石柱を持った巨人。これまでのギリシアを舞台としたギリシア神話の物語とは違いそうだ。平穏とは言えないかもしれないが、守るべき者を得たクレイトスがどのような戦いを行なっていくか、発売が予定されている2018年が待ち遠しい。