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【Bethesda E3 Showcase】“理不尽な恐怖”はさらにパワーアップ! 「サイコブレイク2」
様々な新事実が明かされる舞台設定、セバスチャンの思いは叶うのか
2017年6月12日 17:24
Bethesdaは、最新の自社タイトルを発表する「Bethesda E3 Showcase」を6月11日(現地時間)にロサンゼルスで開催した。本稿では「THE EVIL WITHIN 2(サイコブレイク2)」において、会場の興奮や、現時点で明らかになっている情報を中心にお伝えしたい。
「サイコブレイク2」は、三上真司氏の指揮の下、Tango Gameworksによって生み出されるサバイバルホラー。10月19日にPS4版とXbox One版が発売予定。会場ではまず髪の長い女性のようなクリーチャーが目の前に立ち上がり、一気に襲いかかられるところから始まる。前作で大きな衝撃を与えたモンスター「ラウラ」である。もう彼女が出ただけで会場は大興奮だ。
そしてうらびれた街にたたずむセバスチャンと、巨大な機械を見つめる1人の女性、炎の中に消えていく娘……断片的なシーンが続く、ここでタイトルが映し出され、会場を大きなどよめきが上がった。そう、皆が本作を待ち望んでいたのだ。
そこから先は凄惨なシーンが続く。巨大なホースがついたガスマスクのようなものを被った敵、焼けただれた体を持つ敵、心臓部分が灼熱化した醜く太った怪物、火炎放射器を持った敵、死体のようなクリーチャーに、顔を全身に貼り付けたような敵……ある時は撃退できるがほとんどでセバスチャンは殺されていく、不気味で圧倒的なその恐ろしさは、今作でさらにパワーアップしているようだ。
前作「サイコブレイク」の特徴は“理不尽すぎる絶望”にあったと思う。何を考えているかわからない、コミュニケーションさえもとれない、しかしもし触れられてしまえば問答無用で殺されてしまう、沿いううあまりに理不尽な脅威に立ち向かわなくてはいけない恐怖、そして逃げ切ったアンドは、次に確実にくる恐怖の前の気休めでしかないのだ。その絶望感は、前作の魅力だった。そして今作はこの傾向が強くなるようだ。
そして実はその理不尽な恐怖こそ、コアプレーヤーを奮い立たせるのである。厳しく理不尽だが、敵にはつけいる隙があり、うまく立ち回れば活路が見いだせる。いかに逃げいかに戦い、そして生き残るか、今作はさらにゲーム性が力の入ったものになっていそうだと感じた。
さらに今作のストリーにも注目である。今作のセバスチャンは「娘の救出」という明確な目的があるという。彼は娘を救い出すため、自身の人生を破滅に追い込んだ元凶である、“メビウス”という謎の組織に協力する。彼はメビウスが作り出した世界で、待ち受ける脅威から生き延びるため、出口を探すこととなるという。
「サイコブレイク」ではDLCでも大きくストーリーが補完されていく、続編である本作はそこからもさらに踏み込んだ物語となるようだ。メビウスの目的は何か、セバスチャンは心の平安を得ることができるのか? ストーリーにも注目したい。