ニュース

Nintendo Switch「ARMS」は、伸びる腕が“ゆっくり”だから面白い!

オンライン先行体験会「のびーるウデだめし」レポート

【のびーるウデだめし】

5月27日、28日、6月3日、4日 開催予定

【ARMS】

6月16日 発売予定

価格:5,980円(税別)

 任天堂は、Nintendo Switch用対戦アクション「ARMS」の先行オンライン体験会「のびーるウデだめし」を5月27日より開始した。実施日程は5月27日、28日、6月3日、4日の4日間で、各日の9時、21時、翌日3時より1時間ずつ実施される。

 「ARMS」は、Nintendo Switchのコントローラー「Joy-Con」を両手に持ち、傾けたり押し出したりする操作とボタン操作を組み合わせてプレイする対戦アクションゲーム。プレーヤーは腕が伸縮する特殊な体質を持ったファイターたちを操って、目標の達成やオンライン対戦での勝利を目指していく。今回5月27日に実施された体験会にさっそく参加したので、そのプレイの印象をお届けしたい。

【「ARMS」紹介映像】

プレイできたのは「パーティマッチ」のみ
参加するとさっそくロビーへ。ここからルールを問わないマッチングが自動で開始される
待機中は選択中のファイターで練習もできる。このおかげで、無駄な時間はほとんど感じられない体験会だった

 今回実施された「のびーるウデだめし」では、数あるゲームモードのうち、自動マッチングでオンライン対戦ができる「パーティマッチ」のみがプレイできた。

 パーティマッチに参加すると、同じロビーにいるプレーヤーと自動でマッチングが行なわれ、1対1や2対2、三つ巴といった対戦がランダムにプレイできるようになっている。ゲームルールは敵プレーヤーの撃破を目指す通常戦に加え、ステージ中央に出現する巨大な球を相手コートへ押しやる「バレーボール」も用意されていた。

 半ば強制的にさまざまなモードに駆り出されるこのシステムはかなり合理的で、プレイしたいルールを選んで、同じルールを選択した相手とのマッチングを待って……という手間と待ち時間がバッサリ削がれている。選択できない代わりにどんどんプレイできるというのが最大のメリットであり、「ARMS」のさまざまな側面を知る上でも効率的な仕組みとなっていた。

 実際に対戦してみると、本作は駆け引きが非常に大事だとわかる。びよーんとパンチを出している間はそれだけ攻撃手段やガード手段を失っているということなので、パンチを避けられるだけで一気にピンチに陥ってしまう。また両手を同時に放つ「投げ」も大事で、ガードなどで硬直している相手には大ダメージを与えられる効力な攻撃だ。ただしこれも安易に放つと片手パンチで撃ち落とされたり、さっと避けられて反撃にあったりと、諸刃の刃でもあったりする。

 そういう意味で本作は対戦格闘のセンスがかなり必要になると思うのだが、狙いや動きがルーズ気味な「びよーんと伸びる腕」が駆け引きのメインに据えられることで、「1フレームを競う争い」とはなっていないプレイ感覚も興味深い。びよーんと迫ってくるパンチを避けられるか避けられないか、という視覚的にもわかりやすい駆け引きが本作のキモではないかと思う。

開始直後はチュートリアルからスタート
1対1、2対2など、どんどん試合がマッチングされていく

 そういうベースがある上で、本作では、特性の異なるファイターと、その装備「アーム」に様々な種類が用意されている。この組み合わせによって対戦の行方は大きく左右されるわけだが、5月27日実施版では、発表されている総勢10名のファイターのうち7名が使用でき、それぞれに3種類ずつ用意されている標準アームが使用できた。

【「のびーるウデだめし」参加ファイター】
スプリングマン
リボンガール
ニンジャラ
マスターマミー
ミェンミェン
メカニッカ
DNAマン

同じファイターでもアームを変えると使用感がかなり変わってくる
配色違いのファイターにも遭遇。こちらは青いミェンミェン

 今回は個別の紹介については割愛するが、大事なのは同じファイターでも装備するアームによって使い心地がかなり変わるということ。たとえば青いバネ型の髪型が印象的な「スプリングマン」では、オーソドックスなボクシンググローブ型で扱いやすい「トースター」、円を描く軌道で飛びタイミングをずらしやすい「ブーメラン」、アームの先から3発の弾が発射される手数と攻撃範囲重視の「トライデント」が標準アームとなっており、「トースター」と「ブーメラン」でタイミングをずらしながら攻める、両手に「トライデント」装備で攻撃重視で攻めまくるなど、この3種類だけでも組み合わせの個性が異なってくる。

 またファイターには、俊敏性には欠けるがガードで体力が回復する「マスターマミー」、キックでパンチを弾き落とせる「ミェンミェン」、体が伸縮して予測の難しい動きをする「DNAマン」など、ドッシリ攻めるか、テクニカルに動くか、ファイターによって得意なプレイスタイルがまったく違う。ちなみにだが、プレイした中ではラーメンガールの「ミェンミェン」の人気が高い印象だった。

 実際には標準アーム以外のさまざまなアームが使用できるようになるので、膨大に用意されているアームから何が自分の好みに合うのか、それを探すだけでもかなりやりがいがありそうだ。

 ほかに体験した中で面白かったのは、通常とは配色の異なったファイターも登場するということ。最初は同じファイターがマッチングした際に、ファイターの色が変化したことで気付いたのだが、任意でもファイター選択時に「左スティックを押し込みながら上下左右に倒して決定」で色の変化が可能になる。この“色違い”は今後どのように実装されていくかはわからないが、華やかでポップなアートワークが印象深い本作なだけに、配色の異なるファイターも鮮やかで人気が出るだろう。

 個人的にはピンクと青色ベースの「ミェンミェン」が印象的で、キツいイメージのミェンミェンが青いニット帽によってかなりかわいらしく感じられた。ミェンミェンはプレイしている人も多かったので、これから体験会をプレイするという方も、この青ミェンミェンを機会があると思う。その際はぜひご注目いただきたい。

 「のびーるウデだめし」は今週末と来週末も実施される予定。まだ十分間に合うので、未プレイという方はぜひチェックいただきたい。

ピンクのメカニッカ、金髪のスプリングマンも登場した