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「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」バトルシステムなどまとめて紹介!

7月13日発売予定

価格:6,800円(税別)

CEROレーティング:B(12歳以上対象)

 スクウェア・エニックスは、7月13日の発売を予定しているプレイステーション 4用RPG「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ(以下、FFXII TZA)」の世界観や改善されたキャラクター育成システム、バトルシステムなどの情報を一挙公開した。ぜひゲームの進化にも注目していただきたい。価格は6,800円(税別)で、CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

冒険の舞台となる広大な世界「イヴァリース」

 「FFXII TZA」の舞台となるのは、魔法が当たり前のように存在し、飛空艇が大空を行き交う世界「イヴァリース」。摩天楼がそびえる大都市が繁栄を極める一方、いくつもの国々が戦火にほろんだ激動の時代であり、自由のために戦う者と、義務であるがゆえに戦う者たちの希望と野望が渦巻く世界だ。

【スクリーンショット】

エネルギーの源である「魔石」と伝説の「破魔石」

 イヴァリースには「ミスト」と呼ばれる霊的なエネルギーが偏在している。ミストは魔法の源になるほか、濃密なミストによって生物が変容し、魔物になってしまうこともある。

 ミストを含んだ鉱物は「魔石」と呼ばれ、物理的なエネルギーを生み出す原動力として活用されている。大空を埋める飛空艇も、魔石によって駆動する機関で浮かんでいる。

 普通の魔石は、含有したミストを消費してエネルギーを生み出すが、「破魔石」と呼ばれる特殊な魔石は、ミストを吸収して蓄える力があり、年月をかけて蓄積したミストを解き放てば、凄まじい力を発揮する。だが、破魔石はあくまで伝説上の存在であり、実在を信じるものは多くはない。

イヴァリースにある国々

ダルマスカ王国(首都:ラバナスタ)

旧ダルマスカ王国の首都

 かつてイヴァリース全域を平定し、戦乱の時代を終わらせた覇王レイスウォールの系譜を受け継ぐ王国だったが、2年前、新興の覇権国家アルケイディス帝国の侵攻により滅ぼされ、王家の血統は絶えたとされている。

 帝国の占領下で庶民は住居を追われ、地下のダウンタウンに強制移住を
強いられている。人々は旧ダルマスカ国民としての誇りを失っておらず、
帝国への抵抗を試みる者たちもいる。

空中都市ビュエルバ

空に浮かぶ島に築かれた街

 空中都市であるがゆえに、地上の戦乱とは一定の距離を保っている中立国。歴史上ダルマスカ王国とは友好的な関係だったが、2年前の戦争でダルマスカが帝国に敗れた際、領主オンドール侯爵は帝国寄りの立場で早期終戦をまとめたため、中立国といえども実際にはなんらかの事情で帝国の意向に従ったものとみられている。

アルケイディア帝国(帝都:アルケイディス)

イヴァリース当方に覇を唱える軍事大国

 ダルマスカ王家の祖となった覇王レイスウォールの時代には辺境の都市国家に過ぎなかったが、帝政下で急速な発展を遂げ、ダルマスカ王国を遥かに凌ぐ経済力と軍事力とで近隣諸国を呑み込みつつある。

 西方のロザリア帝国とは200年近くも敵対関係にあり、ダルマスカ王国への侵攻は、対ロザリア決戦の前哨戦だと推測されている。覇王がもたらした平和な時代に発展した国が、皮肉にも戦乱の火種となり覇権争いを繰り広げている。

ロザリア帝国

東方のアルケイディア帝国と対立する西方の軍事大国

 アルケイディア帝国を攻撃する足掛かりとして、東方への進出を狙っていたが、2年前の戦争で勝利したアルケイディアによってダルマスカを抑えられ、機先を制されてしまう。しかし、今なお進攻をあきらめてはおらず、ひそかに工作員や資金を投入するなどして、対アルケイディア戦の機をうかがっている。

世界に暮らす多様な種族

 イヴァリースには、人間に似たヒュム族のほかにも、多数の種族が生活している。外見や思考、文化はそれぞれの種族によって大きく異なり、社会的な対立がないわけではない。今回は主だった種族を紹介しているが、ほかにも力強く心優しい「ガリフ族」や、砂の海に巣くって旅人を襲う「ウルタン・エンサ族」、霊的能力に優れた「ン・モゥ族」などの種族が存在している。

ヒュム族

 イヴァリースの人類で、最多数を占める種族。旺盛な好奇心で勢力圏を広げたヒュムは、他種族と衝突することもあるが、イヴァリースにおける人類の領域を大きく開拓してきた。

【ヒュム族】

ヴィエラ族

 森の民と呼ばれる種族で、美しい銀髪と長い耳が特徴。きわめて長命なことから他種族とは人生観が異なるらしく、森にこもり他種族との交流は好まない者が多い。だが、ヴィエラにはない価値観と自由に魅了されて、森を後にする者もいる。

【ヴィエラ族】

モーグリ族

 ふわふわの柔毛をまとった小柄な種族で、小さな翼で飛び、頭のポンポンが特徴的。手が小さい上に器用なので、細かい作業が得意で、飛空艇などの機械に精通した機工士として活躍するものもいる。

【モーグリ族】

バンガ族

 爬虫類のような容貌の、うろこのある種族。ヒュムとは外見こそ大きく異なるが、気質や文化では共通点が多く、ヒュムとは兄弟のように通じ合える種族といえる。誇り高い種族なので、トカゲ呼ばわりされると激昂する。

【バンガ族】

シーク族

 ほぼヒュムと同じ身長だが、体重は大きく上回っている。しかし、肥え太ったかに見えるその体躯は、強靭な筋肉の塊であり、鈍重どころかきわめて高い身体能力を秘めた恐るべき戦士。

【シーク族】

メインキャラクターを紹介!

ヴァン(Vaan)

空に自由を描く少年

種族:ヒュム
年齢:17歳

 旧ダルマスカ王国のダウンタウンで暮らす少年。自由な空賊にあこがれて、明るく前向きにふるまっているが、その心には戦争で失った家族への想いが影を落としている。

【ヴァン】

アーシェ(Ashe)

ダルマスカ王の一人娘にして唯一の王位継承者

種族:ヒュム
年齢:19歳

 表向きは2年前、敗戦の混乱のさなか自害したといわれているが、実は正体を隠して生き延びており、祖国の再興をめざして解放軍を率いている。

【アーシェ】

バルフレア(Balflear)

過去に背を向けた空賊

種族:ヒュム
年齢:22歳

 どれほどの報酬を積まれても興味がなければ動かない気まぐれな自由人だが、過去のとある因縁と確執に囚われている一面もある。

【バルフレア】

パンネロ(Panelo)

戦乱を見つめる健気な少女

種族:ヒュム
年齢:16歳

 ヴァンの幼馴染。先の戦乱で家族を失ったこともあり危なっかしいヴァンを常に案じている。国々を揺るがす陰謀に巻き込まれても、自分を見失わない、しなやかな健気さを持っている。

【パンネロ】

フラン(Fran)

森を捨てて空を行くヴィエラ

種族:ヴィエラ
年齢:Unknown

 森の民ヴィエラでありながら故郷を捨てて空賊となった、バルフレアの相棒。そのもの静かな佇まいが神秘的ですらある彼女だが、過去を捨ててまで得た自由を守ろうとする強い意志と覚悟を秘めている。

【フラン】

バッシュ(Basch)

忠義の騎士、そして裏切り者と呼ばれた男

種族:ヒュム
年齢:36歳

 かつて勇名をはせた旧ダルマスカ王国の将軍。勇将であるがゆえに2年前の敗戦を認めず、国王を暗殺してまで戦争を続けようとした反逆者として、処刑されたことになっている。実は生かされており、牢獄の奥深くに幽閉されている。

【バッシュ】

ヴェイン・カルダス・ソリドール(Vayne)

覇道を征く兄

種族:ヒュム
年齢:27歳

 アルケイディア帝国皇帝グラミスの息子。その軍事的才能でダルマスカ王国を攻め滅ぼした張本人だが、有能ゆえに国内にも政敵が多いようだ。

 次期皇帝に最も近い人物と目されているが、彼の最終目的は皇帝になることではなく、同志たちと遠大な理想を追い求めている。

【ヴェイン・カルダス・ソリドール】

ラーサー・ファルナス・ソリドール(Larsa)

王道を信じる弟

種族:ヒュム
年齢:12歳

 皇帝グラミスの息子で、ヴェインの弟。老獪な父と有能な兄を素直に尊敬しているが、彼もまた人々を率いるにふさわしい徳を備えた大器といえる。その素養故に帝国の権力闘争に巻き込まれていくさなかに、ヴァンたちと出会い、国を背負う覚悟を示す。

【ラーサー・ファルナス・ソリドール】

ジャッジ・ガブラス(Gabranth)

法の番人にして復讐者

種族:ヒュム
年齢:36歳

 アルケイディア帝国の法を司る騎士「ジャッジ」を率いる武人。法に則って秩序を律するジャッジの権限は絶大で、皇帝の代理人となって帝国軍を指揮している。

 剛勇にして智謀に長けたガブラスは、2年前の戦争で謀略の主役をつとめ、ダルマスカ王国の崩壊と敗亡を決定づけた。

【ジャッジ・ガブラス】

改善されたキャラクター育成「ライセンス」

 「ライセンス」とは、戦いで必要なあらゆる技術に用意されている資格であり、すべての武器や防具、魔法や技などは、それらに対応するライセンスを習得することで使用できるようになる。

 ライセンスは、ライセンスボード上から「ライセンスポイント(以下、LP)」と引き換えに習得することができる。LPは、敵を倒すことで経験値と共に入手することができる。ライセンスには様々な種類があり、プレーヤーがどの資格を習得するかで自由な育成を楽しむことができる。

【ライセンスの種類】
名前効果
武器12種類の異なる特徴を持ったものがある。強力な近接攻撃ができる剣や槍、距離と取って攻撃できる弓や銃、魔法の効果を高めるロッドや杖などがある。
防具装備することで、防御力が上がるだけではなく、HPや筋力が上昇する「軽装備」、「重装備」、MPや魔力が上昇する「魔装備」がある。
アクセサリ装備することで戦いを有利にする追加効果や、ステータス異常の耐性といった効果を得ることができる。
魔法攻撃魔法を主体とする「黒魔法」や、回復を主体とする「白魔法」などをはじめ、様々な種類の魔法がある。
わざ敵の攻撃力や防御力を下げるものや、所持しているお金(ギル)で攻撃する「銭投げ」など、MPを消費せずに特殊なアクションを行なえる。
ステータス上昇最大HPアップ、「たたかう」や「魔法」の威力アップ、魔法での消費MPカットなど、習得するだけで効果が発揮される。
薬の知識ポーションやエーテルなどの回復力がアップしたり、万能薬の効果がより強力になる。

1人のキャラクターで2つのジョブを育成可能

 今作では12種類のジョブが用意されており、選択したジョブのライセンスボードの中でライセンスを取得していく。さらに1人のキャラクターで、最大2種類のジョブを選択できるため、1人のキャラクターがライセンスボードを同時に2つ持つことができる。

 ライセンスは最初からすべてが選択できるわけではなく、習得したものと隣り合ったライセンスが順に習得可能になる。最優先で習得したいライセンスがあれば、そこまでのライセンスを一直線に習得するのも1つの方法だ。

【ライセンスボード】
ライセンスボードはお互いにリンクしており、2つのライセンスボードに共通するライセンスを取得した場合、両方のライセンスボードにあるライセンスが埋まる。これを利用することで、思いがけないライセンス箇所が選択可能になることも

【キャラクター育成例:攻守ともにスキのない万能戦士タイプ(ナイト+赤魔道士)】

 扱いやすく攻撃力もそこそこ高い片手剣と、物理防御力を高める重装備で身を固め、攻撃から身をかわす盾も装備できるパーティの騎士役。

 さらに緑魔法や裏魔法をすべて操ることができ、中級レベルのものであれば回復魔法と攻撃魔法も使うことができる、まさに隙のない万能戦士となる。

【ナイト+赤魔道士】
バトルメンバーとのバランスを考えながら、どのライセンスを優先するかはプレーヤー次第

【キャラクター育成例:攻撃魔法と回復魔法を同時に極めた魔道士特化タイプ(黒魔道士+白魔道士)】

 強力な攻撃魔法で敵を殲滅できる黒魔法と、味方のピンチを一手に挽回できる白魔法を極める、魔法のプロフェッショナル。「魔法の効果アップ」などのライセンスが非常に効率的に働くため、優先的に習得するとどんどん強くなる。

【黒魔道士+白魔道士】
強力な魔法はその効果の分だけ消費MPも膨大になっていく。レベルアップすることでもMPは成長していくが、「魔装備」カテゴリの防具類を装備すれば、さらにMPや魔法ダメージにかかわりのある魔力ステータスがアップしていく。魔道士を極めるなら、魔法と同時に「魔装備」類も習得すると効率的だ

【キャラクター育成例:近距離戦を一手に引き受ける戦士特化タイプ(もののふ+ブレイカー)】

 ブレイカーの各種「わざ」により、敵の攻撃力や防御力を下げつつ、強力な刀による連撃で自ら大ダメージを与えにいく近距離戦のエキスパート。

 重装備で身を固めつつ、斧や刀などの強力な武器による攻撃を繰り出せるため、通常の戦闘からボス戦まで、常に安定した力を発揮できる。

【もののふ+ブレイカー】
攻撃方法は物理攻撃が主体なので、「物理攻撃が強くなる」のライセンスはできるだけ優先して習得することをオススメする

独自のバトルシステム「アクティブ・ディメンション・バトル(ADB)」

 本作は、「アクティブ・ディメンション・バトル(ADB)」という時間と空間の概念が組み込まれた独自のバトルシステムを採用している。フィールド上に存在する敵がこちらを認識するか、敵に何らかのアクションを仕掛けると、そのままバトルに突入する。

 バトルメンバーや敵との距離が戦闘に影響するため、遠すぎるとアクションを実行できなくなることもある。行動ごとに有効な距離が決まっており、例えば同じ「たたかう」というアクションでも剣より弓や銃の方が遠くから攻撃が可能だ。

 また、すべてのアクションはキャラクターの「スピード」に影響される。同じ行動をとっても、キャラクターによって速さに差がでるため、どのキャラクターに何を優先させるかが重要となる。

 地形や敵の配置を視認しながら、どのようにフィールドを探索するか、リアルタイムに判断して進む、緊張感を味わうことができる。

【アクティブ・ディメンション・バトル】
「ファイガ」や「ケアルガ」など複数のターゲットを対象とするアクションにも範囲が決まっているため、敵に近づいたり遠ざかったりすることで、バトルを有利に進めることができるという、戦略性がある
優先的に行ないたいアクションは、スピードの速いキャラクターに行動させると効率的。装備や魔法によってスピードを速め、強敵を相手に有利に戦うことができる
稀に周りのレベルよりはるかに強力なモンスターが出現することがある。そうした敵には敢えて近づかず、迂回する道を通るのも1つの手だ

メンバーの行動を設定する「ガンビット」

 「ガンビット」は、プレーヤーがキャラクターたちのバトル中の行動を設定できるシステム。ガンビットを設定すると、キャラクターはプレーヤーがカスタマイズした作戦指示に従い、リアルタイムに繰り広げられるADBの進行を妨げることなく、臨場感あふれるバトルが展開される。

 対象となる相手を指定する「ターゲット」と、その対象に対する行動「アクション」の2つをセットすることで、初めて1つのガンビットになる。ターゲットに関するガンビットは、自分やバトルメンバー、敵といった分類以外にも「HP<70%の味方」といった状況に応じた様々な種類が存在する。これらは街のガンビット屋で購入することができる。1度入手すればすべてのバトルメンバーがそのターゲットを設定することができる。

【ガンビット】
アクションにはバトルの基本となる「たたかう」や、入手した魔法、わざの他、各種アイテムなどを指定することができる

 ガンビットを応用すれば、よりスムーズかつ効率的に敵を倒すことが可能になる。また、敵ごとにガンビットを細かく変えることで、敵の弱点を即座に突いたり、敵の行動に合わせて自動で対応することもできる。

 今作では、ジョブが最大2つまで選択できることに加え、バトルのテンポ向上などの改良もあり、戦略を考える楽しみも向上している。

後方支援ならお任せ! 回復・補助役の基本ガンビット!(白魔道士+時空魔戦士)

 ガンビットは、基本的に設定した行動を優先する。この構成の場合は、戦闘不能の味方を最優先で復活させ、次にリーダーの行動速度を速め、攻撃や回復を潤滑にする。

 また、もしHPの少ない味方がいれば回復させ、HPの少ない味方がいなければ、障害ステータスを持った味方を回復させようとする。

【ガンビット構成】
(1)戦闘不能の味方にレイズ
(2)リーダーにヘイスト
(3)HP<30%の味方にケアルラ
(4)味方1人にエスナ

【白魔道士+時空魔戦士】

確実に相手の弱点を突き大ダメージ! MP消費の効率が良いガンビット!(ブレイカー+黒魔道士)

 このガンビット構成では、自動で相手の弱点に合わせた魔法を放ち大ダメージを与えることができる。またHPが減っていない敵には「魔防破壊」であらかじめ魔法防御力を下げることで、弱点を突いた時のダメージをさらに高めることができる。

【ガンビット構成】
(1)HP100%の敵に魔防破壊
(2)雷に弱い敵にサンダガ
(3)氷に弱い敵にブリザガ
(4)風に弱い敵にエアロガ

【ブレイカー+黒魔道士】