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PS2「FFXII」から進化、PS4「FFXII ザ ゾディアック エイジ」の改善点を紹介

「映像表現力」、「プレイ体験」、「サウンド表現力」が大幅に向上

7月13日発売予定

価格:6,800円(税別)

CEROレーティング:B(12歳以上対象)

 スクウェア・エニックスは、7月13日に発売予定のプレイステーション 4用RPG「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ(以下、FFXII ザ ゾディアック エイジ)」の最新情報を公開した。

 本作は、2006年3月にプレイステーション 2向けに発売された「FFXII」のリメイク作品で、PS2からPS4へジャンプアップするにあたってHDリマスターをはじめ様々な改良が施されている。

 今回は、RPG本来の醍醐味である「育成・戦闘・冒険」をさらに楽しむことができるよう「映像表現力」、「プレイ体験」、「サウンド表現力」の3つの点から行なわれた改善点を紹介する。

【プロローグ】

それはイヴァリースと呼ばれる世界の物語。
強大な軍事国家アルケイディア帝国の侵略でダルマスカ王国が滅亡した戦争から、2年――

戦禍に家族を奪われた少年“ヴァン”は、帝国に占領された街でたくましく生きながらも空賊となって大空を駆ける自由に憧れていた。王家で唯一生き残った王女“アーシェ”は、ひそかに解放軍を率いて祖国の再興をめざし、帝国への復讐こそが義務だと誓っていた。

戦乱の時代に出会った彼らの願いと希望が、人々の運命を結び、そして国々の命運をも変えていく。

【スクリーンショット】

映像表現力の向上

モデルの解像度が向上

 本作では、肌、髪、布、革、金属等の質感が向上し、キャラクターデザイナーの吉田明彦氏が描くキャラクターイラストが、そのまま動くかのような映像を楽しむことができる。

 また、現世代のライティング技術が導入されたことで、特徴的であった光と陰影の表現は向上し、自然なボケや柔らかい光の表現など、空気感と奥行き感のある世界を作り上げている。

【スクリーンショット】

プレイ体験の向上

2つのジョブを自由に組み合わせて育成する「ゾディアックジョブシステム」

 2007年発売のPS2「ファイナルファンタジーXIIインターナショナル ゾディアックジョブシステム」で搭載されたキャラクター育成システム「ゾディアックジョブシステム」が強化され、ナイト、モンク、赤魔戦士、ウーランといった12種類のジョブの中から、1キャラクターにつき2種類のジョブを自由に組み合わせて育成することができる。

 ジョブごとに装備できる武具、使用できる魔法や技などの能力が異なるので、ジョブの短所を組み合わせで補ったり、魔法攻撃に特化した組み合わせにしたりするなど、プレーヤーの組み合わせ次第で、性能や戦略に差が出る育成を楽しむことができる。

【スクリーンショット】
【ジョブの種類と特徴】
種類特徴
白魔道士回復やサポートが得意
ウーラン槍による攻撃が得意
機工士銃による攻撃が得意
赤魔道士緑魔法と裏魔法をあやつる
ナイト剣と盾をあつかう戦士
モンク素手による攻撃が得意
時空魔戦士時間と空間をあやつる
ブレイカー斧による強力な一撃を繰り出す
弓使い弓による中距離からの攻撃が得意
黒魔道士攻撃魔法が得意
もののふ刀による連撃が得意
シカリダガーや軽装備の防具で身軽に戦う

 ライセンスボード上で「Lボードプラス」を修得すると、2つめのジョブが選択可能になる。選んだジョブの組み合わせと、ライセンスボードで何を修得させていくか次第で自分だけのキャラクターに成長させることができる。

【スクリーンショット】

 ジョブの組み合わせによっては、強力な武器で敵単体への物理攻撃を行ないながら、上級魔法で敵全体へ大ダメージを与えることもできる。

【スクリーンショット】

広がる戦術とテンポ良いバトルが楽しめる

 2つのジョブを組み合わせると、「FFXII」バトルシステムの象徴である「ガンビット」の戦術が広がっていく。「ガンビット」とは、バトル時の作戦指示書のようなもので、これを設定したキャラクターはその内容に沿ってアクションをオートで実行してくれる。

 例えば、ナイト×黒魔道士のジョブでは通常、剣による攻撃を主体としているキャラクターが、武器攻撃に耐性のある敵に囲まれた際、すかさず弱点属性の魔法を繰り出して窮地を脱するといったプレイが可能になる。

【スクリーンショット】
「ガンビット」は設定された各行動を上から優先的に実行していく。盾を装備できるナイトが囮になりつつ強力な剣で攻撃し、さらに弱点を持った敵には強力な黒魔法で攻撃する、といった戦術も可能となる

 今作ではバトルのテンポが向上し、バトルメンバー全員で強力な魔法をたたみかけ、形成逆転を狙うことなども可能で、映像表現力の向上と相まって、次々に魔法や技が応酬されるバトルを楽しむことができる。

【スクリーンショット】

3つの快適な冒険を楽しむことができる

【ローディング時間の短縮】

 今作ではローディング時間が大幅に短縮され、より軽快に冒険を楽しむことができる。

【オートセーブ機能が追加】

 「FFXII」からのセーブクリスタルによるゲームのセーブ以外に、オートセーブが行なわれる機能が追加。冒険中に新たなフィールドを発見し、思わぬ強敵に出くわすスリルも味わうことができるほかに、万が一ゲームオーバーになっても体制を整えてすかさずリベンジできたりと、冒険をより快適に楽しむことができる。

【ハイスピードモードを強化】

 「ファイナルファンタジーXIIインターナショナル ゾディアックジョブシステム」で搭載されていた、ゲーム全体の動作を加速するハイスピードモードが導入された。

 ハイスピードモード(倍速機能)には、2倍速度と4倍速度の2段階が用意され、目的地へ早く移動したいときや短時間で経験値を稼ぎたいときなどに活用することができる。

ロケマップの透過表示機能が登場

 「FFXII」からのロケマップ表示に加え、今作ではL3ボタンでフィールド画面上にロケマップを透過表示する便利機能が追加される。これにより、入り組んだマップでもシームレスに現在地と目的地を確認することができる。

【スクリーンショット】
「FFXII」からあったロケマップも採用。画面下部にて現時点でのシナリオ上の目標も確認することができる

サウンド表現力の向上

生演奏で全曲再レコーディングされたBGM

 「FFXII」の音源の収録はもちろんのこと、「FFXII」のコンポーザー崎元仁氏の手により、すべてのBGMが生演奏で再レコーディングされ、ゲーム内のコンフィグからいつでも切り替えて聴くことができる。

「日本語」と「英語」2種類の音声で収録

 本作は、「日本語」と「英語」2種類のバージョンで音声で収録されており、BGMと同様にゲーム内のコンフィグからいつでも切り替えが可能となっている。

【スクリーンショット】

音声の高音質に対応

 キャラクターの台詞が鮮明になり、カットシーンのディティールやニュアンスをより感じ取ることができる。

【スクリーンショット】

7.1chサラウンドに対応

 「FFXII」では、「Dolby Pro Logic II」だったサウンドを、今作では「7.1chサラウンド」に対応。また、ボス曲やフィールド曲など、8曲の描き下ろしされた新曲が収録されている。