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【静岡ホビーショー】アオシマブースのミニPC「PasocomMini MZ-80C」レポート
ハル研究所×アオシマ×スマイルブームのコラボで、現代に蘇る1/4「マイコン」
2017年5月12日 17:01
ツインメッセ静岡にて開催中の「静岡ホビーショー」のアオシマブースに、11日に発表されたばかりのハル研究所の「PasocomMini(パソコンミニ)」シリーズ第1弾「MZ-80C」が出展されている。
その当時「マイコン」と呼ばれていた1970~1980年代に発売されたレトロなパソコンを1/4スケールで立体化し、さらに内蔵の「ラズベリーパイ A+」に「MZ-80」シリーズのハードウェアエミュレーション機能を組み込み、当時のプログラムそのままを実現できるほか、ニンテンドー3DSの「プチコン3号」などでも採用されているスマイルブームの「SmileBASIC」をプログラム環境として搭載していて、HD/フルカラーの表示ができるプログラミングも楽しめるという、1つでいくつもの楽しさを持ったアイテムだ。静岡ホビーショーのアオシマブースには、この「PasocomMini」の実機とサンプルが出展され、多くの注目を集めていた。
製品はプラモデルのような組み立てが必要なものではなく、完成品での発売となる。今回出展されたものはデコレーションマスター的なサンプルとなるが、造形はもちろんのことロゴやキーボードの文字なども製品版に反映されるとのこと。残念ながらキーボードやディスプレイはダミーの仕様だが、データレコーダーへのカセットテープの出し入れや、ディスプレイ画面やフィルターの取り外しなど、ミニチュアとしても楽しめるようになっている。パッケージの形状は未定とのことだが、この形ならなんとなく予想もできそうだ。
会場にはラズベリーパイ A+を内蔵したサンプルも用意され、実機によるデモンストレーションも行なわれていた。動画と勘違いする人も多かったようだが、実機と同等のHDプログラムとエミュレーションが動いている。
気になる今後のラインナップだが、展示されていた「PC-8001」と「FM-7」はあくまで参考展示とのことで、このあとシリーズ化するかどうかはまだ未定とのこと。ミニチュアながら本格的なPCを搭載した特殊な製品ということもあって、販売もかなり手探りの状態で、この「MZ-80C」の売れ行きが次のステップへとつながることとなりそうだ。
展示会初日と本日11日は業者日で、来場している問屋関係者がこれらのPCを見てきた世代ということもあってか、「MZ-80C」という機種をを知っていても知らなくても、立ち止まって見ていく人が多かった。13日以降の一般公開日に来る人はぜひ、実機デモも含めてチェックしてみよう。
©HAL Laboratory, Inc.