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【スマホアプリ今日の1本】「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」
アニメにはないオリジナルストーリーが展開! カバーソングも魅力のリズムゲーム
2017年3月27日 13:12
「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」の3大ポイント
・リズムゲームが苦手でも手軽に楽しめるストーリー
・多彩なカバーソングの数々
・ゲームシステムの独自要素は薄い
コミックから始まりアニメ、声優によるライブなどさまざまなメディアミックスプロジェクトが続くブシロードの「BanG Dream!(バンドリ)」。そんなプロジェクトの新たな展開として3月16日に配信されたのが、今回紹介するAndroid/iOS「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」だ。
本作は「BanG Dream!」シリーズに登場するメインのバンド「Poppin'Party」を中心に、「Roselia」、「Afterglow」、「Pastel*Palettes」、「ハロー、ハッピーワールド!」といったゲームオリジナルを含むバンドの物語を楽しめるリズム&アドベンチャーゲーム。配信を行なうのは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」などで知られるブシモ、開発は過去に「なないろランガールズ」を手掛けたCraftEggが担当している。本稿ではそんな本作の魅力をリズムゲーム、アドベンチャーゲームの双方から紹介していく。
前述の通り、本作は大きく分けてアドベンチャーパートとリズムゲームの2種類で構成されており、まずはアドベンチャーパートで各バンドのストーリーを楽しむことから始まる。楽器屋やカフェ、学校といったロケーションの中でキャラクター同士による短めの会話が発生し、それを読み進めることで各バンドのEXP(経験値)が上昇。EXPが100%になると、今度は本格的なバンドストーリーが描かれる流れだ。
ストーリーはバンドごとでまったく違った内容になっており、会話のバリエーションも豊富。さらには全キャラクターがLive2Dで自然な動きを見せ、フルボイスで会話を盛り上げてくれる。アニメにも登場するPoppin'Partyに注目が行きがちだが、アドベンチャーゲームとして十分なクオリティを持っているこの内容であれば、ほかのバンドへの興味も湧くはずだ。
リズムゲームは画面上部から下へと流れてくるリズムアイコンをタイミングよくタップしていくわかりやすい内容。ときには同時押し、長押し、フリックなどの操作も登場しプレーヤーを悩ませるが、これも含めてほかのリズムゲームを経験した人ならすぐに馴染めるだろう。
難易度はEASY、NORMAL、HARD、EXPERTの4種類。EASYはリズムアイコンの数が少なく、さらにフリック操作を要求されることもない。一方EXPERTとなると、慣れている人でも初見では難しさを感じると思う。
プレーヤー自身のスキルはもちろんのこと、クリアのために重要になってくるのが事前のバンド編成だ。本作ではバンドメンバーを自由に編成でき、キャラクターによってさまざまなスキルが発動する。スキルにはミスで減った体力を回復できたり、タップに成功したときのスコアをアップさせてくれたりと役立つものばかり。事前にどんなバンドを組むかによって、最終的な結果も変わってくる。
そして無事に楽曲をクリアすると、キャラクターを成長させるアイテムや、ストーリーを解放するために必要なEXPが手に入る。会話を読み進めるだけの楽しみ方も可能だが、そこにリズムゲームを挟むことで、より効率化を図れるのだ。
一通り体験してみると、アドベンチャーパートとリズムゲームはそれぞれで独立した楽しみ方を持っていることがわかる。例えばリズムゲームが苦手な人でも、アドベンチャーパートだけを満喫することも不可能ではない。もちろんそれだけだとEXPが集まりにくく、非効率だが…。
リズムゲームとして見てみると、オーソドックスな内容のためすぐ馴染める反面、本作ならではのオリジナリティは薄く感じる。そんな中で本作の個性となりそうなのが収録楽曲の数々だ。
アニメ版主題歌などCMでよく聞く楽曲はもちろんのこと、ゲームのために制作されたオリジナルソング、そして過去のアニメ作品のカバーソングも存在感を放つ。BUMP OF CHICKENの「カルマ」、UNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」あたりはカバーされる機会も少なく、プレーヤーに強い印象を与えるだろう。
こうしたカバー曲は今後も追加配信されることが決定済みで、先日には早くも「けいおん!」の主題歌「Don't say “lazy”」が配信されたばかり。今後の展開にも大いに期待が持てる。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」や「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」、あるいは「SHOW BY ROCK!!」など、昨今隆盛を極めるスマートフォン向けリズムゲームの中で、本作がどのように支持を集めていくのか、じっくりと見守っていきたい。
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