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「AnimeJapan 2017」で「ウマ娘 プリティーダービー」育成部分のシステムなどを発表

イベントの開催や新キャラクターの一部公開など盛りだくさんな発表会

【AnimeJapan 2017】

3月23日~26日 開催(一般日:25日~26日)

会場:東京ビッグサイト 東展示会場1~6ホール

入場券:
中学生以上 前売 1,800円(税込)
中学生以上 当日 2,200円(税込)
小学生以下無料
ブースのすべてをステージに割り振ったCygamesのブース

 アニメ関連のコンテンツを集めた展示会「AnimeJapan 2017」が東京ビッグサイトで開幕した。メインエリアの会期は3月25日、26日の2日間。各社ブースでは最新の映像が公開されたり、グッズ類の物販コーナーなどが盛況で、あちこちで行列ができあがっていた。
 アニメとゲームの親和性は高いため、アニメーション作品化も視野に入れたゲーム会社は出展していることも多い。アニメーション化された作品もあるCygamesは「東5ホール J77」に大きなブースを構え、ブース内のステージでは各種タイトルのイベントも開催され大盛況だった。

「ウマ娘 プリティーダービー」大発表会!!

 25日の最初のステージでは、現在開発中のAndroid/iOS用「ウマ娘プリティーダービー」の“大発表会”が開催された。イベントでは、ゲームの情報に関する続報をはじめ、第1弾トレーラームービー、ウマ娘役を務める声優陣によるライブイベントも開催された。

 「ウマ娘プリティーダービー」は、超人的な走力を持つアイドル“ウマ娘”が通う「日本ウマ娘トレーニングセンター学園(トレセン学園)」を舞台に、プレーヤーが新任の教師兼トレーナーとしてウマ娘達を指導しながら共に学園生活を送り、エンターテイメントの祭典「トゥインクル・シリーズ」への出場、そして勝利を目指していく。ゲーム的には、元「アイドルマスター」総合ディレクターとして知られる石原章弘氏が手掛けていることからも注目を集めている。

 イベントに出演したのは、スペシャルウィーク役の和氣あず未さん、サイレンススズカ役の高野麻里佳さん、トウカイテイオー役のMachicoさん、フジキセキ役の松井恵理子さん、オグリキャップ役の高柳知葉さん。イベントは、テーマソング「うまぴょい伝説」のライブでスタート。ファンのコールもビシッと決まり、いきなり大きな盛り上がりの中スタート。

 そして石原章弘プロデューサーが、まずは「ウマ娘 プリティーダービー第1弾トレーラームービー」を公開。ゲームの流れから育成システムなどについて説明していった。

【ウマ娘 プリティーダービー第1弾トレーラームービー】

 公開されたムービーはフルCGで描かれており、かなりのクオリティに仕上がっている。石原プロデューサーは開口一番「音ゲーではありません、育成ゲームですよ」と語り会場の笑いを誘う。競馬の予想をシステムに活かしながら、ウマ娘とコミュニケーションを取るゲームだという。プレーヤーは、ウマ娘の中からまずは1名を担当し、トレーニングや勉強などをさせることで、パラメータを伸ばしていく。

 育成要素にはかなりボリュームが割かれているようで、キャラクターの育成を行なう中でストーリーが展開していくようだ。石原プロデューサーによれば、実際の競走馬に逃げ馬や差し馬など脚質があるように、ウマ娘の脚質を考えて、どのレースに出場させるかなども考えなければならないのだという。

 レースに関してはJRAの許諾を得ており、実際のレースと同じ名前を使用することができる本格的なゲームとなっている。ちなみに、実際の競馬とは違い、馬券を買うという要素はなく賭けることはできない。その代わり、ファンはウマ娘に純粋に声援を送っているという設定なので、ウマ娘がレースに勝ったら「ファンの声援に応える」ために、レース後に「WINNING LIVE」を披露してくれる。石原プロデューサーは、「レース中のウマ娘は、どうしてもがんばっているので険しい表情が多くなる。ですから、『WINNING LIVE』でとびきりの笑顔を楽しんで欲しい」と語った。「WINNING LIVE」はレースに勝ちたいと思わせる、大きなモチベーションとなりそうだ・

 今回のイベントでサービス開始時期の発表が行なわれるのではといった期待もあったが、残念ながら発表されることはなかった。この点について石原プロデューサーは、「今まで私が作ってきたタイトルすべてを遙かに超える分量となっている」とかなり規模の大きな内容となっていると説明。「鋭意開発中なのでご意見ご要望を寄せて頂けるとスタッフの励みにもなります。もう少しお待ち頂ければ」と開発にもう少しかかる旨を明かした。

会場で一足早く公開された「ウマ娘 プリティーダービー第1弾トレーラームービー」から。開発中のゲーム開発画面も盛り込まれている。かなりのクオリティだ
石原プロデューサーは「育成要素のボリュームがすごい!」と語っていたが、様々なパラメータが用意されているようで、奥深いゲームとなりそうだ

アニメ化決定! 制作はP.A.WORKS

アニメプロジェクト始動のニュースが明らかに!

 ゲームの詳細が発表となった後は、音楽CDの今後のスケジュールの発表、コミックの発表などが矢継ぎ早に行なわれた。そしてTOHOアニメーションの伊藤隼之介プロデューサーを招き入れ、アニメーション化が進んでいることが明らかとなった。TOHOアニメーションとCygames、そしてランティスによって進行中で、制作スタジオはP.A.WORKSが担当する。

 伊藤プロデューサーは大の競馬好きということで、「いつもアニメを制作するときはファンも制作者も幸せになれる作品を目指して仕事しているが、今回は北海道の馬産地の皆さんにも元気になってもらえるよう、一層のモチベーションを持って励みたいと思います!」と力強く語った。

 石原プロデューサーは、伊藤プロデューサーについて「JRAの回し者以上」と表するほどの競馬好きであることを暴露。競馬愛故にそのクオリティに太鼓判を押した。石原プロデューサーは、「ウマ娘」のプロジェクトについて、ゲームファンやアニメファンなどだけでなく「競馬ファンを裏切らないものにしたい」とことあるごとに語っており、ただ有名馬を女性化させたキャラクター物では終わらない、奥深いプロジェクトとなりそうだ。

Cygamesの漫画アプリ「サイコミ」で、「ウマ娘」の世界観を描いた新作のコミックスが配信される。ちなみに会場では、これらのコミックスが収められた小冊子が配布された
CD第5弾が4月5日に、CD第6弾が5月3日に発売となる

7月には大きなイベントも開催! イベントに合わせ新キャラを続々発表!

7月1日に舞浜アンフィニシアターでスタートアップイベントが開催されることが決定

 アニメ化に続いて発表されたのは、スタートアップイベント「ウマ娘 1st EVENT Special Weekend!」開催の決定だ。7月1日に舞浜アンフィシアターで開催される。イベントにはウマ娘を演じる声優陣が15名も出演するだけでなく、プラス何名かのゲスト陣も予定されている。

 このゲスト陣がなにを意味するのかというと、追加の新キャラクターと絡んでいるのだ。実はイベントに向け、6月23日まで毎週金曜日に3名ずつ新キャラクターが公式ホームページで発表されていく。それもただ発表されるだけではなく、ホームページではグラフィックスとキャラクターボイス、そしてヒントが掲載され、なんという名前のキャラクターになるかを予想して欲しいというのだ。名前はすべて実在する競走馬から付けられているので、ヒントやしっぽの色などから想像することができるだろう。

 競馬と言えば予想は欠かせない。石原プロデューサーは「いろいろ予想して、Twitterなどでつぶやいてもらい盛り上がって欲しい」とファンにメッセージを送った。ちなみに会場では2体のキャラクターが公開されたが、その1体のヒントにある「ゲートに入るのが大嫌い」というのを見た伊藤プロデューサーが「これは簡単です、1999年の天皇賞秋での出来事ですね」と語り、そのガチぶりに会場からも歓声が上がっていた。

 最後に石原プロデューサーは「競馬を取り入れているので、“予想してもらう”ことをうまく取り入れながら活かしていきたい」と語り、ゲーム内だけでなく様々な場面でユーザーに“予想”してもらうことで、ユーザーを盛り上げていきたいようだ。そして「ユーザーの悪い予想は裏切り、良い予想は受け取って盛り上げたい」と締めくくり、ラストにウマ娘のライブ「奇跡を信じて! 」で大きな盛り上がりの中、幕を下ろした。

会場では新キャラクターが2体発表された。このヒントだけで名前を当てることができるだろうか?
6月23日まで毎週金曜日に3名ずつ新キャラクターが公式ホームページで発表されていく