ニュース
デジタルコンテンツの祭典「ポケモンGO」、「PlayStation VR」などが受賞!
ピコ太郎も受賞!「『三國志』のゲームメーカーばりに光栄でございます!」
2017年3月13日 20:00
社団法人デジタルメディア協会は、デジタルコンテンツを対象とした表彰式「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'16/第22回記念AMDアワード」を発表した。「大賞/総務大臣賞」は、「超会議 2016」で上演された「超歌舞伎 今昔饗宴千本桜」が受賞。この他にもAMD理事長賞に「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で古坂大魔王さんが受賞するなど、多彩な受賞者がずらりと並んだ。
まず最初に表彰が行なわれたのは、シブサワ・コウ氏だ。長年デジタルコンテンツの発展に寄与してきたことを称え、功労賞を受賞した。シブサワ・コウ氏は「ゲームファンの多大なる声援や叱咤激励あってこそのこと」と語り、ゲームファンをはじめ、ゲームの制作スタッフや関係者への感謝の言葉を述べた。そして最後に「家内には感謝している。36年前にパソコンを贈ってくれなかったら、今のシブサワ・コウはなかった」と語り締めくくった。
このほか、ゲーム関連の受賞作としては、「年間コンテンツ賞(優秀賞)」に「PlayStation VR」と「ポケモンGO」が選出された。
「PlayStation VR」に関して受賞者を代表して登壇したソニー・インタラクティブエンタテインメントの三浦和夫氏は「私たちはクリエイターの方達と共に(プレイステーションの歴史を)歩んできました。今回『PS VR』を皆さんと一緒にインパクトをもって全世界にリリースすることができた」とクリエイターの力あってこそと強調。
三浦氏は「PS VRでユーザーに向けてセンス・オブ・プレゼンスを見せることができた。でもPS VRのビジネス分野は幅広く、いろいろなユーザーに届けられる。パートナーの皆さんとはこれまで以上に、先進的な技術開発を行なっていきたい」とここがスタート地点としてより広く展開していきたい意向を示した。
「ポケモンGO」に関しては、Nianticの村井説人氏が登壇し「『ポケモンGO』をきっかけに『家から外に出るきっかけとなった』や、『家族と会話するようになった』などの声を聞いたが、その声が今回の受賞に繋がったと思う」と切り出し、「『ポケモンGO』は6億5千万人がプレイしているが、これはNiantic1社ではできなかっただろう。『ポケモン』とコラボすることできたからこそ実現できたことが大きい」と、ポケモンのコンテンツ力を称えた。
対象作品が「デジタルコンテンツ」と幅広いことから、毎回多彩な受賞作品が並ぶ「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー」だが、今回の受賞作の中には「BABYMETAL」や「PPAP」などが並ぶ。優秀賞だけで12タイトルが選出され、審査員長の夏野氏も「今回は豊作で、各コンテンツの優れた点を挙げていったらきりが無い。このため、総務大臣賞は最もデジタルコンテンツらしい作品にしようということになった」と選択経緯を説明した。
中でも「PPAP」は異色の受賞作だが、ある意味「PPAP」はテクノ作品とも言える。コメントを求められたピコ太郎さんは「『三國志』のゲームを出しているゲームメーカーばりに光栄でございます!」と高度な話術でコメント。また、受賞作品がデジタルなのかアナログなのかといった疑問には、「電気の通じないベトナムの村で子供達が踊っているのを見て、デジタルもアナログもその根底にあるのは愛です!」と語っていた。
一方でデジタルとアナログの融合という意味では最先端となる「超歌舞伎 今昔饗宴千本桜」については中村獅童さんが「伝統的な歌舞伎と最先端の融合した『超歌舞伎』はチャレンジだった」と語り、「歌舞伎を知らない若い人に歌舞伎を知ってもらえるよう、精進してきたい」と、「超会議 2017」で披露されることが予定されている新作を前に意気込みを語った。