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この秋、お台場に実物大ユニコーンガンダム立像の設置が発表
富野由悠季総監督も登場した「実物大ガンダム立像クロージングセレモニー」
2017年3月6日 12:32
東京都江東区青海1丁目のダイバーシティ東京プラザ前に設置されていた「実物大ガンダム立像」がこのほど展示終了となり、その歴史を振り返る「実物大ガンダム立像クロージングセレモニー」が、3月5日に現地にて開催された。それに伴い、この秋同所に「実物大ユニコーンガンダム立像」が新たに設置される「TOKYO ガンダムプロジェクト 2017」についても発表となった。このイベントの模様をお届けする。
この実物大ガンダム「RG 1/1 RX-78-2 ガンダム Ver.GFT」は、東京臨海副都心エリアの活性化と東京都の施策に貢献する「TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として、2012年から、ダイバーシティ東京プラザに隣接するシンボルプロムナード公演の一角に設置されてきた。2009年夏の同じ台場の潮風公園で初めて「大地に立つ」姿を見せ、翌2010年秋には静岡に移設、そして2012年春に再び台場に姿を現わしてしてからは、のべ7,000万人以上の来館者が、ここ台場のランドマークとしてその姿を見守ってきたことになる。
実物大ガンダムの展示はこの3月5日で終了となるが、今年新たに実施される新プロジェクト「TOKYO ガンダムプロジェクト 2017」にて、この場所に「実物大ユニコーンガンダム立像」が設置されることが発表となった。その役割はこれまでのガンダムと同様、臨海周辺エリアのさらなる活性化を目指すものだ。
当プロジェクトを発表したサンライズ代表取締役社長の宮河恭夫氏は、立像にユニコーンガンダムを選択したことについて「このRX-78-2ガンダムと同様に宇宙世紀時代の機体であり、作品展開に多くのチャレンジをしてきたエポックメイキングなタイトルという部分を加味しての選択」だと、その理由を挙げている。また作品の中で「可能性」という言葉がキーワードとなっていて、その象徴となるのがユニコーンガンダムであり、「宇宙に住むことの可能性」、「人とわかり合うことの可能性」、「人の持つ可能性」といった部分を、この立像がアピールすることを願うとも語っている。
このプロジェクトと並行して、現在ダイバーシティ東京プラザ7階で営業中の「ガンダムフロント東京」は4月5日に閉館し、2017年7月から新たにバンダイによる「THE GUNDAM BASE TOKYO(ガンダムベース東京)」としてリニューアルオープンすることも決定。この施設は、ガンプラを主体とする、世界最大規模の総合施設で、発売初期から最新のものまで約2,000種類が揃い、「つくろうガンプラ!」をテーマに、様々な情報を発信していく予定となっている。現在ティザーサイトも公開中だ。
なお現在展示中のガンダムは、2019年の「機動戦士ガンダム」40周年に向けて進行中の実物大ガンダムを動かすという夢のプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」にて、装いも新たに進化した形で登場する予定となっている。
会場では、セレモニーの締めくくりとして、ピアノ三重奏による「哀・戦士」、「めぐりあい」、「翔べ!ガンダム」のメドレー3曲が演奏され、来場者を大いに盛り上げた。
そして最後にサプライズゲストとして「機動戦士ガンダム」の総監督、富野由悠季氏が登場すると、会場からは大きな拍手が上がった。富野氏は「本日はガンダム立像のクロージングのイベントですが、次の予定も発表されましたので、これが最後の挨拶ではありません」と前置きし、「一アニメ作品のキャラクターが、実物大となってこの場所に立って、さらにこうして皆さん方がいらしていただいて、こういう場の雰囲気がもたらす力が、今回のようなプロジェクトを実現してくれたことをしみじみと実感しました」と述べる。次回以降のプロジェクトも実現すれば、若い世代がさらなる未来を予感できることを告げ、その世代にもっと素晴らしいコンテンツを作ってもらいたいとメッセージを贈った。
v ガンダムフロント東京では、4月5日の閉館に向け、「ガンダム立像・ガンダムフロント東京~LAST SHOOTING キャンペーン~」として、最後のキャンペーンを実施中なので、機会があればぜひ足を運んでみよう。
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