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シリコンスタジオ、次世代型ゲームエンジン「Xenko」を4月に正式リリース決定
VR開発にも対応するクロスプラットフォームゲームエンジン
2017年2月27日 15:54
シリコンスタジオは、開発言語「C#」で開発できるオープンソースの次世代型ゲームエンジン「Xenko」を4月に正式リリースする。
「Xenko」は、開発チームの「すべてのゲーム開発者に、より早く・より自由にゲームを作れる環境を提供したい」という想いを形にした次世代型ゲームエンジン。インディーデベロッパーから大手ゲーム開発会社に至るまで様々なニーズに対応できるよう設計されている。
最新型の物理ベースレンダリング技術(PBR=Physically Based Rendering)を始め、デザイン・オブジェクトの保持・再利用・レビューを効率的に行なうためのシーンエディター、ビルトイン・プレハブシステム、シーンストリーミングシステムなどの機能も備えている。さらに、プラットフォーム間で、シェーダーを共通化できる最新のシェーダーシステムを採用している。コードはエンジンの深部まで調査できるよう“オープンソース”として公開される。
ライセンスプランは、有料版と無料版が用意されている。詳細は公式サイトにて近日中に公開予定。
先進的なプレハブで編集作業を軽減
「Xenko」には、間接ライトの影響を自動的に計算してくれるグローバルイルミネーション技術「ライトプローブ」機能も搭載されている。
テンプレートオブジェクト(プレハブ)はシーンエディターに取り込まれた後は自由に調整・変更することができる。後から元のテンプレートオブジェクトに追加修正を加えた場合でも、その変更は自動的に反映されシーンエディター内の変更を加えたオブジェクトに統合される。
複数のテンプレート(プレハブ)を組み合わせて全く新しいテンプレート(プレハブのネスト化)を作ることもでき、元のテンプレートに加えた全ての変更は自動的に反映されるようになっている。
詳細な設定なしで「ライトプローブ」による自然なライティングが実現可能
「Xenko」には便利な「ライトプローブ」技術が備わっている。「ライトプローブ」とは、周りのオブジェクトから自動的に間接ライトの影響を計算するグロバールイルミネーション技術で、例えば光源が白くても、シーンの中に赤いオブジェクトがあればそのオブジェクトが周りに赤色の影響を与えるというもの。
「Xenko」のライトプローブ技術はPixelごとに間接ライトの影響を計算するため、大きい静的なオブジェクトにも動的なオブジェクトにも柔軟に対応することができる。そのため、シーンごとに手動で光源を設定する必要がほとんど無いため、簡単かつ効率的に自然なシーンを作ることができる。
今後の追加予定機能
(1)VRに極上なパフォーマンスを与えるNVIDIAR VR Works 技術対応
(2)背景にリアリスティックライティングを与えるライトマッピング技術対応
(3)アニメーション・エフェクト・イベント等をスケジューリングできるカットシーンエディターの追加
など。
要件 | 仕様 |
---|---|
CPU | x64 |
GPU | Direct3D 10以降をサポートするグラフィックスボード |
RAM | 4GB (minimum), 8GB (recommended) |
Hard drive space | 5GB or more |
Supported platform | Android、iOS、Windows Desktop、Xbox One |
IDE for writing code | Visual Studio or other IDE |
なお、日本マイクロソフトが無料提供してる開発用のソフト「Visual Studio」を使用している場合、「Xamarin」のライセンスは「Visual Studio」のライセンスに包含されている。動作環境の詳細については特設ページを確認していただきたい。
※ Xenkoは、シリコンスタジオ株式会社の登録商標です。
※ その他記載されている名称は各社の商標または登録商標です。