ニュース

【WF2017冬】「シン・ゴジラ 第5形態」の“雛型”公開

ゴジラはどう進化しようとしていたのか? その秘密が目の前に!

2月19日開催

会場:幕張メッセ

入場料:2,500円(税込)

 海洋堂が主催する「ワンダーフェスティバル2017冬」において、最も注目を集めたのは「シン・ゴジラ特設ブース」だったのではないだろうか。2016年に公開され話題を集めた映画「シン・ゴジラ」。そのラストシーンに一瞬映し出された「第5形態」の雛型(原型)が、初公開となったのだ。会場ではずっと黒山の人だかりで、皆が撮影していた。

雛形の前はずっと黒山の人だかりだった
アップ。ゴジラはどのような進化をしようとしていたのか

 「シン・ゴジラ」においてゴジラは“究極の進化を遂げる完全生物”として描かれる。えら呼吸を行なっていた弱々しさを感じさせる「第2形態」から、直立歩行を会得し、ただ前進する「第3形態」、そして戦車の砲弾もはね除ける防御力と、高高度を飛ぶ爆撃機すら切断する超高圧の“放射火炎”を放つ究極生物へと進化した。

 しかしその進化する「完全生物」は“凍結”させられる。本当に人類はゴジラを止めることができたのか。そのトイに対する答えのように一瞬大写しで映し出されるのがこの「第5形態」なのである。今作のゴジラの最大の特徴と言える“しっぽの先”に、なにか、恐ろしい変化が生まれている。映画で魅了されたファンは3月に発売されるBlu-rayやDVDで細かくチェックしたいと思っていただろう。ワンフェスでは竹谷隆之氏が製作した雛形で、一足早くたっぷり見ることができたのである。

 このしっぽに関しては、様々な考察がされている。解釈は人それぞれだろう。雛形は圧倒されるような迫力と、吸い込まれるような緻密さで目が離せなくなる。背骨が寄り集まったような柱から生まれようとしているのは、人型の何かに見える……非常に想像力が刺激されるオブジェクトである。

 会場では同じく竹谷氏が手がけた第2~4形態の雛形を見ることができた。映画の興奮が蘇る素晴らしい展示であり、「シン・ゴジラ」がまたみたくなってしまった。

【シン・ゴジラ特設ブース】
背骨が寄り集まったようなしっぽ、そこから人型の存在が生まれ出ようとしている
同じく竹谷氏が手がけた第2~4形態の雛形や製作過程のスチルなども展示。こちらもかなりの混み具合だった