「ソウルワーカー」、新クラス「ハンマーストール」使用感を先行公開

運営チームの鶴野誠亮氏（左）と南映先氏（右）

　ハンゲームは12月7日にWindows用オンラインアクションRPG「ソウルワーカー」のアップデートを実施する。

　今回のアップデートでは新クラス「ハンマーストール」が実装され、これに伴ってハンマーストールを扱う新キャラクター「イリス・ユマ」が登場。また、そのほかにもいくつかのアップデートが実施予定となっている。こちらについてのお話を「ソウルワーカー」運営チームの鶴野誠亮氏と南映先氏にお伺いできたので、その内容をお届けしよう。

新クラス「ハンマーストール」はパワフルかつテクニカルなクラス！

ハンマーストール

　新クラスのハンマーストールはハンマーと銃が一体化した武器を持ち、ハンマーによる近接攻撃および銃による遠距離攻撃が可能。さらに、近距離、遠距離ともに広範囲攻撃ができるスキルを用いてパーティーメンバーの戦闘をサポートすることもできる、攻撃特化型のクラスとなっている。

　ハンマーといえば重量級の武器という印象もあるが、ハンマーストールは他のクラスが持つ武器に劣らぬ軽快な動ができ、コンボなどもガンガン狙っていける。また、先述のとおり広範囲攻撃も持っているため、敵が群がるシーンではそれらをなぎ倒しながら進む爽快感も味わえる。ただし、スキル発動後に追加入力をしなければ十分な力を発揮できないため、操作面においてはやや難度が高いクラスとなりそうだ。

【スキル一覧】

アースクエイク

スパイラルピアス

パルスファイア

イクシードドライバー

新キャラクター「イリス・ユマ」紹介

「ハンマーストール」の実装にともない登場する新キャラクターの「イリス・ユマ」は18歳、黒髪ロングにセーラー服という王道的外見を持った女の子だ。性格はサバサバとしており、堂々としたボーイッシュな感じで、好戦的な一面も合わせ持つ。

　イリスのキャラクターは鶴野氏が設定を整える際にもっともこだわった部分の1つということで「学生時代のクラスに1人はいるようなヤンチャな同級生」をイメージした、どこか可愛らしさのある女性にしたとのこと。また、セリフは博多弁をメインにすることで、キツめの言い回しでも柔らかくなるよう親近感を持たせたという。

　さらに、キャラクターボイスは加隈亜衣さんが担当。もちろん博多弁を話すことになるわけだが、実は加隈さんは福岡県出身で生粋の博多弁を話すことができるといううってつけの配役。また、そのセリフについてはハンゲーム福岡本社のスタッフが監修しているなど、かなり力が入っていることがわかる。

【「イリス・ユマ」の表情】

美少女然とした出で立ちと頭身のバランスの良さでビジュアル的にも人気が高まりそうなイリス。デフォルメキャラクターも可愛らしい

「イリス・ユマ」バックグラウンドストーリーを紹介

　8代にわたって蓄積されたばく大な富と名誉、そして長い歴史と伝統ある「ユマ」家の末っ子の娘、イリス・ユマ。

　イリスは幼いときから母親にユマ家の後継者としての気品と教養、そして何より女性らしさを強要され育ってきた。また、姉たちと共に厳しい後継者教育により食べたいもの、したいことなどは抑制されてきた。

　良い娘でいたかったイリスは両親の期待に応えようと努力したが、心の奥深くでは抵抗し反抗する心が芽生えていた。そしてイリスは、日に日に苦痛が増していく毎日を送ってきた。

　そんなある日、イリスは弱い友達をいじめた「ある生徒」を打ちのめした。ユマ家の後継者授業には武術の授業もあったため、その生徒は昏睡状態におちいってしまった。この事件で母にこっぴどく叱れられる。

　事の顛末は無視しひたすら自分だけを怒る母に、言ってはならないことを口にしてしまったイリス。

「みんな死ね、死ねばいいのに！」

　その言葉とともにイリスはバイクに乗って家を飛び出した。不運にも、それに応えるかのように突如現われた「空白」。空白は一番初めにイリスの家を襲った。その後、自分の家の方を眺めるイリス。

　彼女はすべてを飲み込む空白の前で狼狽、罪悪感、我慢して生きてきたことに対する悔しさが同時に噴き出す感情を経験した。そして自らに対する憤怒と絡み合って、自ら空白に吸い込まれた。

【ソウルスピリット「イリス・ユマ」】

イリス の幼いころの姿をしている霊体。イリスのトラウマが凝集して力として形象化した存在で、イリスが危機に直面したり大きな心的変化が起きる時に現われ力を付与する（イリスのトラウマ：自分自身に向けた抑圧と節制に対する反抗）

「イリス・ユマ」実装を記念したイベントも実施！

　「イリス・ユマ」の実装に合わせて、2種類のイベントが実施される。こちらは、特定の条件を達成すると各種ゲーム内アイテムが獲得できるというもの。その内容は以下のとおりとなっている。

その他のアップデートについて

　今回のアップデートにおいてはイリスの実装だけではなく、それ以外にも複数の要素が予定されている。実装時期は12月7日、またはそれ以降に準備が整いしだい実装していく形になるようだ。以下ではそれらのアップデート内容について紹介していこう。

・アクションリニューアル
　各キャラクターの動作モーションがリニューアルされる。これまで、攻撃モーションを連続して出し切ったあとには長めの硬直が用意されていたが、この硬直時間を全体的にカット。これによって軽快に攻撃を繰り出せるようになり、今までよりも爽快感を得られるプレイが可能となった。

・移動速度が10％アップ
　キャラクターの移動速度が10％上昇した。広い街中を移動しなければならないストレスなども、これによって緩和されることになるだろう。

・空中ダッシュが追加
　これまでは空中ではダッシュができなかったが、アップデート後はそれが可能となる。また、ジャンプ後は自由落下するのみだった部分についても、特定のキーを押すことですぐに着地することができるようになる。

・強化の上昇幅が増加
　装備強化による数値の上昇はこれまでわずかなもので、強化後の強さを体感することは難しかった。アップデート後はこの点が改善され、強化時の数値が大幅に上昇。これにより強化の恩恵を実感できるようになる。

・メイズの難易度に「ハードモード／エキスパートモード」が追加
　メイズの難易度として、新たに「ハードモード」と「エキスパートモード」が追加される。なかでも「エキスパートモード」はこれまでの難易度だけでは物足りなさを感じているプレーヤーでも満足できる、歯ごたえのある難易度となっている。

　また、難易度が4種類に増えたことで自分のキャラクターの強さに合わせたメイズを選びやすくなり、段階的に無理のないプレイを楽しめるようになる。

アップデートを記念した開発座談会を実施

　12月3日に、アップデートを記念したオフラインイベント「開発座談会」を実施する。「ソウルワーカー」でこうしたオフラインイベントを行なうのは、初の試みだ。

　当イベントは2部制となっており、イリスをはじめとする今回の記事で紹介したアップデートの先行体験、そして開発チームとの座談会に参加できる。残念ながら応募はすでに締め切られているので、行けなかった方については12月7日のアップデートまでお待ちいただきたい。

今後のアップデート予定について

　来年に向けてのアップデート内容についてもいくつかアナウンスがあったので、そちらも合わせてお届けしよう。なお、実装時期については未定だが、あたたかくなる頃を予定しているとのこと。

・ワールドマップの導入
　これまでは移動において不便があった部分を改善するべく、ワールドマップを導入予定。これは、例えばワールドマップ上にあるダンジョンなどを直接クリックすることで、すぐにダンジョンに移動できるようになるというもの。

・アナザーモード（仮）
　各キャラクターが上位クラスになるようなモードの導入が予定されている。これによってプレイのバリエーションが大きく広がることになりそうだ。

その他予定
・レベルキャップ解放
・新シナリオ導入
・新アイテム追加

運営チーム・鶴野氏よりコメント

　ここ2カ月ほどは、8月のザ・プライマルの実装が遅れた経緯に関しての問題点を踏まえ、今後、安定的に新たなコンテンツを供給していくためのプロセスを構築していました。

　また、それと同時に既存コンテンツについて、これまでストレスを感じていたような部分の改善も集中的に行ない、アクションゲームとして楽しくなるような努力も行なっています。これまで本作にネガティブな印象を抱いていた方も、今回のアップデートを期に1度復帰してみていただければうれしく思います！