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大河ドラマ・真田丸とコラボしたシリーズ最新作「戦国無双 ~真田丸~」完成発表会を開催

本イベント開催日:11月18日

会場:コーエーテクモゲームス 市ヶ谷事業所

 コーエーテクモゲームスは11月18日、プレイステーション 4/3、PlayStation Vita用タクティカルアクションゲーム「戦国無双 ~真田丸~」の完成発表会を開催した。発表会には本作のゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏、同社代表取締役社長兼ゼネラルプロデューサーの鯉沼久史氏、プロデューサーの三枝修氏のほか、スペシャルゲストとして真田幸村を演じる声優・草尾毅さんと、茶々役の高野麻里佳さんも登場した。

 司会を務める歴史タレント・小栗さくらさんの呼び込みで、鯉沼氏の挨拶から発表会はスタート。「本作ではNHK大河ドラマ・真田丸とのコラボレーションもあり、戦国無双で真田幸村の大河ドラマを描いた。今まではアクションゲームなので合戦の中でのドラマがメインだったが、今回は“戦国無双で大河”をテーマに城下町などが登場する。合戦以外の部分でもドラマを描く、今までにない無双シリーズとなった」と本作のコンセプトを語った。

 続いてプロデューサーの三枝氏が登壇。「シリーズで初めて、真田幸村というひとりの武将の生涯を描いた。父・昌幸の初陣から始まり、ナンバリングタイトルでもいいというほどのボリュームになっている。もちろん真田家以外の武将も登場するので、期待してほしい」と本作の魅力についてコメントした。

コーエーテクモゲームス代表取締役社長、鯉沼久史氏
「戦国無双 ~真田丸~」プロデューサー、三枝修氏

新キャラクター&新要素「戦国無双 ~真田丸~」の魅力

 ここで三枝氏より、本作の新キャラクターが紹介された。真田幸村の父・昌幸が、ついにプレイアブルキャラクターとして登場。またヒロインの茶々や、ストーリー上で重要な立ち位置となる佐助、プレイアブルにしてほしいというファンの声も多かった武田勝頼や徳川秀忠などが実装される。

 さらに話題は本作の新要素・城下町へ。これまでは合戦メインで描かれた「戦国無双」だが、本作では戦場に至るまでの過程や、町での平穏な生活も描写される。城下町ではこれまで見れなかった武将の一面が垣間見え、釣りなどの遊びも実装されるそうだ。また本作のもうひとつの新要素・長期合戦では、真田家の生涯を描くため、主戦場以外の副戦場での戦が描かれるとのことだ。

城下町では町人との交流や、日々の鍛錬が描かれる
長期合戦では最終決戦に至る前の「支城戦」などが登場

 また本作の初回版には、大河ドラマ・真田丸にも登場した幸村の赤備えの衣装がDLCとして付属。シリーズのファンにはお馴染みのトレジャーボックスには、アートワークスブックやサントラCD、コースターセットなどが封入される。

声優陣も登場! 「戦国無双」への愛を語る

左からシブサワ氏、高野さん、草尾さん

 ここで幸村役の草尾さん、茶々役の高野さん、「NHK大河ドラマ・真田丸」で3Dマップを監修したシブサワ・コウ氏が登場。

 まずはシブサワ・コウ氏が、「大河ドラマ・真田丸」で自身が監修した「フル3D全国一枚マップ」が使用されたことについて「NHKから『信長の野望』についての連絡が来て、ついに『信長の野望』が大河になるのかと思った。実際には『真田丸』のプロデューサーが『信長の野望』のファンで、3Dマップを使いたいという申し出でした。ゲームで培った技術がお役に立てて嬉しかったです」とコメント。「レベルファイブの日野さんと会った時に、大河のスタッフロールでシブサワ・コウさんの名前を見て興奮したと伝えられた」とのことで、ゲーム業界内でも大きな反響があったようだ。もちろん本作にも、シブサワ・コウ氏が監修した3Dマップが使用されている。

 草尾さんは「『真田丸』は大河ドラマの歴史に一石を投じる作品になっている。ゲームのファンには馴染みのあるマップ表現で、大河ドラマを普段見ない人にもわかりやすくインパクトがあった。声優仲間の高木渉が出演していることもあり、シブサワ・コウさんの名前と合わせてスタッフロールは感慨深かったです」と語り、高野さんは「身の回りに『戦国無双』シリーズのファンが多く、スタッフロールを見た時は皆でシブサワ・コウさんがやってくれたぞ! という思いになりました」と、その感動を伝えた。

 続いて三枝氏が、本作と大河ドラマ・真田丸のコラボレーションについて紹介。真田昌幸が着用する毛皮の衣服など、本作ではドラマに出てきた衣装がDLCとして配信される。また先日ドラマに登場したばかりの、特別軍馬のDLC配信も決定しているとのこと。

 さらに初公開情報として、衣装や武器以外の小道具もゲームに登場することが発表された。「昌幸のくるみ」など、「大河ドラマ・真田丸」で印象的に使われた小道具がゲーム内のアイテムとして登場する。アイテムは装飾品として装備すると、特殊な能力が得られるという。

櫛は信繁がきりにプレゼントしたもので、「効果名が面白いのでプレイして確認してほしい」とのこと

 大河ドラマと「戦国無双」での人物像の違いについて質問された三枝氏は、「どちらも史実がベース。ただゲームはキャラクターが既にできあがっているので、ドラマのセリフをそのまま喋る訳ではない。大河との違いを楽しんでほしい」と回答した。

名シーンを生再現! 大河と「無双」の違いは……?

 続いて草尾さんと高野さんにより、大阪の陣を前に幸村と茶々が再会するシーンが生演技で再現された。ドラマでは天真爛漫な茶々が、運命の再会にも暗い表情を浮かべるこのシーン。高野さんは「何故茶々がこういった反応を示すのか、ゲームを実際にプレイして確かめてほしい」と語った。また草尾さんが演じる真田幸村の壮年期が描かれるのは今回が初。そちらの演技にも注目が高まる。

 草尾さんは「これまでの『戦国無双』は戦場や戦略をメインにストーリーが進んでいたが、今回は幸村が生まれる前から最期までが描れる。彼がどう生きて、何に悩んでいたのかが伝われば。父上や茶々に対しての様々な思いもあり、悩んで苦しんで義のために生きる武士(もののふ)としての生き方を見てほしい」と語った。

 さらに幸村について草尾さんが語る「自分のキャラクターが成長して容姿が変わることはあまりないので、どう演技しようか悩みながら収録に臨んだ」という言葉に、三枝氏は「ここまで考えて演じてくれていて、感動した」とコメント。草尾さんも「作り手の気合いが伝わったから。ゲームの内容以上に熱い現場で、演技にも皆の熱意が乗り移っている」と答えた。

 高野さんは自身が演じた茶々について「大河では天真爛漫な茶々様ですが、『戦国無双』では明るいイメージはありません。幼少期は子供らしさはあるが、成長するにつれ人を信じられず自分の殻に閉じこもってしまう。幸村の存在が彼女にどう影響するのか、『戦国無双』ならではの茶々を見てほしい」と語った。

理想の武将は?

コーエーテクモゲームス作品を数多くプレイしているという高野さん。お好きな武将は……

 ここでスクリーンに「戦国無双 ~真田丸~」に登場する男性キャラクターたちが映し出され、「女性陣の好きなタイプは誰」という質問コーナーに。

 高野さんは「無印の『戦国無双』からやっている身としては、本田忠勝ですね」と答え、その回答にシブサワ氏は「人気の石田三成や大谷吉継を選ぶと思っていた」と驚いた様子。高野さんは「戦場で信頼できるような人がいい」と忠勝の魅力を語り、三枝氏はその他の男性キャラについて「新キャラの佐助は生意気だけど憎めない。昌幸の親友・勝頼も序盤から重要な立ち位置のキャラクターになる」とコメントした。

 司会の小栗さんも好きな男性キャラクターを尋ねられ、「真田昌幸です! 壮年期も若い時期も格好良い」と回答。三枝氏は昌幸について「相手を騙す二枚舌の策士感が出ている」とコメントし、シブサワ氏は「ふたりとも年配のキャラクターを選んでくれて嬉しい」と語った。

 続けて女性キャラクターたちが映し出され、男性陣への質問コーナーへ。草尾さんは「くのいちと絡んでいるシーンが多いので、目がいってしまう。小少将は最初に見た時びっくりしました。今後に期待しています」と答えた。三枝氏は早川殿を挙げ、「『戦国無双4』のキャラクターに清楚系を入れたくて、自分の娘のような気持ちで設定した」と話した。シブサワ氏は小少将が好みで「ウインクが魅惑的」と語り、「完全に見た目で選びました」と会場を笑わせた。

タイプの女性を聞かれ「高野さんです!」と即答する草尾さん

登壇者から最後に一言

 最後に登壇者から一言ずつ挨拶がなされ、作品愛に溢れた穏やかなムードのまま発表会は終了した。コメントは以下の通り。

草尾さん「真田幸村を演じて10年。集大成として幸村の生まれる前からその生涯を演じられて、声優冥利に尽きます。戦国無双における真田幸村の全てをこの1本に置いてきました。ゲームの中に生きる、真田幸村というひとりの武士の体温を感じでほしいです」

高野さん「戦国無双をシリーズの最初からプレイしているので、自分も発売が待ち遠しいし、ひとりでも多くの方に手にとってほしいです。父や親戚も喜んでくれていて、自分だけじゃなく沢山のひとが待ち望んでいる作品。幸村の隣に立っていることが嬉しい。早く皆さんとネタバレを語り合いたいです!」

三枝氏「スタッフ一同、気合を入れた作品です。真田家がメインではあるものの、沢山の武将が登場します。大河が終わった後も大ボリュームで楽しめるので、今まで戦国無双シリーズをプレイしていなかった人にも楽しんでほしいです」

シブサワ氏「戦場マップの提供という縁から、NHKの協力があって完成しました。真田の一生を、大河が終わった後も楽しんでください。ボリュームも大きいので長く愛してもらえると嬉しいです」

鯉沼氏「新しい戦国無双の描き方として、気合が入っています。今までなかった戦場以外でのドラマも楽しんでほしいです。戦国無双シリーズは来年で13年目。ナンバリングタイトルも頑張りますので、よろしくお願いいたします」