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【PS Plusフリープレイレビュー】今月のイチオシは「biohazard HD REMASTER」

「テトリス」にソックリでも中身は別ゲー! 「Tricky Towers」も紹介

10月5日~11月1日(PS Plusへの加入が必要)

 当コーナーでは、「PlayStation Plus」で無料配信されているタイトルのなかでも、プレイステーション 4(以下、PS4)用に配信されている注目タイトルをピックアップ。各タイトルの概要をお伝えしつつ、「プレイステーション オフィシャルサイト」にて開催している「PS Plus Challenge!」達成のコツについても解説していく。

 今回の「PS Plus Challenge!」の賞品は「PS Storeチケット」1,000円分。こちらの応募方法については、「PS Plus Challenge!」の公式ページを確認していただきたい。

 なお、今月の「PS Plus Challenge!」対象タイトル2本のうちの1本は「THE KING OF FIGHTERS XIV」を購入したプレーヤー向けのスペシャルチャレンジとなっているため、今回は「biohazard HD REMASTER」のみご紹介する。なお、記事後半ではもう1本オススメのPS4用フリープレイソフト「Tricky Towers」もご紹介するので、そちらも合わせてご覧いただきたい。

「biohazard HD REMASTER」の「PS Plus Challenge!」に挑戦

「PS Plus Challenge!」達成時間

10分

※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間

ゲーム画面の比率は16:9のワイド(上)と、4:3のオリジナル(下)のどちらででも楽しむことができる
最初の質問に対する回答により、ゲームの難易度が変化。1番上の選択肢は難しく、下の選択肢を選ぶほど簡単になる
ゲームは、随所に隠された館の謎を解きながら、間に戦闘を交えて進んでいく

 カプコンのサバイバルホラー「biohazard HD REMASTER」は、かつてゲームキューブ用のソフトとして発売された「biohazard」をHD化したタイトル。あまりにも有名なシリーズなのでプレイしたことがある方も多いとは思うが、今回はあらためてその内容を紹介していきたい。

 本作はクリスとジル、2名のキャラクターから好きな方を選び、洋館を探索しつつそこに潜む謎を解明していくことになる。どちらを選んでもかまわないが、道中に起こるイベントの内容はそれぞれのキャラクターで変化。また、所持できるアイテム数や使用できる武器、アイテムも異なり、それによって攻略の難易度にも差が出る。初めてプレイするなら、アイテムの所持数が多く強力な火器も使用できるジルがオススメ、というところか。

 ゲームの舞台となる洋館は地上、地下を含めたいくつかのフロアで構成され、さまざまな部屋が用意されている。しかし、扉にはカギがかかっていたり、何らかの仕掛けなどが施されていて、簡単に先へと進むことが難しい。さらに、行く手にはとある理由からゾンビ化してしまった人間や凶暴化した動物なども潜んでおり、それらをときに倒し、また回避しながら探索を進めていかなければならない。

 主人公キャラクターにはライフが設定されていて、敵からある程度攻撃を受け、ライフがなくなるとその時点でゲームオーバー。ライフはステータス画面で「緑/黄/赤」といった色のほか、「Fine/Caution/Danger」という文字でも表されているが、その正確なライフ残量を数値として知ることはできない。例えば赤(Danger)なら瀕死の状態であろうことが予想されるので、これは早めに回復すべきと言える。なお、本作では体力回復用のアイテムを入手できるものの、こちらは有限となっているため無駄遣いは避けたい。

 なお、有限なのは武器の弾薬も同様だ。本作では見かけた敵すべてをナイフ以外で倒せるほどに豊富な弾薬量が確保できるわけではなく、倒すべき敵と、回避すべき敵を見極めながら進んでいくのが攻略の大きなポイントとなる。例外としてナイフだけは無制限で振るうことができるが、これは武器としてのスピード、パワーに乏しく、これだけで敵から身を守ることは非常に困難。そのため、探索の途中でいくつかの火器を入手しつつ、普段はそれを使って遠距離から強力な攻撃を行なうのが基本となる。

 本作は、恐ろしげなムービーシーンを使用した演出面的な怖さだけでなく、このような「いつ死ぬかわからない不安感」や「弾薬不足から来る無力感」といった怖さもうまくミックスされ、とくに初プレイ時であれば少なからず恐怖を堪能することができるはず。しかもセーブ回数も制限されており、「細かくセーブをしながら進めていく」という攻略をしづらい点にも緊張感があって、これが恐ろしさを増すのに一役買っているのも面白い。

 そんな本作の「PS Plus Challenge!」は、トロフィー「死者との遭遇」を獲得すること。単純にトロフィー獲得のみを目指すのであれば、ジルを使って最初の「QUESTION」で「III」を選択(=難易度を下げる)し、最初に出会ったゾンビをハンドガンで倒すのがラク。ムービーシーンをOPTIONボタンで飛ばしながら進めれば、5分とかからずクリアできるはずだ。

 「biohazard HD REMASTER」は、これまでに「バイオハザード」やそのリメイク作品に触れたことのないプレーヤーにはとくに遊んでほしい作品。また、かつてプレイステーション版で「バイオハザード」を楽しんでいた方においては、本作でパワーアップした映像や音声とともに再度「バイオハザード」の世界に触れてみることをオススメしたい。

【スクリーンショット】

ブロックをバランスよく積み上げるパズルゲーム「Tricky Towers」

ローカルバトル/オンラインバトルは多人数で遊ぶモード。シングルプレイはソロで遊ぶモードが収録されている
ブロックを下に落とさないように、うまく積み重ねていかなければならない
ブロックが突如、ほかの物体に変形することがある。機転を効かせてうまく配置したい
斜めになったブロックも、落ちなければそのまま残りつづける。どう復旧していくかが腕の見せどころだ

 「Tricky Towers」は、WeirdBeard制作によるパズルゲーム。落下するブロック(4つの正方形が組み合わさってできた図形)を回転させつつ足場の上に重ねていくという、一見すると「テトリス」を想起させるゲーム画面となっている。ただし、積んだブロックは消えることがなく、さらには崩れないようにうまく積み上げていかなければならないという特徴があり、見た目とは裏腹に「テトリス」とは異なるゲームを演出しているのが面白い。

 本作の基本的なルールとしては、まず足場となる部分があり、その上にブロックを回転させて積み上げていく。足場以外の部分にブロックを落とす……つまり積み上げられない場合は「ミス」となり、場合によってはペナルティも課される。クリア条件はゲームモードによって変化するが、崩れないように積み上げていれば基本的には問題なく進行していく。

 ただし、この「崩れないように積み上げる」という行動は、本作の場合なかなかに大変な作業だ。というのも、積んだブロックは原則として接地面に固定されない。例えば、棒状になっているブロックを横にして、左端1ブロックぶんのみ地形に引っ掛け、残りの3ブロック分は宙に浮いた状態にしたとする。「テトリス」ならこの状態で固定されるが、本作の場合はブロック右側に何の支えもないため、物理法則に従って下方へと落下してしまう……つまりミスとなる。

 また、凸型のブロックをT字型にひっくり返して設置したとする。すると、単体ではその場に立つのだが、例えばTの右側に他のブロックを置いた場合は、これもまたバランスを崩し、当然のようにT字が右に倒れ、上に乗せていたブロックも崩れ落ちてしまう。うまく置きつづけられれば気分もいいが、置き間違えてブロックが斜めになったりすると絶望感に襲われるなど、このあたりの抑揚は本作独自の楽しさと言えそうだ。

 なお、本作にはブロックが巨大化したり、まったく別の形に変形するなどのお邪魔系ギミックや、あたかも「テトリス」のように物理法則を無視してブロックをその場に固定したり、新しい足場を作り出すというお助けギミックも用意されている。いずれにしても、何度かプレイをしてみればどういう置き方が安定、または不安定になってくるのかが自ずとわかってくるはず。可能なかぎり揺るぎなくブロックを積み上げ、安定度の高いタワーを組み立てることを心がけつつスコアを延ばしていきたい。

 ちなみに、ゲームモードとしてはシングルプレイとマルチプレイの2種類が存在。シングルプレイでは1人でひたすらブロックを積み上げていくエンドレスモードや、お題に沿ってブロックを積むトライアルモードがあるが、マルチプレイは多人数でそれらを競うことになる。「テトリス」と似ているものの、楽しみ方はまったく異なる本作。興味があればぜひ1度お試しいただきたいゲームである。

【スクリーンショット】