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【PS Plusフリープレイレビュー】今月のイチオシは「よるのないくに」
「PS Plus Challenge!」タイトルは「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND」
2016年9月23日 11:47
当コーナーでは、「PlayStation Plus」で無料配信されているタイトルのなかでも、プレイステーション 4用に配信されている注目タイトルをピックアップ。各タイトルの概要をお伝えしつつ、「プレイステーション オフィシャルサイト」にて開催している「PS Plus Challenge!」達成のコツについても解説していく。
今回の「PS Plus Challenge!」の賞品は「PS Storeチケット」1,000円分。こちらの応募方法については、「PS Plus Challenge!」の公式ページを確認していただきたい。
なお、今月の「PS Plus Challenge!」対象タイトルは2本のうち、1本は「オーバーウォッチ オリジンズ・エディション」を購入したプレーヤー向けのスペシャルチャレンジとなっているため、今回のチャレンジについては「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND」のみを紹介していく。また、記事後半では今月のオススメソフトとして「よるのないくに」も紹介しているので、そちらも合わせてご覧いただきたい。
「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
30分
※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間
「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND」は、アークシステムワークスよりリリースされた対戦格闘ゲーム。前作の「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA」から新たに2キャラクターが追加され、総勢28人のキャラクターが参戦。プレーヤーはそこから1人を選択し、相手キャラクターを撃破していく。対CPU戦はもちろんのこと、コントローラーが2個あればオフラインでも対人戦が行なえる。また、ネットワークを介せば対人戦を行なうことが可能だ。
本作の動作は一般的な2D格闘ゲームとほぼ同様になっており、3種類の通常攻撃ボタンと、キャラクター特有の攻撃となる「ドライブ攻撃」を繰り出せる。さらに、コマンド入力と各種ボタンの組み合わせによって、必殺技なども放つことが可能。それに加えて空中コンボシステムも導入されているので、慣れてくるとそれらの攻撃を組み合わせた爽快感の高いバトルを味わうことができる。
対戦格闘ゲームとして高い評価を持つ本作ではあるが、一方では世界観についても本ジャンルのゲームでは屈指の深さであることが知られている。なかでも「ストーリーモード」として収録されているストーリーの長さは、他の対戦格闘ゲームの追随を許さないほどのテキストの多さであり、その完成度も高い。
さらには、デフォルメキャラクターによって楽しく「BLAZBLUE」の世界を知ることができるモードや、エクストラストーリーも収録されているなど、アドベンチャーゲームもかくやというほどの膨大な情報量を収録。それらはすべてフルボイスで進行するとあって、キャラクターのファンも心ゆくまで楽しめる作りになっている。
そんな本作の「PS Plus Challenge!」は、トロフィー「続きはよ」を獲得すること。これは「アーケードモード」をクリアするだけというシンプルな内容になっている。筆者はこのゲームを初めてプレイしたのだが、トロフィー獲得までに要した時間はチュートリアルに10分、アーケードモードのクリアに20分の計30分という内訳だった。シリーズ経験者であれば、15分とかからないのではないだろうか。
なお、筆者はゲームの難易度や設定がデフォルトの状態で達成したが、「PS Plus Challenge!」ラウンド数、時間制限、難易度を変更したとしても、アーケードモードをクリアさえすればトロフィーが獲得できるため、難易度を下げたり、ラウンド数を少なくして手早くクリアしてしまっても問題はない。
キャラクターの操作がうまくいかないのであれば、ラグナを選択して相手の近くではDボタンで攻撃し、遠くでは必殺技のブラッドサイズで攻撃しつつ近づく、というのを繰り返していれば、かなりラクに戦えるはず。1プレイの時間もそれほど長くないので、集中して一気にクリアしてしまいたい。
もっとも、これだけのボリュームのあるゲームを単にチャレンジのためだけにプレイするのは少々もったいないというもの。対戦をやり込むのもよし、ストーリーにひたるのもよし、自分に合った楽しみ方でゲームをプレイしてみることをオススメしたい。
充実のアクションと気になるストーリーが楽しいアクションRPG「よるのないくに」
コーエーテクモゲームスが放つ「よるのないくに」は、美少女が主人公のアクションRPGだ。半妖の主人公「アーナス」のみならず、その相方を務めるキャラクター「リュリーティス」もまた美少女なので、一見しただけだといわゆる「美少女推し」のゲームだと感じる部分もあるが、その正体はしっかりと作り込まれたアクションRPGとなっている。
本作では、邪妖を浄化するために戦う主人公・アーナスと、邪妖を生み出す元となっている妖魔の王「夜の君」を封印するべく計画を進める教皇庁、その生贄として選ばれたリュリーティス、そしてそれらを取り巻く人々のさまざまなストーリーが描かれる。
ゲームは、拠点となるホテルと戦闘を行なう街を交互にプレイする流れで進行していく。拠点となるホテルでは、メインシナリオを進めるための準備や依頼の受注、主人公のレベルアップなどを行ない、街では戦闘を行ないつつシナリオクリア条件の達成を狙うことになる。
ゲームの中心となる戦闘シーンでは、プレーヤーがアーナスを操作して街に出現する邪妖を撃破しつつクリアの達成条件を目指す。アーナスの基本的な攻撃アクションには、弱攻撃、強攻撃、特殊攻撃の3種類が存在。これに、Lスティックと緊急回避を使用しながら戦う。弱攻撃はすばやく連続攻撃が可能なほか、途中で強攻撃につなげることもでき、さらには攻撃のフォロースルーを緊急回避でキャンセルもできるなど、戦闘の動作はとても軽快。アクションゲームとしてもかなり楽しめる形になっているのがうれしい。
戦闘中は従魔(セルヴァン)と呼ばれるプレーヤーのおともを召喚することができる。従魔は最大4体まで登録可能で、それぞれ戦闘に直接加わる者、アシストをしてくれる者など個体ごとに特性が異なる。最初のうちは従魔の数も少ないが、増えてきたら組み合わせをうまく考えてパーティを編成していくのがよさそうだ。
また、半妖であるアーナスは、戦闘中にたまっていく変身ゲージが最大になると変身することが可能。変身中は強力な攻撃が繰り出せるだけでなく、回避などの性能も格段に高まるなど、非常に有利に立ち回れるようになるが、連続使用が難しいという欠点もある。そのため、ここぞという場面で使っていくことになるだろう。
街での戦闘は時間制になっていて、一定時間内にシナリオクリア条件を達成するか、ホテルへ帰還、またはタイムアップすることで終了となる。タイムアップ時でもペナルティなしでそこまでに獲得した報酬をもらえるので、広いマップでも安心して探索を進めていきたい。
そしてやはり気になるのは本作のストーリー。アーナスのリュリーティスを守るための想いや、「夜の君」を封じるために命を差し出すことを選ぶリュリーティスの覚悟の深さを見ていると、その先の展開を気にせずにはいられない。さらに、新たな登場人物も続々と登場し、さまざまな謎も見えてくることでプレイもついつい進んでいく。「よるのないくに」は、アクションの楽しさと気になるストーリーの双方をバランス良く楽しむことができる良作と言えるだろう。
さらにこの12月22日には、本作の続編作PS4/PS Vita「よるのないくに2 ~新月の花嫁~」の発売も予定されており、シリーズ第1作を知っておくのに良い機会でもある。美少女かアクション、どちらかでも気になったのであれば、ぜひプレイしていただきたい作品である。