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PS Vita用RPG「サガ スカーレット グレイス」最新情報公開

物語とバトルを楽しむためのシステムやキャラクター達を紹介

12月15日 発売予定

価格:
6,800円(税別)
18,000(税込/雪月花ボックス)

 スクウェア・エニックスは、12月15日発売予定のPlayStation Vita用RPG「サガ スカーレット グレイス」の最新情報を公開した。価格は6,800円(税別)。

 本作は、ゲームデザインとシナリオを河津秋敏氏が担当し、伊藤賢治氏が楽曲を、また小林智美氏がイラストレーションを手掛けている。

 今回公開された情報は、4人の主人公から1人を選び世界を冒険していく「フリーワールドシステム」や、レベル制を排除した「成長システム」など新たに進化したゲームシステムの紹介と、個性豊かな主人公4名に加え、主人公と関連の深いキャラクター達のビジュアルやその詳細が公開された。

4つのシステム紹介

4人の主人公から1人を選び世界を冒険していく「フリーワールドシステム」

 「サガ」シリーズでは、ひとつの決められたストーリーを追うのではなく、プレーヤーの行動によってまったく異なるストーリーを楽しむことができる“フリーシナリオシステム”が採用されている。

 本作では、ワールドマップと融合し“フリーワールドシステム”へと進化し、物語は展開していく。プレーヤーは4人の主人公から1人を選び世界を自由に冒険していくことができる。

【フリーワールドシステム】
数千以上のイベントや仲間となる可能性のあるキャラクターは70人以上用意されている

キャラクターへボーナス効果を与える「成長システム」

 サガシリーズでは、レベル制を廃した独自の成長システムがある。それはバトル終了時にキャラクターが成長していくというもの。本作では新たに、キャラクターへボーナス効果を与えるシステムを導入し、キャラクター毎の個性がより強く表現されている。

【成長システム】
シリーズでお馴染みのLPもあるらしい……今作ではバトルにどんな影響をあたえるのか?

味方・敵の行動の順番をコントロールできる「タイムラインシステム」

 バトルは、敵の行動や行動の順番がわかった状態でスタートし、敵・味方含め左から順番に行動していく。そのため、早く行動できる技や、行動は遅くなるがその代わりに強力な威力を放つ技などを使用すると、味方や敵の行動の順番をコントロールすることができる。敵の行動に対してどの行動を採るかがカギとなる。

【タイムラインシステム】
特定条件で発動する強力な連続攻撃もある。☆はBP(プレイブポイント)を表し、パーティーで共有している。技や術を使うと消費していく(※毎ターン全回復する)

バトルシステム

 今作では、バトルシステムがさらに進化して登場する。プレーヤーの行動がバトル結果に大きく影響をあたえる奥深いバトルシステムを楽しむことができる。

【バトルシステム】
5人編成のバトルでは、「サガ」シリーズでお馴染みのひらめき、陣形、武器や技が多数登場する

【プロローグ】

 星神を裏切った罪で追放された神「ファイアブリンガー」。邪神は彗星となり還ってくる。鎮まっていた冥魔達も暴れ始め、世界は危機に陥る。

 星神はひとりの男性に力を授ける。彼は人々を率い「ファイアブリンガー」と戦う帝国を打ち立てる。冥魔は地下へと押し戻され、邪神の星は彼方へと去った。

 その後も邪神の星は150年毎に還ってくる。時代時代の皇帝が「ファイアブリンガー」と冥魔達を迎え撃った。準備に怠りなく楽々と邪神を打ち破る皇帝もあれば、油断の果てに世界を滅亡の淵に追い込んだ皇帝もいた。

 7度目の来襲でついに邪神の星は砕け散った。1,000年に渡る戦いに終止符が打たれたのだ。人々は平和の訪れに歓喜した。「ファイアブリンガー」の破片は地上に降り注ぎ、それは人間と星神の勝利を祝う花火のようであった。

 「ファイアブリンガー」が消滅すれば、帝国も不要になる。支配を続ける帝国に対して、各地で反乱が起きる。それが皇帝の息子たちによる内乱へと繋がる。

 混乱の中、「ファイアブリンガー」を倒した英雄である皇帝が暗殺され、帝国はあっけなく瓦解した。それから70余年。帝国時代を知る者はほとんどいなくなった。世界の混乱は続いていた。新たな危機が迫っていることに気づく者など、存在しなかった。

 だが、時代は主人公を用意する。新しい時代の新しい主人公を。

十二星神

 帝国の時代、天体を読む読星台が多く作られ、神意を読み解き、迫る危機に備えていた。読星台は神殿でもあり、帝国が滅んだ今でも人々の生活に大きな影響を与えている。

 人間に知識ではなく知恵を、文明ではなく文化を与えた存在。星座として天空に位置を占めているため星神の名で呼ばれる。天空の中央を囲むように12星神の星座が配置されている。

 星神は文化を支える技術を司る。農業、牧畜、航海術、武術、魔術など。人々はその営みにあわせて、それぞれの星神に祈りを捧げてきた。神の力である星の光は、陽の光を凌ぎ、昼でさえ明るく輝いている。この地では、太陽や月や遊星よりも、輝く星々こそが世界を司る天体である。

アスワカン

 星神から力を授けられた英雄は、ファイアブリンガーを打ち倒すべく世界の中心にあるアスワカンに都を築き国を建てた。これが帝国の始まりである。

 ファイアブリンガーを打ち破った英雄は皇帝となり星神の地上における代理者として世界を支配した。

 帝国が崩壊した現在でもアスワカンには多くの住民が生活しており、複数の神殿の神官からなる共同体“神聖アスワカン共和国”が市民の生活を支配。外部の侵入者に対してはアスワカンの富を狙う者たちと見ているため、現在では閉鎖的な地域となっている。

【帝国跡イメージ】

世界

 天空に中心があるように、地上の中心には帝都アスワカンがある。レジス湖上の小島に築かれた都市は地理的にも政治・経済・文化的にも中心を占めている。

 ファイアブリンガーとの戦いの中で帝国は成長し、組み込まれた領域は州として編成されていく。州は行政組織でもあったが、邪神と戦うための軍事的な組織でもあった。

 帝都から遠く離れた地域は辺境州と呼ばれ、独自性が許された反面、邪神との戦いにおいては戦士を供給するなどの強い貢献が求めらた。

 この大きな負担が叛乱に繋がっていく。帝国の瓦解後、各自の勢力は独立し、ある者は王の名を、ある者は皇帝を名乗っていった。州内の対立、州と州の対立があちこちで発生した。

 ファイアブリンガーが消滅しても、冥魔の活動は終わっておらず、魔物が目撃されたという噂も増えていく。数十年が経ち、帝国を知らない世代が成長してくると、分裂した世界が定着していった。

【世界地図】

主人公4名とその主人公と関連の深い仲間達を紹介

 本作の主人公には、立場も思想も違う個性豊かな4名が登場する。世界の混乱が続く中、彼らは自らの目的に向かって歩き出していく。では4名の主人公と主人公達に関連の深いキャラクター4名を紹介していこう。

ウルピナ

 帝国四将軍家の筆頭と謳われた、剣将軍ユラニウス家の娘。ユラニウス家はロニクム州のシルミウムに拠点を置き、当主マクシミアスは帝国再建を目指している。

 ウルピナは周囲から「姫」と呼ばれ、真っ直ぐに育った。誰に対してもオープンで明るい性格。実母を早くに亡くしたため、父や兄アントニウスの前では甘えっ娘。

 やや天然な言動もあるが、ユラニウス家の一員として剣技を磨き、帝国貴族としての義務を果たす覚悟はできている。兄の許嫁であるグウィネズ家のエリセドに憧れる女の子でありながら、ユラニウス家を背負って立ちたいという欲求も抑えきれない。

 そんな彼女の夢と希望にあふれた生活はシルミウムを襲った悲劇で一転する……。

【ウルピナ】
「退路はない。それこそ望むところ。皇帝の剣ユラニウス家が血路を切り開く」

レオナルド

 帝国中心部から遠く離れた、ヤクサルト辺境州の農民。口より先に手が出るような悪童で、悪ガキ仲間と散々悪さをしてきた。大人でさえ避けるような危ない男だったが、数年前、突然祖父の農園に戻り農作業を始めた。彼の最近の口癖は「いい加減大人にならないとな」。

 祖父が死に、今年から農場をひとりでやらねばならない。農場で行き倒れた女を助けたことが、彼の運命を大きく変える。

 女はうわ言で「アイ・ハヌムへ」と言い続ける。おとぎ話の伝説の都の名だ。かれは、祖父の農場を売り払い、女の代わりに伝説の都市「アイ・ハヌム」を探す旅へ出る。そんな真っ直ぐな彼を仲間たちは放ってはおかないのだ。

【レオナルド】
「だったら最初からはっきり言えよな。無駄話させんじゃねぇよ」

タリア

 陶芸家。激動の人生を過ごしてきた。今はテルミナ海に近い工房で、静かに陶器と向き合っている。だが、世界に生じた歪が彼女の作品も歪ませる。歪を受け入れて、作品を作り続けることも可能だろう。

 それが、世界の中で生きるということだと、彼女は知っている。しかし、歪を向かい合わずに作品を作ることは出来ない。歪の原因と正体を知るためにタリアは旅に出る。疾風怒涛の時代、昔の彼女に戻って。

【タリア】
「歪んでいるものは私自身なの。どれで焼き物の方にも歪みがでるのよ」

バルマンテ

 ケイ州コハン城の法定処刑人。先代を受け継いで処刑人になった。コハン城の執政シグフレイが恐怖政治を敷き、軍人、政治家、一般市民まで多くの人々が処刑された。その執行を担ったのがバルマンテだ。

 シグフレイ自身もまた、政敵の手で捕えられ、バルマンテに処刑されることになる。シグフレイは「私は七度蘇り、この世界に正義を為してみせる」。こう言い残すと、笑顔のまま首を落とされた。

 やがて、シグフレイが現われたという噂が各地から彼の耳に届くようになる。バルマンテの放浪は、シグフレイを探す旅なのだ。彼の首を7度落とすために。

【バルマンテ】
「下らぬ甘事で、俺を惑わせる気か。無用なことだ」

アントニウス

 ウルピナの兄。家臣からは「若殿」と呼ばれる。細め……とまでは言わないが、父よりも背が高く、すらっとした印象。二刀流は達人の域に達していて、戦闘能力では父を上回る。

 性格は冷静で、父の夢見る帝国復興にも、非現実的な夢物語と批判的。四将軍家のひとつグウィネズ家のエリセドと婚約している。ウルピナからは「兄さま」と呼ばれる。

【アントニウス】
「帝国の再建は父上の悲願。だが、それを望むものがだれだけいるのだろうか」

エリザベート

 レオナルドの幼馴染。悪ガキ仲間では、自由奔放な悪魔キャラ。レオナルドが突然仲間を抜けてまじめに農作業に取り組みだして拍子抜け。ちょっと反発して、相変わらず悪ガキの延長戦中。

 裕福な商人の娘で、最近は結婚へのプレッシャーを掛けられている。これもイライラの原因である。レオナルドの突然の旅立ちに、またまた大ショック。家を飛び出し、後を追うことに。

 はたして、レオナルドに惚れているからなのか、なんなのか。その辺りは良くわからない。後先考えずにムチャをするタイプの用である。

【エリザベート】
「何が勝手にしろよ。レオ、あんたに勝手にしていい権利なんてないの。さぁ行くわよ」

カーン

 東帝国の元親衛隊。親衛隊というよりは、山賊の頭目といった雰囲気の好漢。皇帝、太皇太后どちらからも信任が厚かった。が、それゆえ両派閥の対立に板挟みになる場合も多く、嫌気が差して親衛隊をやめてしまった。

 不死鳥の飛ぶ姿を見かけ、不死鳥を巡る冒険に出てタリアと出会う。腕が立つだけでなく、帝国式の礼法作法にも通じているが、普段はいい加減な立ち居振る舞いで、そんな雰囲気は微塵も見せない。

【カーン】
「昨日まではエルワカンの親衛隊だったんだが、辞めたよ。不死鳥を追いかける方が面白そうだからな」

シグフレイ

 ケイ州西部コハン城の執政であったが、城主を裏切り処刑。その後も有形無形の罪で、多数の軍人・政治家・一般市民を斬首に処し、ケイ州全体が恐怖に首をすくめる日が続いた。だが、今、シグフレイ自身が絞首台に上げられていた。

 帝国法に基づき、彼の首はバルマンテの手によって落とされる。以前の彼を知るものは言う、処刑人にまで礼を尽くすような物腰の柔らかな、笑顔の絶えない男だったと……。

【シグフレイ】
バルマンテ君、君の手を大変煩わせて大変申し訳なかった。だが、それも私で最後だ」

閃きから生まれる「技」の紹介

 閃いた技には、「分子分解」、「死ね矢」、「無双三段」、「乱れ雪月花」、「高速ナブラ」など全9種類用意されている。シリーズでおなじみの技も多数登場するが、同系統の武器でも覚えられる技が異なったり、武器固有技もある。消費BP(プレイブポイント)や効果は装備している武器によって異なっている。

【閃き&技】
分子分解:敵の懐で破滅の力を解き放つ。稀に即死発生
死ね矢:間接攻撃。目標への怒りが大きいほど威力が増していく
無双三段:槍を極めし三段攻撃。稀にスタン(対象を行動済みにする)発生
乱れ雪月花:武芸を極めし者の美技。技の発動まで自身のガード率が上昇する
高速ナブラ:軽々と斧を扱い三角形に分断する高速斬撃。ガードされにくい

各ステータスに影響する「陣形」

 陣形は、決められた位置にキャラクターを配置すると各ステータスが上昇したり下降したりする。また、BP(プレイブポイント)の初期値や最大値、さらにBPの増え方など陣形により様々な効果をもたらしてくれる。

【陣形】
基本陣形、上位陣形など種類は様々