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プロレーサーも参加!白熱の接戦「GT SPORT」エキシビションマッチ

9月15日~18日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:一般前売券 1,000円(税込)

一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料

 9月18日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースにおいて2017年発売予定の「GT SPORT」のエキシビションマッチが開催された。試合には事前に行なわれた予選を勝ち抜いたプレーヤー3人と、プロドライバーの伊藤大輔選手、千代勝正選手、荒聖治選手が登場。

伊藤大輔選手はGT500クラスのシリーズチャンピオン、HAMUDAさんは3歳から「GT」シリーズをプレイし、ついに半年前免許を取得したとのこと
ケガからの復帰後初のレーシングスーツ着用がこのイベントと話す千代勝正選手と、2015年に行なわれた「GTアカデミー」で日本一となったS-Roadさん
「ル・マン24時間耐久レース」の日本人ただ2人の優勝者である荒聖治選手(もう1人は1995年の関谷正徳氏)とteruさん。teruさんは6歳から「GT」シリーズをプレイしている

 試合はプロドライバーとプレーヤーの2人チームで、それぞれトヨタ、日産、BMWの車両を使用して行なわれた。チームトヨタは伊藤大輔選手とHAMUDAさん、チーム日産は千代勝正選手とS-Roadさん、そしてチームBMWは荒聖治選手とteruさんというタッグ。「非常にリアルなゲームなので、レーシングドライバーとしてのパフォーマンスを見せられるよう頑張りたい」と意気込む伊藤選手と「伊藤選手、荒選手はレース界では大先輩だが、ゲーム歴では(僕のほうが)長いかもしれない。ゲーマーとして頑張りたい」と笑う千代選手。タッグメンバーとなったS-Roadさんが2015年に日産と「GT」が共同で開催したドライバー発掘コンテスト「GTアカデミー」の日本一であることを話し「かなりの助っ人が来た。一緒に頑張りたい」とも話す。そして荒選手は「僕はこの中ではアナログな人間代表。リアルの感覚がどれだけゲームに通用するかがポイント」と語る。

ステージ前に用意されたシートに座ると、どのレーサーも目つきが一変した。普段のレースでは見えないヘルメットの下の眼光は鋭く見える
実況は数々のレースを実況する木幡ケンヂ氏。実況もプレーヤーもそうそうたる面々

 実況にSUPER GTをはじめ様々なレースを実況する木幡ケンヂ氏をむかえ、フィールドはドイツの名コース「ニュルブルクリンク ノルドシュライフェ(北コース)」が選択された。非常に多いコーナーと約300メートルものコース全体の高低差などの過酷な特性から、速さを競うレースでは使われなくなったコースだ。現在はニュルブルクリンク24時間耐久レースでレース用のGPコースと接続して使われていたり一般開放も行なわれているそうだが、このような今はないコースを走れるのはゲームならではの魅力といえる。

UI表示がなければ実写と見まごうような画質。サスペンションの沈み込みやライトを映したときのブラーも非常にリアル

 レースはポールポジションから順に荒選手、S-Roadさん、千代選手、HAMUDAさん、伊藤選手、teruさん。マシンはBMWがM6 GT3、日産がGT-R NISMO GT3 N24 Schulze Motorsport、トヨタがToyota FT-1 VISION Gran Turismo Gr.3(オリジナルマシン)を操作。スタートから中盤にかけてはゲームに慣れているであろうS-Roadさんが1位を、HAMUDAさんが2位を独占し、レーサーたちがそれを追う展開となった。

ラストの直線~コーナーは激しいぶつかり合いが繰り広げられた。千代選手と荒選手の追い上げに観客は盛り上がる

 終盤の長い直線コースでレーサー陣が追い上げ、5人によるデッドヒートが繰り広げられた。木幡氏の実況にも力が入り、観戦者から歓声が上がる。会場全体がこの試合に魅入っていた。結果は千代選手が1位、S-Roadさんが2位と日産勢のワンツーフィニッシュとなった。

勝利に喜ぶ千代選手とS-Roadさん。ガシッと腕を組むシーンもあった

 順位によるポイント制で競われたこの試合だが、優勝は文句なしの日産チーム。「直線でのスリップストリームが効いたと思う。最後に荒さんにぶつけてしまったので、ペナルティがないかなって」と笑う千代選手と、「千代選手とワンツーが獲れてよかった」と喜ぶS-Roadさん。HAMUDAさんやteruさんは「GTレーサーと一緒にプレイできて嬉しい。発売が非常に楽しみ」としつつ、荒選手は「本番のレースより緊張した」と汗をかきつつ、「アナログな人間でも実際の感覚からプレイできるほど精度が高いゲーム。僕はほんとうにゲームをやらない人だけれど、こういうのも刺激的でいいね」と笑った。

 伊藤選手は「ここまでリアルなゲームだと負けたときが悔しい。でもプレイしていて楽しくて、魅力がある」とし、千代選手は「今回のレースが僕にとって復帰戦で、1カ月半ぶりのレースでも自分の感覚が鈍っていないことを実感できた。『GT SPORT』も走っていて非常にリアルだったので、皆さんも発売したら手に取ってみてほしい。僕のチームメイトであるヤン・マーデンボロー選手やルーカス・オルドネス選手のようにゲーマーからレーサーになった選手もいる。是非挑戦して、モータースポーツに関わってもらえたら嬉しい」と話した。FIA(国際自動車連盟)の協力のもとオンラインで開催される選手権を行なうことも発表され、「GT SPORT」はこれまでのシリーズ以上の期待が持てる作品となりそうだ。