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FFキャラがファンシーに! 「ワールド オブ ファイナルファンタジー」プレイレポート
ファンタジックだけど、システムはしっかり作り込まれた1本
2016年9月16日 14:31
東京ゲームショウ2016は2日目も世界中の人々が来場する盛況ぶり。特に、様々なハードで大型タイトルを次々と発表したスクウェア・エニックスの試遊ブースは、連日の盛り上がりを見せている。
その新作のひとつである「ワールド オブ ファイナルファンタジー」の試遊を行なった。ここにプレイレポートをお届けしたいと思う。
歴代FFキャラが、敵も味方もデフォルメ化
本作は、ふたりの主人公レェンとラァンが、不思議な世界「グリモワル」をモンスターと一緒に旅するRPG。何故主人公たちの記憶がないのか? 何故「グリモワル」を訪れることになるのか? そのあたりは、東京ゲームショウ2016専用の体験版である今回の試遊台では、マスコットキャラクター・タマとセラフィが冒頭で丁寧に……いや、かなりざっくりと教えてくれる。
ゲームがはじまると、主人公ふたりがタマたちと同じ小さな姿に(答申の近いチビキャラに)。さらに、フィールドの各所に立っている歴代FFキャラたちや敵モンスターたちが、いつものクールな姿ではなく、とてもファンシーなサイズでお出迎え。見た目の愛らしさだけでなく、心なしか、フルボイスのセリフもゆる~いノリのものばかりで、終始リラックスした気持ちで遊べる作品であることが伝わり、冒頭から好印象。ちなみに、主人公ふたりはいつでも元の大きさに戻ることができる。
複雑操作は一切なし。RPG好きにはたまらないシステム
本作は、複雑な操作が一切ないクラシックなRPGのスタイルを採用。好きなタイミングで乗り物に乗れる快適なフィールドの移動、スムーズに行なわれる敵モンスターとのエンカウント、FFファンにはおなじみの「アクティブタイムバトル」と、初心者はもちろんのこと、スクウェア・エニックスのゲームに1度でもふれたことのあるファンにとっても、すぐに本作の世界を楽しむことができるシステムとなっている。
特徴的なシステムも、かわいらしい!
本作の特徴はふたつ。ひとつは、特定の条件下でモンスターを「ジェム化~捕獲」し、仲間にできること。コマンドは戦闘中にワンボタンで入力できるので、敵の様子をみてタイミングを図り「ジェム」を使おう。
今回の試遊台では敵を弱らせることでジェム化させることができたが、タマの解説によれば、本編では弱らせる以外の条件が必要なモンスターもいるらしい。パーティの強化はもちろん、ファンシーなキャラクターを集めたい“収集マニア”なプレーヤーにも、たまらない要素といえるだろう。
もうひとつは、捕獲したモンスターを頭に「ノセノセ」できること。思わず「カワイイ~」と口にしてしまったくらいかわいらしいシステムではあるが、「ノセノセ」するとHPや攻撃力が上乗せされるため、どのモンスターを「ノセノセ」するか検討することは、戦闘において重要な要素なのだ。
また、「ノセノセ」したモンスターは、いつでも「バラバラ」できる。「バラバラ」すると主人公たちのHPやパラメータはひとり分のものに戻ってしまうが、モンスターは心強い仲間として戦闘に参加するので、モンスター特有のアビリティで主人公たちと連繋することが可能になる。
「ノセノセ」も「バラバラ」も、もちろんワンボタンで操作可能。ひとりのキャラを強くするか、これまでのRPGのような複数のキャラクターで強敵に立ち向かうか、プレーヤーのスタイルや状況次第で自由に楽しむことができる。
ほのぼの世界に癒されたい人も、RPGをやりこむ人も、おすすめの作品
残念ながら、試遊できたのはここまで。本編では、もっと多くのモンスターやFFキャラと一緒に冒険ができると思うと非常に楽しみな1本だ。PS4でじっくり遊ぶのもいいが、PS Vitaでも発売される作品なので、外出先で仲間モンスターを探したり、休憩時間にゆる~い世界に和んだりするのもいいかもしれない。RPGの芯となるシステムはガッチリと作りこまれていたので、1本の作品をじっくりやりこみたいコアなファンにもおすすめだ。
「ワールド オブ ファイナルファンタジー」は、わかりやすいシステムとゆる~い世界が融合した、これまでにあるようで無かった1本と言えるだろう。幅広い世代が楽しめる新作だ。
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