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日本マイクロソフト、「Xbox Showcase」でXbox One Sの年内発売を改めて表明
PS4 Proを上回る次世代ハード「Project Scorpio」も2017年発売に向けて調整中
2016年9月12日 18:59
日本マイクロソフトは9月12日、本社イベントスペースにおいてXboxのホリデーシーズン向けに施策を紹介するメディア向けの説明会「Xbox Showcase」を開催した。
今年は東京ゲームショウには出展見送りを表明している日本マイクロソフト。その代わりとしてゲームショウ直前に開催したXbox Showcaseでは、ゲームメディアに加えて、PC系や一般メディアも招待され、ゲームソフトのみならずハードも含めた発表が期待されたが、ふたを開けてみると注目されたXbox Oneの新型モデル「Xbox One S」の日本展開については、日本市場向けの部材調達の調整がつかなかったため、発売日および価格の発表は見送られた。しかし、年内発売のスケジュールに変更はなく、年末商戦に間に合わせるタイミングでの発売を予定しているという。
また、今年のE3で発表された次世代ゲームコンソール「Project Scorpio」については、日本で初めてトレーラーが公開され、日本展開に意欲を見せたが、発売時期については、「2017年ホリデーシーズンはあくまで北米の発売時期で、他の地域での発売時期は改めてアナウンスするが、日本でも同時期に発売できるように本社と調整しているところ」とコメントするに留まり、具体的なアナウンスはこちらも見送る形となった。
結果として今回発表された内容は、9月15日発売予定の「ReCore」から、同じく9月発売予定の「Forza Horizon 3」、そして先日、日本語吹き替えでの12月8日発売を正式アナウンスした「Dead Rising 4」まで3本の自社タイトルを含めた11タイトルの紹介に留まった。内容的には想定された中で最小限といっていいレベルで、新ハードに関する具体的な発表や、日本発の新規タイトルの発表を期待していたXboxファンにとっては残念な内容となった。
待望の国産Xbox One専用タイトルとして注目を集めているシューティングゲーム「ナツキクロニクル」も、プレゼンターの高橋氏よりその存在が言及された程度で、パブリッシャーのQuteから2015年12月に発売延期が発表されてから、新しい情報はないままとなっている。
そうした中で、今回のShowcaseでもっとも大きな存在感を見せたのは、comcept代表取締役社長 稲船敬二氏。「ReCore」のプロデューサーとして登壇し、実機デモを交えながら、10分以上に渡って「ReCore」が“自分たちが作りたいゲーム”として3年前に企画し、パートナーとしてMicrosoftを選び、ようやく完成にこぎ着けたことを語った。稲船氏は「僕が作るゲームはロボットが多いんですが、好きなものを作る上でロボットのロマンは欠かせない。ロボットは使い方次第で敵にも味方にもなる。苦労したけど良い作品ができたので皆さん遊んで下さい」とロボット愛を全面に押し出しながら作品をアピールした。
17日より一般公開がスタートする東京ゲームショウ関連の情報としては、「ReCore」がデルのALIENWAREブース、「Forza Horizon 3」がアイオーデータブースに展示されることが告知された。いずれもPC版で、4K、60以上のfpsに対応したPC版の美しいグラフィックスで楽しめる。
発表会後に公開された試遊エリアでは、上記タイトルに加え、日本向けに「鉄拳7」(バンダイナムコゲームス)、「ファイナルファンタジーXV」(スクウェア・エニックス)を展示し、日本産タイトルの存在をアピール。
なお、発表会会場は、本日の19時より、アンバサダープログラム第3弾として、「ReCore」、「Forza Horizon 3」、「Dead Rising 4」の3タイトルの試遊イベント会場となる。20時からは公式生放送イベント「INSIDE Xbox ローリングX 秋のゲームソフト特集」が行なわれるため、Xboxファンはぜひ見逃さないようにしたいところだ。