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日本HPから最強のゲーミングデスクトップPC「OMEN X」が登場
独特な形状が特徴的なGeForce GTX 1080 SLI構成のハイパフォーマンスモデル!
2016年8月26日 11:00
日本HPは8月26日、同社のフラグシップとなるゲーミングPC「OMEN X by HP Desktop 900」(以下、OMEN X)を発表した。価格は348,000円からで、10月下旬より出荷開始。OMEN Xはすでに米国では発表されていたが、日本でも正式に発売されることが決まったこととなる。
同社によると、2014年には約8.8兆円だったワールドワイドのゲームマーケットは、2018年には約11.8兆円へと成長すると見ているという。中でもPCは市場規模の6.9%を占めているという。こうした成長を見せるゲームPC市場だが、ユーザーとしてはライト層の「メインストリーム」、ミドル層の「パフォーマンス」、コアユーザーの「エンスージアスト」に分けられるという。比率としては、メインストリートが62%、パフォーマンスが33%、エンスージアストが5%と想定されている。
これまで同社は、メインストリーム向けには「OMEN by HP 15」「OMEN by HP 17」というゲーミングノートPC、パフォーマー向けには「OMEN by HP 870 Desktop」を提供してきたが、OMEN Xがターゲットとしているのはエンスージアスト。これらの人は、ゲームPCに年間900ドル以上、ゲームソフトに年間300ドル以上のお金をかけている。加えて自作比率が46%と高く、デスクトップPCとノートPCの比率も、デスクトップが73%、ノートが27%となっている。こうしたユーザーへ向けて、フラグシップモデルを投入することになった。
OMEN Xの特徴は、高性能であること、優れたサーマルコントロールを持つこと、カスタマイズがしやすいこと、各ポートへのアクセスがしやすいことの4つ。このためハイエンドモデルでは、NVIDIAのGeForce GTX 1080を2枚差しにした「SLI」構成が取られているほか、CPUもオーバークロックが可能なインテルのCore i7-6700Kが採用されている。ストレージは512GBのM.2 SSDを搭載するほか、別ドライブとして3TBのHDDを標準搭載。このほかに空きベイが2スロット分あり、合計で4機のストレージを搭載可能となっている。
OMEN Xは自作PCユーザーにも最適な設計と拡張性を併せ持つように作られており、マザーボードにインテルのZ170チップセットを採用したmicro-ATXボードを搭載したほか、作業しやすいように筐体は45度傾けられている。ドライバなどのツールを必要とせずにパーツの脱着が可能で、Radeon R9 Fury Xにも対応できるよう、1,300Wの大容量電源を搭載している。
熱対策も考えられており、ビデオカードとメモリ、プロセッサが搭載されているブロックとSSD/HDDが搭載されているブロック、電源ブロックの3つが分けられている「トライチェンバーシャーシ」を採用。吸気から排気までの効率を考えて作られている。
フロントに配置されたLEDは1,670万色の表示が可能で、用意されている専用のアプリケーションで、9つのライティングゾーンに対して好みの色彩と輝度を設定できる。ほかにも1秒から300秒間隔で変化する色のセットを、最大で4つ設定可能だ。これらのライティングはCPUやGPUの温度、使用率に合わせて変化させられるほか、ゲーム中の音楽の周波数に応じても変えることができる。
なお気になるBTOでの構成だが、“ビデオカードのSLI構成を選ぶか? 選ばないか?”といった程度の限定的なものとなるそうだ。
OMEN Xと共にヘッドセット、マウス、キーボード、マウスパッドのゲーム関連のアクセサリも発売される。これらはゲーミングデバイスブランドのSteelSeriesとのコラボレーションとなっている。