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MSI、GeForce GTX 1080/70/60搭載ゲーミングノートPCを一新
VR Readyのパワフルなラインナップを構成
2016年8月16日 20:27
MSIは8月16日、ゲーミングノートPCのラインナップを一新し、GeForce GTX 1080/70/60を搭載したVR ReadyのPCをズラリと発表した。基本機能についてはですでにニュースでお届けしたとおりだが、ここでは都内で開催された発表会の模様をお届けする。
MSIによれば現在ゲーミングPCのシェアで19%のシェアを獲得しており、ゲーミングPCのメーカーとしての自負があるとしている。そういった意味でも今回NVIDIAから発表された新しいノートPC用GPU「GeForce GTX 10XX」番台の発表と同日にそれらを搭載した最新ラインナップを発表することには、並々ならぬ意欲があったようだ。
タブレット・スマホなどに侵食されているPCだが、逆に現在のユーザーからはよりハイパフォーマンスなPC製品が必要とされている状況となり、MSIにとっては追い風になっているという。特にゲーミングPC分野はMSIに限らず堅調で、調子が良い。ゲームがグラフィックスの進化が最もわかりやすい分野とも言え、最先端の遊びを体験するためには最先端のマシンが必要となる。さらに「VR」が話題となり、高度なグラフィックスを処理するパワフルなマシンが求められている時期でもある。
今回の発表会でノートPC用新GPU「GeForce GTX 10」の発表を行なったNVIDIAも、冒頭でノートPCを「最も成長しているゲーミングプラットフォーム」と位置づけている。プレイステーション 4が成長率4%、Xbox Oneが成長率-4%とする中で、ゲーミングノートPCの成長率が30%とする数値を指し示して「究極のゲーミングPC」と紹介した。
これはたとえばe-Sportsなどの選手にも言えることだが、各国を巡ってプレイする中で、いつもデスクトップPCを持ち歩いて練習すると言うのはなかなか難しく、デスクトップPCに匹敵するゲーミングノートPCが求められている。今回の発表会に登場したプロゲーマーのやまとん選手は、「これまではゲーミングノートPCは練習用だったが、MSIの新しいゲーミングノートPCは、大会で使用できるレベルだと思う」とこれまでよりもパワフルでしっかり競技にまで使用できるレベルであると発言した。
また現在NVIDIAに所属するNoppo選手も120hzのディスプレイを搭載した「GS73VR」でプレイし、「非常に滑らかデスクトップPCと遜色ない。ノートPCであれば出張先でもプレイすることができるし、非常にオススメ。ゲーマーに求められるゲーミングノートになっている」とコメントしている。
GT83VR
GeForce GTX 1080をSLI構成で搭載したモデルもラインナップされた、究極のゲーミングノートPCと言える「GT83VR」。GeForce GTX 1080をSLI構成で搭載している「GT83VR 6RF」は330Wの電源を2つ、GeForce GTX 1070をSLI構成している「GT83VR 6RE」は230Wの電源を2本必要とする。それだけの電力が必要になるが、これは同時にそれだけパワフルなマシンとも言える。
Pascal世代のGPUを搭載したことで最大40%の性能向上を得たほか、新メモリ規格GDDR5XのVRAMを採用している。また、冷却システムとして「Cooler Boost Taitan」を搭載。薄型にもかかわらず強力な冷却性能を実現している。
GT72VR
G-Syncに対応した「GT72VR」。ディスプレイ遅延、入力遅延を最小化し、スムーズなゲームプレイを実現する。また、チップのみではなく、システムレベルでの放熱ソリューションを実現した「Cooler Boost 4」を採用している。
さらに、アイトラッキングテクノロジーTobii Eye-Xを搭載。アイトラッキングに対応したゲームもプレイできるほか、視線入力によるWindowsの操作も可能となっている。
GS73VR/GS63VR
GS73VRではついに120hz/応答速度5msのディスプレイを搭載。ユーザーからの要望も高かったと言い、注目モデルの1つとなっている。もちろんGeForce GTX 10の採用により40%の性能向上を実現。またWhirlwindブレードファンを搭載したことで冷却能力も30%向上している。