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ChinaJoy会場に巨大な「エヴァンゲリオン」初号機が登場!
モバイルゲーム「新世紀福音戦士」がいよいよ配信開始
2016年7月31日 18:36
ChinaJoyの会場となっているShanghai New International Expo Centerは、巨大な三角形の形をしている。各辺に幕張メッセの数ホール分に相当する巨大なホールが全部で17つ敷き詰められ、真ん中は中庭になっている。その中庭エリアには、毎年痛車の展示をはじめ、屋外型の出展が行なわれているが、今年は会場に入った瞬間に気づくほどの異様な光景が繰り広げられていた。アニメ「エヴァンゲリオン」の初号機が実物大で展示されているのだ。高さは20メートルにも及び、東京お台場の実物大ガンダムのような迫力がある。ようやく最終日に取材できたのでレポートしたい。
実物大のエヴァンゲリオン初号機は、中国のモバイルゲームメーカー黒桃互動が、公式ライセンスを受けて開発している「新世紀福音戦士」のプロモーションのために制作された巨大像。大勢が押し寄せないように柵で囲まれているが、中に入って記念撮影することもでき、初号機のすぐ側にはロンギヌスのヤリも置かれている。
この巨大な初号機の隣には白いテントが置かれ、テントの近くではプロジェクターでゲームのトレーラーや、この巨大像のメイキングビデオなどを再生し、テントの中では、「エヴァンゲリオン」関連のポスターやグッズが展示され、公式グッズも販売されていた。人気アイテムだったのは、今回のために制作されたチャイナドレス仕様の綾波レイとアスカのフィギュアで、飛ぶように売れていた。
肝心のゲームは、プロジェクターで流すトレーラーのみで、試遊台の出展はなかったものの、会期2日目の7月29日より正式配信を開始した。2014年に制作が発表され、2015年サービス開始が1年以上ずれ込んだ上での満を持しての配信開始ということで、その場でダウンロードを開始するゲームファンもいるなど、来場者の注目は非常に高かった。
ゲーム内容については、エヴァンゲリオンと使徒の戦いを軸にしたRPGで、エヴァや使徒は3Dグラフィックスで描かれ、豊かなアニメーションで攻撃を繰り出す。特定の条件を満たすことでエヴァ同士のコンビネーションアタックが繰り出せ、アニメや劇場版で見られたような大技を繰り出すこともできるようだ。カットシーンでは、劇場版の映像が挿入され、劇中の主人公になった気持ちで使徒との戦いが楽しめるようだ。
一連の展示や公式サイトを見て感じたのは、「エヴァンゲリオン」に対する圧倒的なリスペクトで、海賊版やライセンスを獲得したもののろくに監修も受けずやりたい放題やっている駄作とはかなり毛並みが異なり、トレーラーのクオリティも高く、かなり期待できそうだ。何より実物大のエヴァンゲリオン初号機を作成して展示するぐらい本気ということで、今後中国でどのような反応を見せるのか注目したいところだ。