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【特報】発売が待ち遠しい! 「マフィア III」“期待のポイント”
時代へのこだわり、激しいアクション、暗い復讐の物語
2016年8月2日 12:00
突然だが、筆者は「マフィア」シリーズが大好きだ。ノスタルジーとその時代ならではの“熱狂”を切り出す開発者のこだわり、マフィアという犯罪組織を描く冷徹な視点、そしてゲームとしての楽しさを問い続ける様々なアイディア……他のゲームにはない独特の魅力を持ったクライムアクションそれが「マフィア」シリーズなのだ。
その「マフィア」シリーズの最新作が、E3で大きく発表され、現在予約を受け付けてるクライムアクション「マフィア III(MAFIA III)」だ。E3で発表された内容は時代への深い洞察、高い物語性というこれまでのシリーズの魅力を受け継ぎながら、激しいアクションと、暗い復讐劇がもたらす興奮と、筆者の予想を大きく超えるゲームとなっていた。
本作はニューオリンズをモデルにした「ニューボルドー」を舞台としたオープンワールドアクションだ。プレーヤーは元軍人のリンカーン クレイとなって、暗い復讐の戦いを開始する。これまでの“味”を受け継ぎながら、クライムアクションとしてさらなる進化を遂げている。弊誌ではこれから「マフィア III」の発売に向け、定期的に本作を取り上げ魅力を掘り下げていきたい。今回は本作の魅力、ゲーム要素を5つのポイントでまとめ、書き出してみた。
“ファミリー”を奪われた男の、暗い復讐劇が始まる
本作の主人公は、黒人の青年リンカーン・クレイ。彼はベトナムで戦いそして何とか生き残り故郷である「ニューボルドー」へ帰ってきた。彼はファミリーとも呼べる黒人組織の中に自分の居場所を見いだす。しかしその平安は続かなかった。彼らの組織はイタリアンマフィアの裏切りに合い、壊滅させられる。リンカーンはその復讐をするために、戦いに身を投じていくのだ。
彼の復讐への物語は「世界同時公開の初出しトレーラー」で見ることができる。リンカーン自身もイタリアンマフィアに襲われ瀕死の重傷を負ってしまったのだ……しかし彼は生きていた。そしてその復讐を開始するのだ。
トレーラー中盤では縛り付けた男をじわじわとなぶるリンカーンの姿が描かれる。彼の酷薄さ、容赦のなさがリンカーンの怒りの激しさ、戦いの陰惨さを伝える。彼の戦いはどのような結末を迎えるのか、グッとストーリーに興味を惹かれるトレーラーである。
復讐するは我にあり! その激しく過激なアクション
「マフィア III」で強調されているのがその激しく過激なアクションだ。“「マフィア III」トレーラー「戻る道なき者」”ではそのアクションの一端を見ることができる。
リンカーンは軍隊仕込みの高い戦闘力を持っている。敵の背後に忍び寄りのど元にナイフを突き立てたり、ショットガン、ライフル、拳銃など様々な武器を手足のように扱う。至近距離の場合は、特別なアクションが可能で、ショットガンを押しつけ、ぶっ放すと敵の体は空高く吹っ飛んでいく。ライフルをまるでバットのように振り回し銃床を叩きつけるなど、見ていて思わず顔をしかめたくなるような激しくだからこそ血が沸き立つような興奮をさせられる戦闘シーンが展開する。
火焔瓶の威力も高く、瓶をぶつけられた敵はたいまつのように炎に包まれる。炎と硝煙と血にまみれたその戦いは非常に激しい。今回はアクションシーンのムービーを繋げたものも用意した。この映像からは多数の敵を相手に立ち向かうリンカーンの姿を見ることができる。リンカーンの高い潜在能力をどこまで活かせるか、ゲームとしてのやり応えもかなり高そうである。
敵のシマを奪い、そして支配していく。マフィアとしてのゲーム要素
そしてリンカーンの戦いはミッションクリア型のアクションというだけでなく、敵のシマを奪い自分たちの勢力を拡大させていくことになる。今回は娼館を襲うミッションのムービーを用意した。ムービーではまず武器を用意させ、ショットガンや火炎瓶、手榴弾を受け取り、リンカーンは単身殴り込んでいく。
娼館ではまず幹部の1人を射殺。大混乱に陥るところに仲間を呼び込み、一気に制圧していく。助けを呼ぼうと電話に駆け寄る敵をいち早く倒したり、物陰から火炎瓶を投げつけたり、ゲームのシステムが垣間見えるムービーとなっている。
そして戦うだけでなく“組織運営”の要素も組み込まれている。奪ったシマを誰に任せるかという選択も、リンカーンはしていくこととなる。E3のシアターで公開されていたゲームプレイムービーでは3人の幹部が登場し、彼らの1人がリンカーンの判断に異議を唱え、リンカーンが制裁を加えるという衝撃的なラストとなっていた。
リンカーンの判断と、幹部の意思によって物語そのものが大きく変わってきそうである。ここのゲームシステムはとても気になるところだ。組織運営というゲーム要素、そこから展開するストーリー要素。かなり挑戦的なシステムになりそうである。
時代と地域を活かしたゲームフィールドとストーリー
「マフィア III」は1968年、ニューオリンズをモデルにした「ニューボルドー」が物語の舞台となる。ニューオリンズはメキシコ湾に面する港のある都市でルイジアナ州最大の都市である。ジャズ発祥の地と知られ、アメリカ初のアフリカ系アメリカ人の市長が誕生した街としても歴史に名を残している。フランス、スペインの植民地時代の街並みを残す街並みは人気が高く、観光都市としても名高い。
「マフィア」シリーズは時代と地域を濃厚に描く所に大きな特徴がある。1968年という時代は、長引くベトナム戦争での厭戦気分がアメリカを覆っている年でもある。10年ほど後の時代だが映画「ランボー」でも描かれた、戦争に参加した人々は国のために戦ったのに、戦争に行っていない人から非難されるという、不条理がこの世界にはある。そしてベトナムの記憶はリンカーンにどのような影響を及ぼすのか、注目したい。
ミシシッピ川といえば、ディズニーランドの「マークトゥエイン号」のような大型の蒸気船である。「マフィアIII」ではこの蒸気船にいるマフィアのボスをリンカーンが襲撃するというシーンがある。リンカーンは川のそばに立つ巨大な施設を爆破し蒸気船に向かって崩れさせる。蒸気船は傾き、暴走した蒸気機関が爆発、乗客達が大混乱に陥る中を、リンカーンはターゲットめがけて進んでいく。ミシシッピ川ならではのドラマ作りだ。各ステージの“舞台”も雰囲気たっぷりなものになるに違いない。
化け物のようなエンジンを積むマッスルカーを乗りこなせ! ドライブ要素も注目
そしてシリーズに欠かせないのが、“ドライブ要素”である。「マフィア」シリーズはカーアクションやレースなど車を使ったゲーム要素も濃厚だが、“その時代の車を描写”をきちんとする所に開発者のこだわりがある。戦前の時代を扱った初代「マフィア」では初期の自動車ならではの独特の操作感や、“自動車レース”が生まれた時の雰囲気を活かしたシーンなどもあった。
1960年代後半からは後に「マッスルカー」と呼ばれる強力なエンジンを搭載した車が数多く登場してくる。スクリーンショットには巨大なパイプをつないだリンカーンの愛車も登場している。改造要素などもあるのだろうか? ムービーでも車を運転するシーンや激しいアクションシーンが用意されている。カーアクションにも注目だ。
今回これまでの情報から5つのポイントを抜き出してみた。これだけでもゲームへの期待感が大きく膨らんでくる。今後明らかになる情報はどんなワクワクを与えてくれるだろうか? 弊誌ではこれからも「マフィアIII」の最新情報を追いかけていくと共に、過去シリーズから続くシリーズの魅力も掘り下げていきたい。お楽しみに。
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