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「KOF XIV」が遊び放題! GAMEPOCH Experience Center開所式レポート

PS VRコーナーも常設。大規模なPS4の体験スポットが中国上海に完成!

7月27日開催

 中国のゲームパブリッシャーGamepochは7月27日、中国上海のショッピングセンター上海环球港において、プレイステーション 4および、PlayStation VRの体験施設「GAMEPOCH Experience Center」の開所式を行なった。正式オープンは翌7月28日10時を予定。利用料金は無料。

【上海环球港】
金沙江路駅のすぐ近くにある上海环球港は、ギリシャ風のデザインが特徴的な豪華絢爛なショッピングモール。同じ4階フロアには上海ジョイポリスもあり、ちょっとしたエンタメスポットになっている

幕開けは太鼓
挨拶を行なうGamepoch CEOの陳楽氏
「GAMEPOCH Experience Center」はPS4とPS VRに特化した体験施設
体験できるPS4タイトル
真打ちは「KOF XIV」

 「GAMEPOCH Experience Center」は、上海市普陀区にある大型のショッピングセンター环球港4階に解説されたPS4に特化した体験施設。この上海环球港には、セガが2016年1月にオープンしたばかりの「上海ジョイポリス」もあり、上海の新たな遊びの拠点として注目されているスポットだ。

 ホストのGamepochは、2年前にコンソールゲームに特化したパブリッシャーとして、親会社である掌趣科技(OURPALM)や、スポーツ配信事業を行なう体育之窓の出資の元で誕生した新進のゲームメーカーで、直近ではSNKの「THE KING OF FIGHTERS XIV」中文版のライセンスを獲得し、今夏のリリースに向けて準備を進めている段階だ。

 ちなみに親会社OURPALMは、「KOF '98」をベースにしたPCオンラインゲーム「KOF98 Online」を手がけ、中国で大成功を収めたゲームメーカーで、子会社Gamepochを通じて、本家本元のナンバリングのパブリッシングを手がけることになる。「KOF」シリーズは、中国ではもっとも人気の高い格闘ゲームとして知られる。SIESH(SIE上海)としても、中国のPS4ビジネスの起爆剤にしたい考えで、両社の思惑が合致したことで実現の運びとなった。

 「GAMEPOCH Experience Center」には、ネットワークに接続されたPS4の試遊台が20台以上置かれ、来場者はPS4タイトルを自由に体験することができる。試遊できるタイトルは、PS4タイトルについてはGamepochがパブリッシングするタイトル、PS VRタイトルについてはSIEが選定したクオリティの高いVRタイトルとなっており、ここで十分に試した上で、PS4本体を購入したり、PS VRの予約したりできる。体験そのものはソニーストアを始め中国各地に存在するが、ここまでリラックスできる快適な環境で時間無制限で楽しめるのはここだけだ。

 試遊可能なタイトルの中で目玉となるのはやはり「KOF XIV」だ。「EVO 2016」にも使われた48キャラクターで対戦のみが行なえる特別バージョンを簡体字化したものを10台以上展開し、ホリ製のアーケードスティックを使って対戦が楽しめる。アーケードスティックの中には、「KOF XIV」仕様のものもあり、まさに最新の環境で「KOF XIV」が楽しめる。そのほかにはスクウェア・エニックスの「みんなでスペランカーZ」などのダウンロードタイトルが多い印象だ。

 開所式では、SIESH総裁の添田武人氏や「KOF XIV」プロデューサーの小田泰之氏も招待され、それぞれ挨拶を行なった。添田氏は「これまでゲームは自宅でやるものだったが、今後はみんなで一緒にゲームを遊ぶ時代がやってくる。本施設はSIESHとGamepochの新たな出発点で、一緒にゲームファンに向けて新しい楽しさを提供していきたい」と挨拶。

 小田氏は、「『KOF』は中国と深い繋がりがあり、たくさんの人に愛されているIPです。中国で新しい『KOF』をどのように受け入れて貰えるか、開発スタッフ一同智恵を絞って作り上げてきました。操作性の向上、コンボ、ラッシュといった新システム、50体のキャラクターというボリュームで、『KOF』ファンから新規ユーザーまでどなたでも楽しんで貰える作品に仕上がっています」と挨拶。

 Gamepochとの関係性については、「KOF」シリーズ自体、中国展開するのが今回が初めてということでパブリッシャーの選定は慎重に行ない、その結果、実績に裏付けされた高い運営能力と、「KOF」に対する熱い想いからGamepochを中国でのパブリッシャーにすることに決め、2015年12月から新しい「KOF」を中国市場に根付かせるべく一緒に取り組んでいるという。

 日本のゲームファンからすると、未発売の「KOF XIV」や、PS VRをエアコンの効いた快適な環境(もっとも、開所式はメディアがすし詰め状態で暑いぐらいだったが)で、無料で楽しめるのは羨ましいばかりだ。Gamepochは、この体験施設で自社タイトルのプロモーションを行なうだけでなく、「KOF XIV」大会開催などを通じてe-Sportsの拠点にしたい考えだ。PS VRについてもサービスで場所を貸しているわけではなく、Gamepoch内部にVR開発チームを設立し、VRタイトル開発のためのノウハウの吸収の場として活用する考えだ。

 今のところ8月31日までを目処に無料開放し、その後は来場者の動向や反応を見ながら、有料化していくのか、形を変えていくか検討していくという。上海を訪れた際は、ぜひ立ち寄りたいスポットだ。

【小田泰之氏が登場】
空港からそのままここに来たという小田氏。「KOF」の歓迎ぶりに驚いた様子だった

【至る所に「KOF XIV」体験コーナー】
会場に設置されているPS4の過半数が「KOF XIV」の試遊台。1人用、対戦用、カップル用と様々なタイプの試遊台が展開されていて、見ているだけでおもしろい

【PS VR体験コーナー】
PS VRの試遊台は10台ほどだが、常設だと世界最大規模かもしれない