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ゲーム、ガンプラ、アニメなど、「ガンダム」シリーズの今後の展開を一挙に発表

「新作ガンダムシリーズ」商品発表会をレポート

7月12日 開催

 バンダイは7月12日、「新作ガンダムシリーズ」に関する商品発表会を開催した。本発表会では、「ガンダム」シリーズのテレビアニメに関する最新情報や、ガンプラ商品関連の今後の展開、最新のガンダムゲームについての最新情報も明らかになった。

 発表会の後半にはゲストとして、お笑い芸人・パンクブーブーの佐藤哲夫さんが登場して、ガンプラに関するトークで会場を盛り上げた。本稿では、プレゼンテーションの内容を中心に発表会の内容をまとめていく。

サンライズ取締役 佐々木新氏

 まずはサンライズの佐々木 新氏が、アニメ「ガンダム」シリーズについて説明。現在は、テレビアニメ「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」が放送されており、好評を博している。

 そんななか、10月からは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の第二期の放送&配信がスタート。さらに今秋には、イベントで「機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜」の上映を予定している。「機動戦士ガンダム」や「機動戦士ガンダムSEED」といった既存のタイトルは、バンダイチャンネルを始めとする配信サービスを中心に今後も展開していく。

 次に佐々木氏は、ガンダム作品を作る上で心がけていることについて言及。宇宙世紀作品と呼ばれる、「THE ORIGIN」や「ユニコーン」といったタイトルについては、既存の設定を守るということを重要視しているという。一方「オルフェンズ」のような新規作品は、その時々の若い層に訴求できる要素を如何にして盛り込むか。

 さらに「ガンダムビルドファイターズ」では、ガンダムやガンプラの楽しさを知ってもらえるような作品作りを心がけているとのこと。今後もイベント等で積極的に展開して、ガンダムに触れてもらえる機会を増やしたと話していた。

サンライズのプロデューサー小川正和氏

 続いては、サンライズのプロデューサー小川正和氏が、8月21日よりテレビ東京系列にて放送スタートする新作アニメ「ガンダムビルドファイターズトライ アイランドウォーズ」の概要を説明。ストーリーやキャラクターの紹介に始まり、今作の目玉でもある、新たに登場する10体以上のガンプラ、その中のスクランブルガンダム、ZZ II、ギャンスロットなどを紹介していった。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」と「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜」の概要も紹介された
10体以上の新ガンプラが登場する「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」

 続いては、「鉄血のオルフェンズ」第二期の紹介だ。小川氏はまず、ストーリー概要や登場キャラクターなど、基本的な要素を紹介したのち、前作に引き続き力を入れているというモビルスーツの魅力をアピール。第二期では、第一期にてモビルスーツの有効性が世界に再認識されたという理由から、新たな機体が数多く登場するという。主人公の三日月が搭乗するガンダム・バルバトスも、ガンダム・バルバトス ルプスとして新たな装いで登場する。

メインキャラクターとモビルスーツの紹介も

「ビルドファイターズトライ」と「鉄血のオルフェンズ」のガンプラ展開

バンダイ ホビー事業部 グローバルプロモーションチームの田口 博丈氏

 続いては、バンダイ ホビー事業部の田口 博丈氏が「ビルドファイターズトライ」、「鉄血のオルフェンズ」のガンプラ展開について語った。

 まずは、「ビルドファイターズトライ」のガンプラMD(マーチャンダイジング)計画が語られた。「ビルドファイターズ」のガンプラ展開は、シリーズで獲得した小学生やその親御さんなど、プラモデルを作ることを楽しんでいる層をターゲットにしている。昨今ではガンプラのカスタマイズが日常的になっていることから、カスタマイズを全面に押し出して、ガンプラ市場の活性化を目指していきたいと話す。

ガンプラのカスタマイズは、昨今急激に浸透している
8月21日に放送される「ガンダムビルドファイターズトライ 夏休み特別編~君もビルドファイターだ!!~」は、アニメとスペシャル企画を組み合わせた内容になっており、子どもたちが観やすい午後4時から放送される

 商品ラインナップは、カミキバーニングガンダム、スターウイニングガンダム、ライトニングガンダム。さらに、未知の可能性を秘めたスクランブルガンダムの商品化も決定。田口氏いわくこのガンダムは、アニメ、ガンプラ、ガンダムゲーム30周年を繋ぐキーとなるモビルスーツで、様々なクロス展開を行なっていくとのこと。

アニメ、ガンプラ、ガンダムゲーム30周年を繋ぐという、HGBFスクランブルガンダムは9月10日発売予定

 続いては、「鉄血のオルフェンズ」のガンプラMD計画についてだ。同氏いわく、本ガンプラのメインターゲットは20代の「鉄血のオルフェンズ」ユーザーと、10代のガンプラユーザー。

 第一期の際に発売されたガンプラ「ガンダム・バルバトス」は非常に満足度の高い商品だったが、第二期では、その満足度に加え、商品バリューをより一層をアップさせていくとのこと。

 また、ガンプラの組み立てというと難しそうな印象を受ける人もいるかもしれないが、初めてガンプラを購入した人でも組み立てやすい作りになっているという。以下が「鉄血のオルフェンズ」ガンプラのラインナップとなる。

「鉄血のオルフェンズ」ガンプラの多彩なラインナップ
まだ詳細は明らかにされていないが、新たな企画も進行中。このシルエットは?
8月11日からは、ガンプラEXPOワールドツアージャパン2016 SUMMERも開催
今夏はガンダム関連のイベントが盛りたくさんとなっている

「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス」の発売日は11月22日決定

バンダイナムコエンターテインメント CS事業部 ゼネラルマネージャー佐々木夕介氏

 続いては、バンダイナムコエンターテインメントの佐々木夕介氏から、ガンダムゲーム30周年の施策が語られた。

 氏はまず、「ビルドファイターズトライ アイランドウォーズ」に登場するスクランブルガンダムが、アニメ、ゲーム、ガンプラ、漫画をまたいで、様々なガンダムでクロスメディア展開することを明かす。ゲームに関しては、「ガンダムウォーズ」、「ガンダムブレイカー3」、「ガンダムエリアウォーズ」などを始めとする9タイトルに参戦。

 また、月刊ガンダムエースで連載中の公式外伝マンガに登場している、ガンダムゲーム30周年機体であるホットスクランブルガンダムも、系10タイトルのガンダムゲームに参戦を果たす。さらに「鉄血のオルフェンズ」のガンダム・バルバトスルプスも、系12タイトルのゲームに登場する。

ガンダムのクロスメディア展開が発表

 ここで、とあるサプライズが。その内容は、昨年発表され、その後音沙汰のなかった人気シミュレーションゲームの最新作「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス」についてだ。まず、本作のオープニングテーマが、和楽器バンドのヴォーカリスト・鈴草ゆう子さんが歌う「永世のクレイドル」に決定したことを告知。

 さらに本作の発売日が、11月22日に決定したと発表。対応機種は、プレイステーション 4とPlayStation Vitaの2機種となり、プレイステーション 3版は発売中止となる。なお、PS Vita版は2枚組での発売になるとのこと。

「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス」の発売日がついに決定。PS Vita版は2枚組の大ボリュームになる
オープニングテーマを集録した最新映像も公開された

パンクブーブー佐藤さんのマニアックなガンプラ知識に会場唖然?

 ここで、ゲストの佐藤哲夫さんがステージに招かれる。佐藤さんといえば、2014年と2015年のガンプラビルダーズワールドカップでファイナリストとして活躍した輝かしい実績を持つガンプラのエキスパートだ。

 2014年のワールドカップで決勝に残った時のガンプラを持参しているという佐藤さんは、カスタマイズのポイントを説明。佐藤さんいわく、グフにサイコフレームを入れ込んでいるところに注目してほしいという。多くの製作者は、グフの肩アーマーを巨大化したり太ももを太くしたりするらしいのだが、サイコアーマーを露出させることによって、それらを同時に表現することに成功。

 さらに、普通は見えない腰アーマーや脛アーマーの裏側まで作りこんでいるとのこと。その他にも、マニアックなガンプラ知識を披露して会場を沸かしており、田口氏も佐藤さんのガンプラ知識や作品のクオリティに舌を巻いていた。

お笑いコンビ・パンクブーブーの佐藤哲夫さん
自分でカスタマイズしたガンプラのポイントを説明する佐藤さん

 続いては、先ほど紹介されたHGBFスクランブルガンダムと、BWS Mk-IIIを装着した状態のHGBFライトニングガンダムがステージに登場。

 司会から「ビルドファイターズ」について訊かれた佐藤さんは、お子さんが「ビルドファイターズ」シリーズの大ファンであると明かす。さらに、主人公イオリ・セイをとても尊敬しているのだという。アニメ「ビルドファイターズ」ではイオリの父・タケシが第2回ガンプラバトルで2位だったため、それと同じように、佐藤さんにも大会で2位になってほしいとお願いしたという、「ビルドファイターズ」ファンらしいややマニアックなエピソードも飛び出していた。

 また、「ガンダムビルドファイターズトライ 夏休み特別編~君もビルドファイターだ!!~」に佐藤さんがゲスト出演することについて話を振られると、佐藤さんは「もう芸能界に思い残すことがありません!」と感無量なコメント。ちなみにお子さんは佐藤さんの仕事について「ガンプラを作る人」だと思っているらしく、佐藤さんは、お子さんが同番組を見て、さらにその思いが深まるだろうと予想していた。

 さらにステージでは、HGガンダムバルバトスルプスおよび、追加武装の紹介も行なわれた。田口氏は、「鉄血のオルフェンズ」のガンプラも、「ビルドファイターズ」同様、カスタマイズがテーマになってくるだろうとコメント。一方の佐藤さんは「鉄血のオルフェンズ」のガンプラについて、汚し甲斐があり、その泥臭さに注目したいと話していた。

HGガンダムバルバトスルプスと追加武装の紹介も
このほか、デジタルカードゲーム、トレーディングカードゲームの紹介も行なわれた
ガシャポンシリーズ、フィギュア(玩具)シリーズ、プライズフィギュア、アクションフィギュアシリーズなど、アパレル、ゲームや雑貨など、各種アイテムの発売も予定されている

 発表会のレポートは以上で終了となる。その後は、今後発売予定の新アイテムを展示したエリアに移動し、自由に撮影できた。以下にエリア内の写真を掲載しよう。