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「PlayStation VR」で最新の「FFXV」や「バットマン」をプレイしてきた!

「Until Dawn: Rush of Blood」-迫りくる狂気を撃ちまくり!レールライド式のガンシューティング

 こちらは、PS4用ホラーアドベンチャーゲーム「Until Dawn -惨劇の山荘-」の世界をテーマにしたお化け屋敷を、コースターに乗って進んでいく1人称視点のホラーシューティングゲームだ。「PS VR」本体と同じ、10月13日に発売予定となっている。

 PS Moveを持ち、ムーブボタンでリロード、トリガーで射撃という操作になる(DUALSHOCK4でもプレイ可)。また、コースターに乗って自動で突き進んでいくなかには頭上に回転ノコギリが迫ってくる場面もあるので、頭をかがませたりして避けるという動きも必要になる。

 自分を乗せたコースターは、霧に包まれた山を進み、墓場のような場所を通りつつ、異様なデコレーションが逆に不気味な洋館の中へ。あらゆる方向から聞こえてくる不気味な声や音、飛び交う赤い眼のカラスたち、とてつもないスピードで動きまわり迫ってくる看護婦のようなクリーチャーなど、狂気じみたセンスの化物が次々に襲いかかってくる。

 そんななか、コースターの進む方向を切り替えるポイントを撃ってルートが変わったり、そこかしこに置かれている武器マークの箱を壊せば、自分の銃が変わる(サブマシンガン的な連射性能の高いものなどがある)など、ガンシューティングの基本とも言える要素も搭載している。

 ゲームとしては、アーケードゲームに多く見られた、レールに沿ったように進行していくスタイルのガンシューティングだ。ただし、VRによって見渡す方向全てが狂気じみた空間になること、頭の向きに合わせて変化するというバーチャルサラウンドによる不気味な音の響き、随所に思わず驚いてしまうような演出もあるなど、まるで“ジョイライド型のお化け屋敷アトラクションに乗っている”かのような体験のゲームとなっている。

 ゲーム性としては実はシンプルなのだが、オーソドックスなガンシューティングの映像表現の大幅進化型とも言えるところがあって、熱中して撃ちまくる、驚かされながらもバンバン撃ちまくる、というガンシューティングならではな楽しさがある。

けばけばしいデコレーションがバイオレンス感たっぷり。ルートの途中には驚かされる演出もたっぷりだ

「Rez Infinite」-名作がPS VRでパワーアップ!トランス感・気持ちよさが大幅アップ!!

 2001年にPS2/ドリームキャスト向けに発売されたシューティングゲーム「Rez」を、「PS VR」でのVR空間でプレイしてしまうという、リメイク作品だ。「PS VR」本体と同じ10月13日に発売予定。

 こちらはもうオリジナルのゲームからして、ゲーム性の高さ、音のリズムが生む快感、映像のハイセンスぶりへの評価が高かった名作であり、それを今度は、360度に広がる3DのVR空間で楽しめるというわけで、もはや面白さは保証済みといった感すらある。

 操作はDUALSHOCK 4を使うスタンダードなもの。敵を撃ち、そのたびに音が響き、BGMとリズムを作っていく。まとめてロックオンして放つレーザーが、さらなる音を生んでいく。

 基本的な操作とプレイ自体はオリジナルから大きくは変わらないのだが、圧倒的に変わっているのは“3D空間による体験”だ。広がるサイバーな空間は、顔をどこに向けても遠くまで広がっていて、電脳空間に自分が浮かんでいるかのよう。

 この日は短時間のプレイだったのだが、それでも広がる空間と音の世界に包まれて、どこか別世界に意識が飛んでいくかのような陶酔感、トランス感を味わえた。

 VRでの映像表現によって既存のゲームであってもここまで体験が変わるんだ、ということがよくわかる1本。ゲーム性の豊かさ、面白さも折り紙付きの作品でもあり、正直、この記事を書きながら思い返しても、もう1度プレイしたいという欲求が高まってくる。

 オリジナル版の全5エリアに加え、新たに「Area X」というステージが追加されるという予定ということも含め、オリジナル版を楽しんだ人も期待大。「PS VR」本体と一緒に購入したいひとつと言える。

ワイドな画像となっているが、実際に「PS VR」でプレイしているときの感覚はこれ以上の広さ。もちろん、上下や横、後ろにもサイバースペースが広がっている

「KITCHEN」-「バイオハザード7」へと至る恐怖

 E3 2016によって「バイオハザード7 レジデント イービル」にも繋がっているホラーデモだったことが明かされた「KITCHEN」だが、実は現時点でも、その内容や映像、画像については非公開となっている。今回はカプコンよりスクリーンショットが提供されているのだが、お見せできるもの、伝えられるものは、それのみとなる。

 「バイオハザード7」との関連性、PS Plus会員限定で配信されているティザー体験版「バイオハザード7 ティザー ~ビギニングアワー~」も含めて、まだまだ謎の多い「KITCHEN」と「バイオハザード7」。

 まるでその場に自分がいるかのような体験が作れるVRとホラーゲームの相性の良さは抜群。「KITCHEN」はバイオレンスな表現と同時に、日本らしい心理的な忍び寄る怖さでも迫ってくる、VRならではの恐怖が味わえるデモ。SIEが全国各地で開催していくという体験会でもプレイできるチャンスがあるかもしれないので、その際には、ぜひ注目頂きたい。

「バイオハザード7」へと至る「KITCHEN」の世界。「バイオハザード7 ティザー ~ビギニングアワー~」をプレイした人なら、このシチュエーションや時系列、人物も気になってくるはず

「サイバーダンガンロンパVR 学級裁判(デモ)」-“ゲームの世界に入り込むとこんな感じ”が楽しめる学級裁判&おしおきデモ

 「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の学級裁判のシーンを、VRならではの表現と視点で楽しめる「サイバーダンガンロンパVR 学級裁判(デモ)」。発売か配信かなどの形式がまだわからないが、「PS VR」本体と同日の10月13日に提供予定とされている。

 こちらは、プレーヤーが「ダンガンロンパ」の主人公「苗木 誠」になり、他の超高校級な高校生たちと議論を戦わせる“学級裁判”を楽しめるというデモ。

 なんといってもまず驚かされるのは、“まるでゲームの世界に入り込んだかのような、独特の存在感”があること。月並みな表現とは思うが、朝日奈さんや葉隠くんなど各キャラクターが目の前に立って、動き、喋る様子、それらを3D立体のVR空間で見ていると、「アニメやゲームの中に入るとこんな感じ」という、夢物語的な感覚を本当に味わえる。

 飛び交う議論の言葉「コトダマ」も、空間に浮いて飛び交っていく。プレーヤーはその中で疑わしいものを撃ち抜き、論破するというのがプレイの流れだ。そして最後には、シリーズでお馴染み、モノクマからのバイオレンスな“おしおき”も……! 苗木くんこと自分の視界にゆっくりと迫ってくるおしおきは、これまでのシリーズとはまた違った、思わず肩に力が入ってしまうものになっている。

 “VRでアニメ表現的な手法の強いゲームを作るとどんな風になるのか?”が、もっともよくわかり、そこにある独特な魅力を楽しめるデモとなっている。

モノクマも3D立体のVR空間で動き、喋る!アニメ的なデザインのキャラクターとまるで対面しているかのような体験が楽しめる

「シネマティックモード」-PS4用ゲームを楽しむ大型仮想ディスプレイとしても活躍する

 ゲームだけでなく、映像を楽しむHMDデバイスとして「PS VR」に注目している人も多いだろう。

 「シネマティックモード」については僚誌AV Watchにて詳細にまとめられているので、ぜひそちらをご覧頂きたいのだが、こちらでも軽めにご紹介しよう。

 「シネマティックモード」は、動画の鑑賞や画像の表示などを楽しめる機能。映像では、Blu-rayソフトや動画ファイル、Huluなど動画配信アプリの動画、さらにはPS4でプレイできる通常のゲームの画面も表示できる。

 PS VRを覗き込んだ中の仮想空間にスクリーンを表示させる方式となっており、スクリーンのサイズは、「小(117インチ相当)」、「中(163インチ相当)」、「大(226インチ相当)」の3段階に設定できる。「中」で視界内にギリギリ収まるぐらいの巨大さ、「大」は左右の端が視界からはみ出るほどの迫力重視な設定となっている。

 なお、小はどの方向を向いても“画面が常に正面に表示されます”とあり、「中」や「大」は映画館で観ているかのように首を動かしてもスクリーンはついてこない。「小」と「中・大」とでは、少し棲み分けがついているようだ。

 このスクリーンのサイズがどれくらいに異なるのかを、手で表現してみた。16:9の巨大スクリーンが、写真の手の幅ほどのサイズで目の前に広がっている、というのをご想像頂きたい。

 前述のように、PS4の通常のゲーム(PS VR対応タイトル以外)も、このモードで表示させてプレイできるので、ディスプレイいらずであり、没頭してプレイできる巨大スクリーンのプレイ環境も同時に手に入るというわけだ。

 ちなみに期待度が高い「シネマティックモード」での3D立体視に関しては、「ローンチの時点では対応していない」という回答を得た。

「シネマティックモード」のスクリーンサイズ、小・中・大を手で表現してみた。右上が小、左下が中、右下は大だ。それぞれの横幅のスクリーンが目の前すぐに浮かんでいる……と想像して頂きたい