ニュース

【スマホアプリ今日の1本】「アルカノイドvsインベーダー」タイトーの名作がまさかの融合

「アルカノイド」の面白さをベースにアクション性を高めた1作

5月10日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「アルカノイドvsインベーダー」の3大ポイント

・ジャンルの異なる2つの作品を合体させ、新たなゲーム性を実現
・アクションゲームにシフトしつつも「アルカノイド」のおもしろさは健在!
・起動に失敗することが多い。改善を求む

 1978年にアーケードで登場し、いまだかつて破られたことのない大ヒット記録を打ち立てた「スペースインベーダー」。その8年後、パドルコントローラを採用してブロック崩しというジャンルに新たな境地を切り拓いた「アルカノイド」。タイトーが生み出した2つの名作が今1つになってLINEゲームとして登場した。

 その名も「アルカノイドvsインベーダー」。光子力宇宙母艦アルカノイドからスペースクラフト・バウスを発進させ、異次元から攻め込んできたインベーダーたちを迎撃する、シューティングとブロック崩しを融合させたアクションゲームだ。

【「LINE アルカノイドvsインベーダー」Promotion Movie】

ブロックとインベーダーが混在する、なんとも斬新なゲーム画面。バウス(ラケット)を操作して、インベーダーの撃ってくる弾を跳ね返そう
ステージ開始時には、クリアの条件が表示される。画面上部にあるTIMEゲージ(制限時間)がゼロになる前に達成すれば、ステージクリアだ

 ゲームは「スペースインベーダー」や「アルカノイド」と同じくステージクリア型になっている。各ステージにはブロックが設置されており、複数のインベーダーが出現。制限時間内にすべての敵を全滅させればステージクリアとなる。ゲーム画面は一見すると「アルカノイド」のようだが、ブロックを壊さなくてもクリア可能な点と(まれにだが、ブロックの破壊がクリア条件のステージもある)、時間制限が設けられている点が「アルカノイド」との大きな違いだ。

 そして最大の違いは、インベーダーたちの撃ってくる弾を跳ね返す点。「アルカノイド」ではエナジーボールを反射させてブロックを破壊していたが、本作では敵弾を跳ね返してブロックを壊したり、敵を倒したりする。敵弾はインベーダーがいるかぎり無限に生成されるので、「アルカノイド」のように“エナジーボールを落下させるとミス”といったシステムはない。ゲームオーバーの概念はなく、制限時間内にインベーダーを全滅させられなかったときのみ、ミッション失敗となる。

 また、攻撃を跳ね返しているとアタックゲージがたまっていき、満タンになるとエナジーボールが発射可能になる。エナジーボールは軌道を調整して発射できるだけでなく、インベーダーに当たっても消えずに貫通するので、多くの敵を短時間で倒すことが可能。まずは敵弾を跳ね返しまくってアタックゲージをため、エナジーボールで敵やブロックをまとめて攻撃するというのが、本作の定石の1つと言えそうだ。

 当然と言えば当然だが、本作の魅力は敵弾を跳ね返してブロックやインベーダーに当てる「アルカノイド」的なおもしろさにある。バウスで弾を受けるとき、バウスの左半分で受けると左方向へ、右半分で受けると右方向へ弾を跳ね返せるほか、バウスを上方向へ移動させながら弾を受けると前方に向かって真っすぐ跳ね返すことも可能。腕しだいで攻撃する方向をある程度コントロールできるため、シンプルなゲーム性ながらもついついハマってしまう中毒性があるのだ。

 1つ気になったのは、初心者から上級者まで楽しめる良作と言えるが、筆者の環境だとほかのゲームアプリを問題なく起動できる状態でも「ネットワーク状態が不安定」というメッセージが表示され、起動に失敗することがままあった。Google Playのレビューを見ても同じような報告がチラホラ見受けられており、せっかくの良作なのだから、この点だけはぜひとも改善していただきたい。

 ゲーム性がわかりやすく気軽に遊べるのはもちろんだが、ステージクリア時には獲得した得点に応じて評価が下されるため、スコアアタック的な面白さもある。短い時間でカジュアルに遊びたいゲームでもあるし、長らくのゲームファンにとっても面白い、オススメの1作だ。

エナジーボールは任意の方向へ発射できる。なるべく多くのインベーダーに当たるような角度で発射するのがコツだ
特定のステージにはボス敵が出現。ボス敵は一撃では倒せず、跳ね返した敵弾を何度も当てて体力をゼロにする必要がある
【スクリーンショット】