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「Hitman Episode 3: Marrakesh」を体験
デモで揺れるアフリカの都市で、ターゲットを倒せ
2016年6月18日 18:09
E32016のスクウェア・エニックスブースで試遊台が設置されていたのが「Hitman Episode 3: Marrakesh」である。欧米では「Hitman」はエピソード形式での販売が決定し、3月より発売が開始されている。今回出展された「Episode 3」は5月31日に発売されているが、日本語版の発売は未定であり、今回試遊台で触った感触をお伝えしたい。
新たな「Hitman」はオープンワールドタイプの作品となっている。非常に広大な地域がリアルタイムで展開していく。ターゲットなど一部のキャラクターは決められたタイムテーブルで活動している。プレーヤーキャラクターである「47」は、指定されたターゲットを始末すべく、活動を開始する。
「Episode 3」の舞台はマラケシュ。アフリカ大陸北東部モロッコの都市だ。47は市場の近くにある喫茶店の席から立ち上がりゲームスタートとなる。マラケシュは現在スウェーデンの領事館があるのだが、そこではスウェーデンの領事館があるのだが、民衆と軋轢をおこし、公正を求める人々がデモを起こしている。重要ターゲットはその領事館の奥深くにいる。
47は強力な格闘術、射撃力を習得しているが、兵士のアサルトライフルに撃たれれば死ぬ。いきなり強引に突っ込んでは任務は達成できないのだ。変装術、体術を駆使してターゲットに近づかなくてはならない。まずは周囲を探索する。領事館の前はデモを起こしている住人でごった返しており、軍隊がそれらを監視している。いかにして領事館に入るべきだろうか。
これまでのシリーズをプレイしている人なら本作もすんなりプレイできるだろう。デモ隊をくぐり抜け、領事館に入るので一番楽なのは、兵士に変装することだ。そのために兵士を気絶させ不寿を奪えば良い。幸いデモの影響で兵士は町中で住人を監視している……しかし、誰にも見つからず兵士を倒すのが、かなり難しい。市場のある街はどこにでも人がいて、兵士を襲うのを見られてしまうのだ。あせらず、落ち着いて観察し、周囲を見渡せば名産品である絨毯が陳列されている場所を兵士が通ることがわかった。ここならば、47の凶行を絨毯が隠してくれる。
兵士の服を手に入れた47は領事館に向かう。最初は地下の駐車場から向かったのだが、ボディアーマーを着ている兵士に呼び止められそうになった。一般兵の服ではここは不自然なようだ。ボディアーマーを兵士から奪ったのだが、今度は階段を上ったときに警官に呼び止められてしまいそうになった。
もう1度最初からスタートし、領事館の横手から背広姿のままは入り、警官の服を奪って侵入してみた。しかしそれでもボディアーマーを来た兵士の注意を惹いてしまう。異なる敵のいる場所をどう越えていくか、ルートをもっと練り込む必要がありそうだ。
マラケシュ市内をさらに探索してみた。壁を登りかなり高いところまで行ける場所もある。また市内にもターゲットがいるのだが、若い女とずっと会話をしている。これは近くの水たまりに電源ケーブルを接触させれば良さそうなのだが、そのためにはドライバ0が必要で、さらに道の真ん中で作業すると怪しまれてしまう……。
「Hitman」はこういった試行錯誤が楽しいゲームだ。アプローチも直接手を下すものから事故に見せかける者まで様々なものが用意されている。プレーヤーはこういった仕掛けを探し、試し、うまくいったときが楽しい。そして他のアプローチに挑戦する。同じマップでも何度も楽しめるのだ。
今回「Episode 3」を触ってみたのだが、かなりのボリュームに圧倒された。1つのマップでも色々なアプローチがアリ、たっぷり楽しめるゲームだと感じた。ある程度マップのルールやタイムテーブルを知ると本作はさらに楽しくなる。ターゲットがいつどこに行き、何をするか、47がまるで知っているように(何度もプレイしているから当たり前だけれども)行動し、確実にターゲットをしとめるその“成功”は強い爽快感を感じることができる。そのためには試遊台でのプレイではとても無理だ。腰を落ち着けて、じっくりとプレイしたいと強く思った。
日本での発売日はまだ決まっていない「Hitman」。エピソード販売ではなく、6つのエピソードが出そろってから販売がアナウンスされるかもしれない。とても楽しみなタイトルだ。今作も住人の会話や、雑談がゲームの重要なヒントになっているだけに、音声を含めたフルローカライズを期待したい。