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ブッ飛んだセンスのヒーロー格闘ゲーム「Injustice 2」
「誰が一番派手なことができるか?」、超人達の壮絶なネタ合戦
2016年6月17日 22:16
今回のE3のワーナーブースで映像を出展、クローズドブースでプレイアブル出展を行なっていたのがPS4/Xbox One向け格闘ゲーム「Injustice 2」である。北米で2017年発売予定、価格未定。今回は、新規参入のヒーロー達と、そのド派手な戦いをレポートしたい。
前作「インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突」はスーパーマンとバットマン、そして彼らを取り巻く悪役(ヴィラン)がド派手な戦いを繰り広げるという作品だった。欧米での人気はもちろんのこと、硬派なバランスが日本の格闘ゲームファンにも受け、コアな人気を獲得した。
「Injustice 2」でももちろんスーパーマンとバットマンは登場する。今回はさらに、新ヒーロー、新ヴィランの存在が明らかになった。新ヒーローは2人。「スーパーガール」と、「アクアマン」だ。スーパーガールは映画にもなり、最近はTVドラマで人気のヒロインで、スーパーマンの“いとこ”である。キュートさとパワフルさを持つキャラクターで、人気を得そうだ。アクアマンは、アトランティスの王で、光り輝く銛を使う。革の鎧を着けた筋骨たくましい青年の姿で、ちょっと地味かな、という感じの海のヒーローだ。
ヴィランはブッ飛んでいる。ヒーロー「グリーンランタン」の敵である「アトロシウス」は憤怒の赤いリングを使う悪役だ。同じ「レッドランタン」に所属する悪の猫「デク・スター」と共に参戦する。最後の1人は「ゴリラ・グロッド」。フラッシュの悪役として登場、天才的頭脳とゴリラならではの怪力に加え、超能力まで使いこなすという強敵だ。今回出展されたバージョンではこの6キャラクターが選べた。
キャラクターは様々な技を使う。それぞれ固有のゲージでの技が使え、バットマンはバットラングを放ち、アクアマンは水をまとっての防御力アップ、アトロシウスは猫で攻撃できる。ゴリラ・グロッドは超能力を発動、念動力でリーチが伸ばせる。画面奥に吹っ飛ばす攻撃や、ゲージが溜まってからの超必殺技も用意されている。
「Injustice 2」はやはりド派手な演出が魅力だ。「モータルコンバット」で培ったNetherRealm Studiosならではといえるだろう。一定のダメージを受けるとステージが変わる要素は前作からあったが、本作の場合画面外に吹っ飛ばされ、アトランティスでは巨大魚に食われ、はき出された後に半漁人に殴られてアトランティスのもう1つの場所にたたきつけられる。ゴッサムシティでは道路に投げ出されてから車に吹っ飛ばされ空高く舞い上がる。走ってる電車に飛び込まされ、ごろごろと先頭車両から最後尾まで転がるようなこともある。
そして超必殺技はさらにブッ飛んでいる。バットマンは戦闘機バットウィングで敵をつり下げ雲の上まで急上昇、そこから敵を落下させ、落ちてる敵に機銃やミサイルをたたき込む。アクアマンは世界を一瞬で水で見たし、渦で敵を跳ね上げてから銛で敵をめためたにし、最後に古代魚に食わせる。アトロシウスは血を刃のように手にまとい敵を串刺し、壁にたたきつけてから深紅の雄牛の形をしたエネルギーでつぶすというすさまじさだ。もうヒーローとかヴィランとかそういう範疇を超え、「どれだけ派手なことができるか」の競争になっている感じだ。
本作の新要素に「ギア」がある。鎧や冠、ブーツなど部位によって様々な装備がアリ、カラーチェンジと組み合わせることでヒーローをカスタマイズできる。オリジナルの姿を追求することもできるしスピンオフ作品で登場した「共産圏で育ったスーパーマン」など非常に渋いモチーフにさせることもできる。ちなみに猫のデク・スターもギアを変えることで様々な鎧をまとえる。
ギアには能力値、レア度が設定されていて、試合が終わるごとに入手できる。能力値そのもののレベルアップにより強化できるので、防御力重視や、攻撃特化など様々な方向性を追求できる。かなりのやり込み要素も用意されている。もちろんオンラインで自分だけのヒーローにカスタマイズし、ライバルに強さを見せつけるのも楽しいし、シングルプレイでひたすらヒーローを育てるというアプローチもアリだ。