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「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を実際にプレイ!

幻想的な世界で自由に冒険。おなじみ「爆弾」の登場も確認

6月14日~16日 開催

会場:Los Angeles Convention Center

 E3 2016で出展されている任天堂の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。E3 2016開幕直後から恐ろしいほどの行列で、ブースに設置された大量の試遊台をすべて本作に割り当ててもその勢いは衰えず、初日が閉幕する18時が近づいてきても常に1時間30分待ちという状態だった。

 つまり本作はそれほど世界から注目されているのだが、筆者もなんとか「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をプレイすることができたので、この模様をお伝えしていきたい。

【The Legend of Zelda: Breath of the Wild - Official Game Trailer -】

幻想的な世界で繰り広げられるリンクの冒険。様々なことを試したくなる自由度の高さがある
不吉な予感のする黒い影が奥に見える。リンクが眠っている間に、悪の力が増大してしまったのだという

 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のデモは2種類体験できた。1種類は、ある程度装備が揃った状態でマップ内を探索できるもの、もう1つは現地の6月15日の生放送でも紹介されたデモプレイ版を最初からプレイできるというもの。

 デモプレイ版はすでにプレイ映像が公開されているが、リンクが姿なき女性の声によって目覚めたところからはじまり、衣服や枝などのアイテムの入手、ボコブリンとの戦闘など、操作方法を段々と覚えながら冒険を進めていける。

 実際にプレイして感じたのは、今回のリンクのアクションはかなり自由度が高いということ。ジャンプができるのはもちろんのこと、崖や壁まで積極的に登っていけるので、ある程度の地形ならまったく気にせず突き進むことができる。

 また環境へのインタラクションも充実しており、枝に火をつけ、その火を周囲の草木に放つこともできるし、登るという点ではそこら中にある木によじ登って楽しむこともできる。さらに移動を進めていくと、いかにも何か仕掛けがありそうな場所にたどり着くことがある。

 今回のプレイで出会ったのは、肉を焼くボコブリンたちの周りに火薬入りの樽が置かれている、という場所。周りを良く見ると近くの崖の上に良い感じに丸い岩があり、これを崖から落とすとタルにぶつかり、爆破が連鎖してボコブリンを一網打尽、というものだった。

 こうした仕掛けを発見して「正解」を見つけるのも楽しいし、ひたすら火をつけたり、ひたすら木に登ったりしているだけでも長い時間を過ごせる。色遣いやアートワークによって幻想的な世界が作り出されているので、その中で「やりたいことをやる」世界が広がっている、というのが本作の印象だ。

弓矢も重要な武器の1つ。ZRボタンを押して矢を引き、離すことで放つ
リンクのワクワククッキング。今回は見られなかったが、料理の要素もあるようだ

 さらにゲームの進行サイクルも今までとはガラリと変わっていて、冒険を進めていくととにかく大量のアイテムが手に入る。落ちている枝やキノコ、木に生えるリンゴはいくらでも手に入るし、敵を倒せば持っていた武器や敵固有のアイテムもどんどん落とす。これらのアイテムが後々どう役立ってくるかはわからなかったが、その分インベントリも多く用意されている。

 武器という点で言えば、武器の種類によって攻撃アクションが変わるのも特徴といえる。例えばおなじみの剣なら素早い連続斬りに加え、攻撃ボタン長押しで回転斬りも可能だが、斧になれば攻撃モーションは遅く、長押しのアクションも変わる。また剣のときは盾が装備できるが、斧は両手装備になるため盾は持てない。新しく手に入れた武器はとにかく試してみて、使い心地がどうかを見てみるのが良さそうだ。

 なお「ある程度装備が揃ったデモ」で新しく見られたのは、「ゼルダの伝説」おなじみの爆弾。この爆弾は時間経過での爆破でなく、プレーヤーがリモートで爆破のタイミングを指示できるものとなっていた。また爆弾は球状なので、道をコロコロ転がっていく特徴がある。敵に投げつけて近くで爆破してもいいし、崩せそうな壁はこの爆弾で壊せる。実際便利なので、完成版ではどのように使うことになるのか、楽しみな要素と言える。

 今回のプレイではこうした基本的な部分が遊べた程度に留まったが、全体的には冒険を進めることで、栄えつつある悪を壊滅することが大きな目的になる。ストーリーを追うか、それとも数多く用意されたアクティビティをこなしていくはプレーヤーの自由だが、デモプレイの段階でも試遊時間が足りないほど、試してみたいことが次から次に思いつくような仕上がりになっていた。発売は来年の予定だが、今から完成を楽しみに待ちたい。

【スクリーンショット】