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夏から稼働の「鉄拳7 FATED RETRIBUTION」、試遊台を出展
2D操作をそのまま活かせる豪鬼と、セクシーなニーナが大大人気!
2016年6月15日 15:31
バンダイナムコエンターテインメントは、E3のビジネス向けのミーティングルームで、プレイステーション 4/Xbox One/Windows向け格闘ゲーム「TEKKEN 7(仮称)」の出展を行なった。「TEKKEN 7(仮称)」は、日本国内では「鉄拳7 FATED RETRIBUTION」というタイトルで、2016年夏より稼働予定のタイトルだ。2015年3月より展開している「鉄拳7」に、様々な要素が追加されたものになるという。
「鉄拳7 FATED RETRIBUTION」の最大の特徴は“豪鬼”の存在だ。今作では、「ストリートファイター」シリーズで人気のキャラクターが、「鉄拳」世界に乱入し、戦いを挑んでくる。鉄拳のキャラクター達は彼とどのような戦いを繰り広げるだろうか。本稿ではデモシーンや試遊台から見た本作の特徴や、注目ポイントを紹介したい。
さらに本シリーズのプロデューサーを務める原田勝弘氏にインタビューも行なっている。こちらは別稿でお伝えしたい。
作品世界を超えて登場の「豪鬼」。演出たっぷりのストーリーモード
「鉄拳7 FATED RETRIBUTION」には“ストーリーモード”が追加される。シングルプレイモードではなくストーリーモードであり、そこでは濃厚な物語が展開する。今回見ることができたのは三島平八が瞑想しているところに豪鬼が突然訪れるところから始まる。豪鬼は平八に何を感じたのか“拳を極めし者”として平八に戦いを挑んでくる。
豪鬼が殴り、平八は反撃し殴り返す。お互いの攻撃が当たったとき、顔は苦悶に歪み、返り血がカメラに飛び散ったかのような演出が入る。驚くのはこの画面がそのままカメラが引いて対戦画面にシームレスに移動するところだ。お互いがそれぞれ攻撃をあて、本格的な戦いが始まるぞ、という感じのままプレイアブルになるのである。
ここでは豪鬼を操作して平八と戦うこととなる。面白いのは波動拳、竜巻旋風脚など、おなじみの必殺技がそのまま出るところだ。慣れているプレーヤーならば、大キックで飛び込み、そのまま大足払い、キャンセルをかけての波動拳といった豪鬼を使う定番の攻撃がそのままできる。2D対戦格闘のセオリーが3D対戦格闘である「鉄拳」でそのままできるのである。
戦いでは平八が有利すぎるときなどは、平八が地面を大きく踏みつけ、それに応えるように豪鬼が踏み込むと両者の体力が回復した。相打ちになるときなどはスローモーションになって殴り合うなど、様々な演出やシステムが盛り込まれているようだ。対戦とは別により演出の強い、臨場感の大きいシステムを盛り込んでいるようである。
そのクライマックスともいえるのが、平八に決定打を入れたシーン。平八が大きくのけぞると共に、ボタンとレバーのコマンド表示が出る。その通りに操作すると豪鬼が瞬間移動し、画面が真っ暗になり、「天」の文字が浮かび上がる。そう、おなじみの「瞬獄殺」の演出だ。ここで平八が倒れ、豪鬼が去っていって画面は暗転する。
「鉄拳」は一八と平八、そして仁の一族での争いや、各キャラクターの栄光と挫折の物語など、かなり濃いストーリーが盛り込まれている。どのキャラクターも単純ではなく、悲喜こもごも、愛憎渦巻く物語が展開している。ストーリーモードと名付けられたこの新モードでどんな物語が展開するか楽しみだ。
そして、「鉄拳7 FATED RETRIBUTION」はやはり対戦が人気だった。バンダイナムコエンターテインメントはビジネスゾーンで限られた数の試遊台を配置していたのだが、このコーナーだけ人が途切れず、観客も多かった。もちろん豪鬼は人気だが、それ以外のキャラクターも多いのだ。北米での「鉄拳」の人気、やり込み派のプレーヤーの多さを改めて感じた。
豪鬼と共に来場者人気が高かったのが「ニーナ」だ。この美しき暗殺者は、今作ではなんとウェディングドレスをまとって登場する。その美しさは思わず目が惹かれるが、彼女の暗殺者としての恐ろしさを知っている人にはその姿が“トゲ”を隠しているのがわかるだろう。
純白のスカートの下には妖艶なガーターベルトと網タイツ、そして股の部分には銃がくくりつけてある。さらにダメージを受けるとケープが取れ、スカートが破け、セクシーでありながら凄惨さも感じさせる姿になるのだ。
試遊台では、様々なキャラクターが使われ、積極的にプレイをしていた。ガチャガチャとひたすら攻撃を出す人もいれば、相手に反撃を許さず嵐のように攻める「鉄拳」ならではの戦いを繰り広げる猛者も多かった。「みんな本当に『鉄拳』が好きなんだ、最新作を待ち望んでいるんだ」ということを実感できた。本格稼働、そして発売が楽しみである。さらに本作は“VR対応”もアナウンスしている。様々なポイントを原田プロでユーサーに聞いてみた。インタビュー記事も楽しみにして欲しい。