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ハッピーじゃなければ死ねばいい! 「We Happy Few」

狂気に彩られたサバイバルアクション

6月12日 開催(現地時間)

会場:Galen Center

 「Xbox E3 Briefing」のインディーを支援する「id Xbox」で紹介された「We Happy Few」は1度見たら忘れられないインパクトをもたらすサバイバルアクションゲームだ。7月27日よりSteamで発売予定。その狂気と残酷さに満ちた世界観は、背筋をふるわせる強い嫌悪感と共に、磁力のような妖しい魅力を放っている。トレーラーの映像から垣間見える特徴を紹介していきたい。

パーティに誘われる
勧められる薬はもう飲めない

 本作は“薬”がテーマとなっている。その薬を飲んでいる間人はハッピーになる。ハッピーな人々は新聞がかき立てる悲惨な現実は見えないし、パーティや遊びに日々を費やしている。しかしどこかに“不安”があり、それが薬への忌避感を生んでいる。

 主人公はその不安を自覚してしまった男。薬を放り捨ててしまい、友人が勧める薬からも目を背ける。友人は……ピエロのような白塗りの化粧か、仮面をつけている。不安に駆られたまま、主人公は周囲を彷徨う。そして友人に……パーティに誘われる。

 そのパーティはぬいぐるみの人形をみんなでたたくもの。強く勧められた主人公は、棒を振りかぶり、人形に振り下ろすが、人形は犬に変わり、血をまき散らす。そしてパーティに参加していた人たちは犬を食い始めるのだ。思わず吐き気を覚えた主人公に友人は顔をのぞき込み言う。「こいつダウナーだぞ!」。

 「ダウナーだ」、「ダウナーだ」といいながら警棒を持った警官が追いかけてくる。主人公は抵抗むなしく叩きのめされてしまう。その最後に見たのは、化粧で作られた警官の大きな笑顔だ。

 開発元であるCompulsion Gamesはアナウンストレーラーを公開している。ダウナーだと認定された主人公は笑顔を貼り付けた街の住人中から追われ、最後はスコップを頭に振り下ろされる。どこまで生き延びることができるか、サバイバルを強いられるゲームとなりそうだ。敵がゾンビではなく、“ダウナー(落ち込んでいる人)が嫌いな幸せな人たち”なのが恐ろしい。シンプルな、インディならではのゲームとなりそうだ。

【We Happy Few - Announcement Trailer】
歩いているだけで不安に襲われる演出が見事だ