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「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭 ~25周年の感謝をこめて~」レポート
「スーパーロボット大戦V」のトークセッションも。豪華ゲスト陣が集結
2016年6月6日 00:00
バンダイナムコエンターテインメント6月4日、シミュレーションRPG「スーパーロボット大戦」の25周年を記念したイベント「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭 ~25周年の感謝をこめて~」を開催した。
イベントには、神谷明さん、緑川光さん、檜山修之さん、水木一郎さん、ささきいさおさん、水樹 奈々さん、JAM Projectなどなど、豪華なゲスト陣が集結して、ライブにトークにと会場を盛り上げた。
さらに、6月30日発売の「スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ」(PlayStation 4/PlayStation 3・以下、ムーン・デュエラーズ)や、配信中のスマホアプリ「スーパーロボット大戦X-Ω」の最新情報の公開に加え、シリーズ最新作「スーパーロボット大戦V」もサプライズ発表。盛りだくさんの内容で届けられた、同イベントの内容をレポートしていこう。
水木一郎さんのイリュージョン炸裂! スーパーロボット大戦」を振り返る
イベントでは、「スーパーロボット大戦生誕25週年、みんな本当にありがとう!」という神谷明さんの迫力あるタイトルコールで幕を開けたかと思うと、間髪入れずに水木一郎さんのライブがスタートした。
水木さんは後ろを向いたままステージに登場して、そのままスモークに包まれると、一瞬で会場中央のお立ち台に移動するという見事なイリュージョンでファンを驚かせるなど、サプライズも欠かさない水木さんのステージ。楽曲は、お馴染み「グレートマジンガー」の主題歌だ。楽曲に合わせて赤いサイリウムが激しく動いているその光景は、これから本格的に始める同イベントの盛り上がりを強く感じさせてくれた。
水木さんのライブに続いては、MCを務める置鮎龍太郎さん、相沢舞さん、「スーパーロボット大戦」総合プロデューサーの寺田 貴信氏が登場。寺田氏は、「25週年を迎える同シリーズについて、ファンや関係者を始めとするたくさんの人の応援や支えがあったからこそ迎えることができた」と、感謝の気持ちを明かしていた。
続いては、「スーパーロボット大戦」のヒストリー映像と、シリーズ最新作「ムーン・デュエラーズ」の最新PVの上映を挟み、「ムーン・デュエラーズ」の紹介コーナーへ。ちなみにPVでは、「無限のフロンティア」シリーズの主人公、ハーケン・ブロウニングがムーン・デュエラーズ」に参加することも明らかにされた。
そんななか登場したのは、檜山修之さん、日笠陽子さん、緑川光さん、島崎信長さん、「ムーン・デュエラーズ」のプロデューサーを務める塚中健介氏だ。なお、島崎さんは「ムーン・デュエラーズ」の主人公であるトーヤ・シウンを演じており、収録のエピソードを置鮎さんに尋ねられると、トーヤのセリフがスパロボ史上最多の量だったことを明かす。すると、檜山さん、置鮎さんら先輩声優の面々から「自慢かっ!」とのツッコミが入る一幕も。
なお寺田氏によると、トーヤとヒロインのカティア(CV:日笠さん)は、初期、中期、後期と時間が経過するにつれ感情が変わっていくため、その分セリフが多いのだとか。日笠さんも、感情の変化によるセリフの演じ分けには気をつけたと話していた。
続いては塚中氏が、「ムーン・デュエラーズ」にハーケンが登場することになった経緯を説明。それによると、塚中氏としては以前からハーケンを「スパロボ」に出したいと思っており、そのことを寺田氏に打ち明けると、同氏も同じことを考えていたらしく、意外にもあっさり許可が降りたとのこと。
ちなみに檜山さんは、「スパロボ」の版権キャラクターだけではなく、オリジナルキャラクターも演じている緑川さんや置鮎さんをうらやましいと思っていたらしく、自分はオリキャラとして、いつ「スパロボ」に出られるんだろう思っていたことを明かす。
そんなとき、スパロボシリーズの外伝とも言える「無限のフロンティア」の主人公として、ハーケンを演じられるチャンスを得たときは嬉しかったと、当時を振り返る。そしてさらに、今回、スパロボOGシリーズの「ムーン・デュエラーズ」にハーケン役で参加できたことで、オリジナルキャラクターとしてスパロボに参戦したいという願いがかなったと、笑顔で話していた。
「スーパーロボット大戦X-Ω」の大型アップデート内容が明らかに
「スーパーロボット大戦X-Ω」のコーナーでは、同作の最新情報が発表される。ここでは、声優の三上枝織さんと相沢舞さんが開発元であるセガゲームスを訪問して取材を実施。同作の主要開発陣から、新要素が次々と明らかになった。
まずは、好きなIPユニット1体を最大レアリティまで育てると、次のユニットが選べるようになる「レアリティ覚醒」が紹介される。さらに、ロード時間の短縮や、AP消費のタイミングがバトル開始時に変更されるなど、エラー時の対策にも対応するという。
また、今後の大型アップデートでは、マイページのリニューアルを実施。さらに、パイロットパーツを装備することでビジュアルが変わるだけではなく、通常と違う精神スキル及びリーダースキルを得られるとのこと。加えて、ユーザーからの要望が多かったボイスの実装がついに行なわれることも発表。現時点では一部のキャラクターのみのボイス実装だが、今後も随時追加されていくという。さらに、新たなバトルシステム「VSバトルアリーナ」では他のユーザーのデータと対戦ができるなど、様々な要素が紹介されていった。
「宇宙戦艦ヤマト2199」参戦の経緯が明らかに。「スーパーロボット大戦V」トーク
「X-Ω」のコーナーに続いては、なにやら謎のPVが上映される。その正体は、会場で初公開されたスパロボシリーズ最新作「スーパーロボット大戦V」だ。
新規参戦作品として「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」、「勇者特急マイトガイン」、「宇宙戦艦ヤマト2199」、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」等が発表されると、会場からは割れんばかりの歓声で包まれた。
ここで新たに、水樹奈々さんと鈴村健一さんが登場して「スパロボV」に関するトークを披露。気になるのは、やはり「宇宙戦艦ヤマト2199」の参戦だろう。寺田氏は以前から、スパロボにヤマトを出したいとずっと思っていたらしいのだが、なかなか実現には至らなかった。
そんなとき、バンダイナムコエンタテイメントから「ヤマト(スパロボに)どうですか?」というまさかの打診があったと明かす。
ヤマトにはロボットがほとんど登場していないのだが、新しいクロスオーバーとしてぜひチャレンジしたいというバンダイナムコエンタテイメントの思いと、寺田氏自身のヤマト参戦を実現させたいという気持ちが合致して、今回の参戦に至ったのだという。
ただ寺田氏自身は、スパロボにヤマトが出ることについて、ファンがどう思っているのか非常に気になっているらしく、夢に見るくらいドキドキしていたそうだ。しかし、そんな心配が杞憂だったことは、会場の歓声が証明している。置鮎さん、檜山さん、緑川さんもヤマト世代らしく、「ヤマト2199」の参戦を非常に喜んでいる様子だった。
なお、寺田氏によると、「スーパーロボット大戦V」は一作完結の作品として制作されているため、続編の予定はないとのこと。そのため、シリーズ未経験の人でも安心してプレイできるとのこと。
また、同作はアジア向け3言語のローカライズが決定しており、簡体字、韓国語、英語版が制作される。寺田氏は、アジアのユーザーにもぜひプレイしてほしいと話していた。
レジェンド3人よるトークセッション
続いては、ささきいさおさん、水木一郎さん、神谷明さんのトークがスタート。レジェンド3人のトークということで、3人が揃っただけで、会場からは歓声が巻き起こっていた。
神谷さんは、初めてスパロボに声が入った時を振り返り、20年ぶりに流 竜馬を演じることになるとは思わなかったと、キートン山田さん、八奈見乗児さん共に話していたことを明かす。なお、その時点で20年、さらにそこから20年以上経っているため「そんなに経つんですね」と感慨深げな表情を見せる一幕も。
一方、水木さんは「第3次スーパーロボット大戦」を知り合いに勧められてプレイしたところ、様々なロボットヒーローが違和感なく共演している本作ならではの世界観にビックリしたという。
ただその当時は、まだ歌が入っていないため、寺田氏に「スパロボのテーマを歌えませんかね?」と直訴したところ、寺田氏も同じ思いだったらしく、そこから、水木さんとスパロボの関係が始まったのだそう。
その後も和気あいあいとした中でトークは進んでいき、最後に寺田氏が、30週年もこのメンバーでやりたいですとコメント。ゲスト陣もこれからも頑張っていきたいと意気込みを語り、トークは締めくくられた。
名曲が次々と披露されるプレミアムライブ
その後は、お待ちかねのプレミアムライブへ。水木さんが「鋼鉄ジーグ」や「真ゲッターロボ」の主題歌、美郷あきさんが「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」のエンディングテーマ「僕らの自由」、米倉千尋さんが「機動戦士ガンダム 08MS小隊」の「嵐の中で輝いて」を熱唱するなど、次々と登場する名曲たちに、観客は大歓喜。
さらにライブ中盤以降は、ささきさんが「ゲッターロボ」や「いざ行け!ロボット軍団」など、ロボットファン感涙の楽曲を披露。さらに水樹さんのステージでは、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)」のオープニングテーマ「禁断のレジスタンス」や「無限のフロンティア EXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ」のテーマソング「UNCHAIN∞WORLD」など、通好みの楽曲で盛り上げる。
トリを飾るのは、JAM Project。「第二次スーパーロボット大戦Z 再世篇」のテーマソング「鋼のレジスタンス」を皮切りに、「スパロボ」関連の楽曲を惜しみなく投入していくと、会場のボルテージも最高潮へ。
ここで、JAM Project結成当時のメンバーであり、リーダーも務めていた水木さんがステージに合流して、スペシャルセッションへ。選曲は、ファン人気の非常に高い「鋼の救世主」だ。
最後は、出演者全員で「マジンガーZ」を合唱して、3時間半にも及んだイベントは終了となった。