編 集 後 記


2009年3月13日版 (毎週金曜日更新予定)

鬼頭世浪 (kito@impress.co.jp)

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中野信二 (nakano-s@impress.co.jp)

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滝沢 修 (takiza-o@impress.co.jp)

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石田賀津男 (ishida-k@impress.co.jp)

 RPGには、重厚なストーリーを見事な演出でじっくり読ませてくれたり、自由度の高い戦略的なバトルシステムを楽しめだり、奥深い生産要素でやりこんだりと、色々な楽しみがあります。でも最近の私は1つのゲームをやり続ける時間がとれず、出張などで少し間が開くと、ストーリーがどこまで進んだか、バトルの連携がどうだったか、生産で何を集めていたのかを忘れてしまい、遊ばなく(遊べなく)なってしまいます。

 「ただ単純にレベルを上げるようなRPGをやりたい」と思い始めて数年。そこで最近出会ったのが「セブンスドラゴン」です。ターン制のコマンドバトル、俯瞰視点の2Dグラフィックス、(少なくとも序盤は)一本道でシンプルなストーリー。スクリーンショットを見てもらえばわかるように、ファミコンやスーパーファミコンで登場したRPGから大きく進化した部分はありません。

 しかしゲームとしては丁寧に作ってあります。グラフィックスもカジュアルながら、インターフェイスなどに手抜きは感じられず、2Dでも高いクオリティを保っています。成長要素は基本的に経験値によるレベルアップで、ステータスなどは勝手に上がるものの、身につけるスキルはプレーヤーが自由に選べます。好みのキャラクタを作るというカスタマイズの最低ラインは残っていますし、失敗したら作り直しもできます。

 DS用ソフトなのにタッチペンは使いませんし、「ウィザードリィ」や「ドラゴンクエスト」といった名作をなぞっているだけに見える作品ではあります。しかし、あえて奇をてらわず、ベタなものを丁寧に作っているのが、プレイの安心感を生んでいます。驚きはないけれど、不安や不満もないというのは、定番ゲームの鑑といえる内容です。1作目で定番と呼ぶべきかどうかはわかりませんが。

 本作を一言で評価するなら、「とてもよくできたオッサンホイホイ」であります。ですが、そういう昔ながらのゲームのよさをうまく表現しているだけに、ぜひとも若い方にも遊んでもらいたいです。マニアックなシステムや過度な演出はないけれど、何となく進めているだけで、何となく面白い。「ゲームの面白さってどこにあるのか」ということを再確認する材料になってくれるはずです。

中村聖司 (nakamu-s@impress.co.jp)

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佐伯憲司 (saeki@impress.co.jp)

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船津稔 (funatsu@impress.co.jp)

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【インプレス編集後記ファミリー】




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