「秋葉原PCゲームフェスタ」初日のメインステージは「FF」づくし
「電撃の旅団」が「FF XI」と「FF XIV」をネタにこたつトーク


12月25日~12月30日開催

会場:ベルサール秋葉原

入場料:無料


お昼から夕方にかけての長いイベントだったが、会場内はずっと賑わっていた

 パソコンショップ「ドスパラ」を運営する株式会社サードウェーブが主催の日本最大のPCゲームフェスタ「第2回秋葉原PCゲームフェスタ」が開幕した。今日から30日までの会期中、ベルサール秋葉原の会場には25社約60タイトルのゲームが出展され、試遊コーナーやステージイベントが開催される。

 開会初日となる25日のクリスマスには、地下1階のメインステージでスクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジー XI」と「ファイナルファンタジー XIV」を題材にしたトークショウ「電撃の旅団クリスマス!『FF XI』と『FF XIV』でムダに話す会 in 秋葉原」が3部構成で開催された。

 スクウェア・エニックスは今回あくまで協力という立場だったため、オフラインイベントではお馴染みのゲームに関する最新情報の公開などはなく、ファンとともにゲームをネタに楽しもうという趣旨の和気あいあいとしたイベントとなった。全3ステージ行なわれたトークショウでは、旅団員のZangetuさんとOshoさんがサンタとトナカイ姿で現われ、こたつの中でゲームをプレイしながら「FF XI」や「FF XIV」にまつわるトークを繰り広げた。


「『FF』を仕事だと言える世界でも数少ない人間です」という両氏。こたつに入ってノートパソコンで「FF XI」をプレイしながらのトークショウでも、プレイに熱が入るとついつい言葉も途切れがちに




■ 大逆転のNM戦で大盛り上がり! 「FF XI」と「FF XIV」のトークショウ

「電撃の旅団」メンバーのOshoさん

 「電撃の旅団」は、アスキー・メディアワークス「電撃プレイステーション」を中心に「FF XI」のゲーム情報を執筆するライター集団。30人弱で構成されたLS(リンクシェル、ギルドのような存在)で、ゲーム内外でその名を知られている。メディアという枠を超えたエンターテイナーとして親しまれている存在だ。

 「びっくりするような最新情報はなにもありません!」という宣言から始まったステージイベントは、サンタクロースの仮装をしたZangetuさんとOshoさんがこたつに入ってノートパソコンを広げ、その場で「FF XI」にログインし、ゲーム内にいる団長Peaberryさんら旅団メンバーとチャットしつつ進行した。

 2人とも8年前の「FF XI」立ち上げ時からずっとプレイを続けているという最古参の旅団メンバーだけあって「FF XI」には話しても話しても付きせぬ思いで話が飛び出してくる。一方、会場の聴衆もほとんどが「FF XI」プレーヤーで、笑いあり拍手ありツッコミありで盛り上がっていた。

 1回目のステージは「FF XI」がメインで、旅団の団長や団員らとともに現在「FF XI」で最も人気のあるコンテンツ「アビセア」で狩りをした。話の流れで急きょ「Iratham(イラタム)」というNM(ノートリアスモンスター)と戦うことになり、ステージ上に関わらずかなり本気の戦闘モードになるシーンも。団長が倒されるお約束の場面もしっかり押さえつつ、モンスターも討伐した。


サンタとトナカイの姿で登場のお2人。Zangetuさんは本業が忙しくリハーサルにも参加できなかったのだとか「FF XIV」の団長。ウルダハの採掘ギルドでミコッテの踊り子を観ながら登場「FF XI」の団長は、ジュノの上層でミスラの踊りを見ながら登場。ウリ2つの構図に会場内からは笑いが
ミコッテと並ぶ団長のララフェル。じーっとミコッテを見つめる視線がエロい?「FF XI」でアビセアのNM「Iratham(イラタム)」を退治しに「8年やってきてこういうトークショウは初めてです」とZangetuさん



NVIDIAのコンテンツリレーションズマネージャーのショーン・ボナム氏(中央)が飛び入り参加。もちろんサンタ衣装もNVIDIA色

 2回目のステージは、雰囲気を変えて「FF XIV」がメイン。ランク50のキャラクター2名と団長、Zangetuさんの4人で、「クルザス」を案内して回った後、12月に実装された2つのNMを観に行くという内容。NMの1つは「FF XI」でもおなじみのモンスター「ゴブリン」。リーダーを中心に複数でパーティーを組んでおり、一斉に襲いかかってくる。ここで1度全滅した後、今後は恐竜のように大きな「グレートバッファロー」に喧嘩を売りにいくが、こちらもひと踏みで倒されてしまった。

 その後、NVIDIAのコンテンツリレーションズマネージャーのショーン・ボナム氏がゲストに登場してNVIDIAの3D技術や、テッレセーションなど次世代の映像技術を紹介した。1階にあるNVIDIAのブースでは「FF XIV」のムービーが3Dで上映されて、説明を受けた技術を実際に体験することができた。


12月に「FF XIV」に新しく実装された敵「ゴブリン」を観に行く。挑んでみたものの、あっさり返り討ちに「ゴブリン」は「FF XI」でもおなじみのモンスターだNVIDIAのボナム氏が登場して、「FF XIV」でも楽しめる最新の3D技術を分かりやすく解説した
Dirext11のデモ「エンドレスシティ」。いくつかのパターンがプロシージャルに組み合わされて、果てのない都市を作る「エンドレスシティ」の建物にはGPUでポリゴンを増やす、テッセレーションという技術が使われている1階の試遊コーナーにある「FF XIV」の3Dデモ。ベンチテスト用のムービーがずっと流れていた



 最後のステージイベントでは、スクリーン上に映し出されている「FF XI」にクリスマス衣装の旅団員が勢ぞろいした。その衣装のままアビセアのNMを倒しに行くことになる。討伐対象は「Indrik」という角のある白い馬型のNM。時間でPOPするモンスターで、物理や魔法のダメージを吸収したり、体力を回復させるアビリティを持っているため、なかなか体力を削ることができない。

 2PTという大人数だが、クリスマス衣装のままという縛りがあることと、メンバーに硬い盾職がいなかったことでじりじりと体力を削られ、一時は味方の半分近くがHP0になるという大ピンチに追い込まれる。このまま全滅かと司会の両氏も思っていたが、旅団員のLittlejonが「天神地祇の薬」という非常に3分間HNM並みの強さになるという強力なアイテムでパワーアップ。HPが9999になり、3ケタのダメージをものともせずに攻撃を浴びせ、孤軍奮闘で敵を倒してしまった。まさかの大逆転に会場は大沸き。勝負を決めた直後に惜しみない大拍手が贈られた。

 ステージ後の大抽選会では、団長のイラストサイン入りの「FF XIV」同梱版「GTX460」や、Zangetuさんの手作りTシャツなど豪華な賞品が次々にプレゼントされた。


サンタ姿の「ドリームローブ」姿で集合した旅団員NM「Indrik」を倒しに行くが、かなり苦戦苦戦の最中でも、忍者のジョブモーションでカエルを呼び出したりと、ネタを忘れない
200万クルオという超効果な「天神地祇の薬」を使ったLittle jonさんの活躍で大逆転余った時間で団長のモグハウスを披露。クリスマスらしいツリーの姿もグラフィックボードなどが当たった大抽選会




■ 「FF XIV」のギルドがイベント会場に出張!

ステージ後方に作られたアトラクションコーナー

 メインステージの背後にはスタンプラリー付きのアトラクションコーナーが設けられた。スタンプラリーは「FF XIV」のゲーム内にあるギルドをイメージした3つのアトラクションと、「FF XIV」のキャラクターメイキングなどを体験するもので、スタンプがすべて揃うと17時からの大抽選会に参加するチケットがもらえる。

 アトラクションは「漁師ギルド」のスーパーボールすくい、「弓術ギルド」のボーガンダーツ、「鍛冶ギルド」のハンマーゲームの3つ。それぞれ「HQ(上位の生産品)」になる条件があり、達成するとスタンプを2個押してもらえる。

 「キャラクターメイク体験コーナー」では5台のPCで「FF XIV」のキャラクターメイキングを実際に体験することができた。作ったキャラクターでそのままゲームを開始して、序盤のムービーを観ている人が多かった。キャラクターを作ると「FF XIV」ロゴ入りのUSBメモリー(2GB)がもらえるとあって、体験コーナーはアトラクションの中でも一番人気。開場直後から長い行列ができていた。


「鍛冶ギルド」のハンマーゲーム。力いっぱいハンマーを振りおろすと、手前のメーターのゲージが跳ね上がり、上の鐘を鳴らす。見事鳴れば「HQ」達成「漁師ギルド」お祭りの屋台風のスーパーボールすくい。6個以上救えると「HQ」。ちなみに3個まではお持ち帰りOK「弓術ギルド」では、スタッフがセットしたボーガンで的を狙う。中央の100点に当たると「HQ」だが、なかなか難しいようで外れ続出
電撃の旅団が作った「FF XI」関連の書籍も展示してあった「キャラクターメイク体験コーナー」はずっと混雑していたスタンプラリーでスタンプを6個集めると、キラキラ輝く「FF XIV」のステッカーがもらえた


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(2010年 12月 25日)

[Reported by 石井聡]