●戦略
マップは入り組んだ洞窟内。坂道や立体的に交錯したポイントがあり、平面マップだけではどうなっているのかよくわからないかもしれない。とりあえず、まずは数をこなしてマップのつながりを把握するのが先決だ。相手陣営に進行するルートは基本的に北(上)周り、中央突破、南(下)周りの3パターンだが、抜け道が多くありどのポイントが前線(敵との交戦場所)となっても、必ずそこを背後から攻撃できるルートが存在する。そのため、1カ所で長時間戦うのは危ない(後ろから奇襲される)。
このマップは両陣営が立て籠もりを嫌って走り回る遊撃系プレーヤーばかりなら、どのルートで進行するか、どこを警戒するかなど読み合いの要素が強くなり、かなりスピーディでスリリングな戦闘が楽しめる。反面、どちらかの陣営がある程度の数で“自陣に徹底的に籠もって守り勝つ”作戦をした場合、攻める陣営は非常に厳しく、うかつに手が出なくなり、長期戦、消耗戦に突入してしまう。これはシールズ、テロリスト両陣営のスタート地点が2カ所しか出入り口がなく、クレイモアや狙撃などで守りを固めやすいためだ。全員で常に走って前線を移動する遊撃作戦と、徹底した立て籠もり作戦ではゲーム内容がガラリと変わるので、どちらにも対応できるように練習しておきたい。
○遊撃で戦う際のポイント
常に走り回って戦う際の注意点をあげておく。まず、腕に自信のないプレーヤーは絶対ひとりで行動しないこと。単独行動は敵の裏をとれれば非常に強力だが、正面から敵に見つかった場合、各個撃破されやすい。常にある程度、まとまった数の部隊で行動するようにしたい。スタートしたら、まず右から攻めるか左から攻めるかの2択になるが、ボイスチャットを駆使して部隊数が偏らないように行動しよう。
部隊にうまい上級プレーヤーが多い場合なら、各個単独行動で広範囲にバラけた方が強い(裏から奇襲が成功しやすい)場面も多いのだが、いくら強いプレーヤーでも敵数人を1度に相手にすれば、倒される確率もかなり高くなる。とりあえず確実に勝つためにも2~3人以上で固まって行動したい。
また、複数で行動する場合はしんがりのプレーヤーがこまめに背後をチェックして、裏からの奇襲に備えるように。このマップはどんなルートで進行しても、必ず背後を取られてしまう。しんがりプレーヤーの策敵は非常に重要だ。特に注意するのは、敵と正面からぶつかり、銃撃戦になった場合だ。戦場が固定され背後から挟み撃ちを受けやすいので、正面ばかりに気を取られないように。
○立て籠もりで戦う際のポイント
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通路へクレイモアを置き、壁に隠れて敵が突撃してくるのを待つ。これで怖いのは敵が投げてくる手榴弾。ライフルと起爆装置を一瞬で切り替えられるように設定しておき、敵が手榴弾を投げるモーションを見たら、ライフルで迎撃しよう |
・守る場合
両陣営、スタート地点の通路、M1周辺にクレイモアを仕掛けて、スタート地点で待機。シールズならS1、S2。テロリストならT1、T2がそれぞれ防衛ラインとなり、ここを突破されないようにクレイモアを設置するわけだ。敵が防衛ラインを突入してきたらクレイモアを爆破。クレイモアの殺傷力はムラっけがあるので、爆発で転んだ敵にアサルトライフルを撃ち込んで確実に倒していこう。
クレイモアを仕掛けて待ち伏せする際は、壁などにギリギリ体を隠し、自分は敵を認識できるが、敵は自分を認識できない場所を使う。また、クレイモアを通路奥(防衛ラインギリギリの場所)に仕掛けたプレイヤーは、必然的に前の方で待ち伏せすることになるが、もし敵が突破してきた時のために、通路の出入り口付近(前線のクレイモアを見張っているプレーヤーがいる周辺)にもクレイモアを仕掛け、スタート地点後方からも待ち伏せをする2段、3段構えの待ち伏せで守備力を上げる。これに、狙撃銃で伏せて待機しているスナイパーや、たまに手榴弾を投擲して牽制するサポート役がいれば完璧。この守りを突破するのは容易ではない。
ちなみに籠城するなら、片方の通路を守るのに最低2人。通路はふたつあるので最低でも4~5人はいないと、突破されやすい。
シールズとテロリスト、両陣営でこの籠城作戦は可能だが、地形的にはシールズの方が若干守りやすく有利だ。この籠城作戦の難点は、まず守っているだけでは勝てない、ということ。ある程度敵の数を減らしたら、逆に討って出ないと勝利はできない。また消耗戦、長期戦になりやすいということ。先に動いた方が負け、という面もあるので時間ばかりがどんどん経過していく。また籠城した陣営が有利なので、こればかりしていると相手陣営に嫌がられ、ゲームとしても面白くなくなる。両陣営が籠城して、マヌケに時間だけが過ぎていく、というのはちょっと悲しすぎる。
・攻める場合
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敵がスタート地点で待ち構えている場合、うかつに体を出すのは危険。スナイプ合戦になったら撃ち勝てるように、複数で連携して攻めて、敵にターゲットを絞らせないようにするといい |
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スタート地点に篭った敵を攻略するには手榴弾の投擲がポイントとなる。立って投げれば、かがんで投げるよりも遠く投げられる。壁の裏に隠れている敵へ牽制投擲だ |
敵陣営が完全に守り(スタート地点に籠城)に入った場合、攻略は慎重に行なわなければならない。ひとりづつ突っ込んでも、クレイモアやスナイプの餌食になるだけで、どんどん攻撃側が不利になっていくのだ。攻略時に気を付ける点はいくつかある。まず、仲間と連絡を取り合って、不用意に攻めないこと。最初は、敵の遊撃部隊がマップのどこかに潜んでいるかもしれないので、まずはこれを殲滅する。スタート地点に籠城している敵だけになったら、いよいよ味方とボイスチャットで連携をとりながら攻める。
攻める際は、最初に敵スナイパーを排除する。遠距離から伏せて狙っているスナイパーがいないかどうか、安全を確認しながら慎重にジワジワと進行していこう。物陰から一瞬だけ体を出したり引っ込めたりして、フェイントなども織り交ぜる。敵の待ち伏せスナイパーで味方の数が減っては、籠城攻略が困難になる。
攻略の際は、2カ所ある通路、両方を同時に攻撃できればベスト。届くなら手榴弾を投擲して、出入り口付近に隠れている敵を狙っていく。手榴弾を投擲する際は、立って投げればしゃがみ状態から投げるよりも遠くへ投げられる、ということを覚えておこう。
クレイモアがあって手榴弾が投げられない場合は、いよいよ最終手段。突撃による波状攻撃だ。敵がクレイモアを爆破させた直後に、後方の味方が援護で突入する。つまり敵にクレイモアを爆破させるために、わざとオトリとして誰かが突っ込むのだ。これはチーム内で1番射撃に自信のない人が買って出ると喜ばれる。オトリ役が突っ込んだら、しばらく待って射撃に自信のあるプレーヤーが援護に走る。この時、すぐに突っ込むとオトリ役共々、クレイモアにやられるので注意。この作戦のポイントは、切れ目なく、断続的に、しかしある程度距離をおいて次々と突っ込んでいくこと。敵がクレイモアを爆破し、転んだ味方チームメイトにとどめを刺すべく顔を出した時が、チャンス。この時集団で突っ込んでもいい。
とにかく、敵が籠城しているとひとりやふたりで突っ込んでも簡単に返り討ちに合うので、最低でも3~4人でまとまって連携を取りながら攻めるしか突破方法はない。
片方の通路を攻略している際、もう片方の攻略チームが全滅したり、突破されていれば敵がそこから遊撃部隊を背後に送り込んでくる可能性が高い。背後から挟み撃ちされないように、ふたつのルートを同時に攻略することが大事だ。
それから、たまにクレイモアの敷き詰めた通路に突っ込む際、AN-M8(煙幕弾)を投げてから突っ込む人がいるが、これはあまり意味はない(たとえ大量に投げても、通路全体をフォローするほど煙が充満しない)。むしろ、後続のチームメイトが援護しにくくなるだけなので、やらない方がいい。
待ち伏せに強いシールズスタートポイント
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シールズスタート地点にある2カ所の出入り口、壁際にクレイモアを置く。ちゃんと2コセットしたら…… |
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壁の裏に隠れて、敵を待ち伏せる。右の入り口、左の入り口をこまめにチェック。どちらから敵が入ってくるかわからない。敵が入ってきたら、クレイモアを爆破させ、敵を転ばせる。その後ライフルでとどめを |
終盤になり、例えば3対1のように残り人数が少なくなった場合、このマップでは“鬼ごっこ”や“かくれんぼ”のようなゲーム展開になる。人数の多いチームが当然有利なのだが、できるだけバラけないように敵を探さないと、ひとりづつ狙われて、いつのまにか1対1のイーブンに持っていかれることも。しかし広範囲にバラけて探さないとなかなか敵が見つからず、引き分け狙いで逃げ回っている敵をとり逃すことも。このあたりをどうするか微妙な所だが、あまり味方と離れず、銃声やボイスチャットでの報告があった場合、すみやかに合流できるように移動していこう。
ちなみに、こういった少人数での攻防の際はシールズのスタートポイントでの待ち伏せが非常に強力だ。これは必ず覚えておこう。まずシールズスタート地点、2カ所にクレイモアを仕掛ける。場所は、ふたつの通路出入り口のそば。通路側からシールズスタート地点へ入った際、見つかりにくい壁際がいい。そして本人はシールズスタート地点中央にある岩壁の裏で待機(敵からは見えない)。敵がシールズスタート地点に入ってきたら、クレイモアを爆破! 岩壁から飛び出して、転んだ敵にとどめを刺す。この戦法がかなり強い。
逆に敵がシールズスタート地点で待ち伏せているな、と思ったら、遠くから手榴弾を岩陰へ向かって投げて、牽制しておかないと危険だ。
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