開発/発売元 Nova Logic
NovaLogicの人気シリーズ「Delta Force」最新作「Delta Force: Black Hawk Down」のMultiplayer Demo。1月に公開されたSingleplayer Demoの内容をまるごと含みつつ、さらに専用サーバーNovaWorldを使った32人対戦が楽しめるというもの。この間にも開発は進められていたようで、NVIDIA公認の3Dグラフィックはさらに細部に磨きがかかり、敵AIもチューニングされ、シングル、マルチとも遊びごたえ十分の内容だ。
「Delta Force: Black Hawk Down」は、軍事独裁政権化にある'93年のソマリアにおける米デルタフォース部隊の激闘を描いたリアル系のアクションシューティング。シングルプレイモードでは、先のDemoと同じソマリアの首都モガディシュをヘリ2機で強襲、壊滅させるという危険度の高いミッションが楽しめる。
ミッションは、戦闘ヘリBlack Hawk2機で、砂漠の中に忽然と姿を現す要塞都市に向かうシーンからスタートする。プレーヤーらDelta Force隊員は、ヘリの足代に腰を据え、全身を晒して、銃を構えた状態で待機している。ヘリに向けて散発的に撃ち上げられる銃撃は街に近づくに連れて激しくなり、敵本拠地付近ではRPG(携帯型地対空ミサイル)まで撃ちあげられる。一発でも命中すれば即ゲームオーバーだ。この開始数分でのヒートアップぶりが素晴らしい。
このヘリシーンは、前回のDemoでは視野内のゲリラ兵を撃ち倒していけば、比較的すんなりクリアすることができたが、今回はそれをしてなお結構な確率でゲームオーバーになる。もはやプレーヤーが英雄的な活躍をすることにより全軍が救われるといった感じではなく、プレーヤーと同僚が共に頑張ることにより、撃墜を防げるかもしれないといった味付け。狂気の戦場といわれたソマリア紛争の雰囲気が良く再現された抜群のチューニングだ。
ヘリを降りても、まだまだ難戦は続く。ゲリラ兵の激しい銃撃に晒されるだけでなく、どんどん押し寄せてくる難民の対処が大変だ。難民が射線に入るような位置からゲリラ兵が攻撃してくることも多く、常に苦戦を強いられることになる。さいわい建物を丸ごと吹き飛ばすような戦術はとってこないので、屋内でゆっくり戦っていくといいだろう。
一方、マルチプレイはくねくねとした川が東西を結ぶ草原地帯が舞台。ゲームモードはCTF(Capture The Flag)のみで、赤と青に分かれてチーム戦を繰り広げることになる。兵科はもっとも一般的なCQB(Close Quarters Battle)、倒された隊員を回復できるMedic、遠距離射撃が可能なSniper、重火力を誇るGunnerの4つ。
マルチプレイに関しては、予想どおりSniperが圧倒的に有利で、橋を渡ることすらできずに倒されてしまう。Sniperの人数制限、射撃間隔の調整などが必要だろう。ステージの出来は上々なので、あとはゲームバランスのチューニング次第といったところだ。
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