開発/発売元 NovaLogic
英国の古豪NovaLogicの人気シリーズ「Delta Force」最新作「Delta Force: Black Hawk Down」のPlayable Demo。同社の人気シリーズ最新作「Comanche 4」のグラフィックエンジンを採用し、陸上戦だけではなく、ヘリで滞空しながらの狙撃戦など、3次元での戦闘がおもしろい。対ゲリラ戦闘の臨場感が存分に堪能できる作品だ。
「Delta Force: Black Hawk Down」は、軍事独裁政権化にある'93年のソマリアにおける米デルタフォース部隊の激闘を描いたリアル系のアクションシューティング。一昨年に同名の映画が公開されているが、まさにあれと同じ過酷なシチュエーションを扱っている。
プレイしてみて驚かされるのは、フィールドの広大さもさることながら、ヘリの上から見た市街地のリアルさだ。Demoの舞台となっているソマリアの首都モガディシュは、砂漠地帯に忽然と姿を現す要塞都市で、そこに集結したゲリラ軍を一網打尽にすべく、戦闘ヘリブラックホークの足台に乗っかって、地上で武装しているゲリラ兵たちをアサルトライフルで狙撃しつつ、地上への強襲降下を果たしていく。
地上からは、突如出現した2機のヘリに対して間断なく銃撃が浴びせかけられ、早くも死の臭いが漂ってくる。ヘリは自動操縦で敵拠点を中心に弧を描くように飛んでいくが、不意に方向を変えられてしまうだけでなく、絶えず激しい振動にさらされるため、敵に対してなかなか照準を付けられない。しかし、敵の処理にとまどっていると、ヘリに対してロケット弾が撃ち込まれ、隊員もろとも撃墜されてしまう。こうした死と隣り合わせの緊張感がたまらない。「Comanche 4」エンジンならではのゲーム性といえるだろう。
拠点を2周ほどすると、ヘリは自動的に地上に降下する。ここでもやはり周囲から激しい銃撃にさらされ、隊員たちはたまらず近くの家屋に待避し、そこを拠点に周囲の掃討に乗り出していくことになる。
狭い部屋は隊員たちでひしめきあい、そのうえ、保護を求める市民たちも押し寄せるようにやってくるため、周囲から激しい銃撃にさらされつつも、思うように掃討戦が実行できない。指揮官としての焦りと不安、戦場の圧倒的な混乱ぶり、同作ではこうした要素が見事に再現されている。他のミッションでもこのクオリティが維持されているとすれば、確実に一級の評価を得られるだろう。
もっとも、「Comanche 4」エンジンは、マクロ的な視野の描画に特化した3Dエンジンなので、地上戦、特に屋内戦のビジュアルクオリティは、ぎりぎり及第といったレベル。それでも、地上に降りた瞬間醒めるというほどではなく、全体を通してソマリア紛争の前線指揮官の気分をいやというほど実感できる。ちなみに同作は3月にマイクロマウスから日本語マニュアル付き英語版での発売が予定されている。まずはこのDemoをプレイしてみよう。
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