発売元 Eidos Interactive
今年のEidos Interactiveは、「Tomb Raider: The Angel of Darkness」の発売延期をはじめ、発売時期を来年度に遅らせるタイトルが相次ぎ、いまひとつ精彩を欠いていた印象が強い。そんな中でもひとり気を吐いていたのが「Hitman 2: Silent Assassin」だ。欧米ではPC、PS2の両プラットフォームで大ヒットを記録。今回公開された2回目のPlayable Demoは、あともう一押しするために制作されたものだ。製品版をベースにしており、非常に安定性の高いゲームプレイが堪能できる。今月イチオシのアクションシューティングだ。
「Hitman 2」は、単身敵の本拠地に乗り込み、困難なミッションを達成していくスニークアクションシューティング。ゲームの概要および魅力については、すでに8月22日版とレビュー記事で詳しく紹介してあるのでそちらを参照いただきたい。
さて、Second Demoでは、製品版の5番目のミッションがまるまる1本プレイできる。舞台はサンプトペテルブルグにあるドイツ大使館。任務はソ連邦の将軍の殺害と大使が金庫に隠してあるブリーフケースの奪取。遠方からの狙撃ではなく、実際に大使館内に踏み込む必要がある高難易度のミッションだ。ミッションは製品版同様、詳細ブリーフィングから始まり、ターゲットのビデオ映像やエリアマップをじっくり観察したうえで、敵本拠に乗り込んでいくことになる。
ゲームは、大使館の側を流れる川に横付けしたボートから下りたところからスタートする。周囲はすでに暗く深々と雪が降り続けている。川岸の階段を登ると、大使館嘱託のボーイがタバコを吸いながら休憩しており、左手には大使館の高い塀が見える。ここで、ボーイを殺害して、大使館裏口のカギを奪い、服を着替えてボーイになりすますこともできるし、無視して進んでもいい。大使館表玄関の側には、協力者が置いてくれた箱から毒薬も入手することができる。
このステージで問題なのは、ある意味一番やりやすい、正面突破戦法が使えないところだ。敵の侵入に気づかれたとたん、ブリーフケースは安全なところに秘匿されミッション失敗となる。アラームを鳴らされる前に逐次撃破していく戦法も採れなくはないが、側近のスペツナズ隊員が文字通り超人的な強さなので、あまりお勧めできない。
結局、私が採った戦法は、川の畔で休んでいたボーイになりすまし、平気な顔をして大使館の奥深くまで侵入し、将軍と大使を殺害し、ブリーフケースを持って裏口から逃げるというもの。ブリーフケースは金庫の中に納められており、開け方を知っているのは大使のみ。大使殺害のタイミングが一番難しい。
また、ブリーフケースを持った状態だと、偽装が通用せず、必ず銃撃戦になる。まともに相手していては確実に死んでしまうので、あらかじめ想定していた逃走路を一目散に逃げまくる。ルパン顔負けのこの緊張感がたまらない。クリア後はスコアが出るので、何度も挑戦してみるといいだろう。
Hitman 2: Silent Assassin (c) I.O Interactive A/S, 20021.
Developed by IO Interactive A/S Published by Eidos Interactive Limited.
ダウンロードはこちら(3D Gamers)