発売元 Strategyfirst
「Fate of Dragon」の開発元として知られる中国のデベロッパーObject Softwareの最新作「Prince of Qin」のMultiplayer Demo。同作はすでに今年8月に北米市場で発売済みで、日本でもカプコンから完全日本語版での発売が予定されている。日本語版は今秋発売予定だったが、ご存じのように「Warcraft III Reign of Chaos 完全日本語版」の度重なる延期により、開発ラインが一時的にストップしてしまっている。年内はこのMultiplay Demoでしのぐしかなさそうである。
「Prince of Qin」は、「Diablo」シリーズの寡占状態が続くネットワークRPG市場において久々の新作となる意欲作である。基本的なゲームシステムは「Diablo」シリーズとほぼ同じで、パーティープレイをベースにしているところなどに若干「Baldur's Gate」シリーズの臭いも感じられる。
同作が「Diablo」を強烈に意識しているのは、専用サーバーの名称が「POQ Battle.net」であるところからして間違いないが、コネクションロストやワープ移動を連発するなど、サーバー運営ノウハウはまだまだ未熟のようだ。この状況は発売後4カ月たった今でも変わることなく続いている。
ロビークライアントはブラウザを利用しており、ルームに常時作成されているセッションに入ることでゲームに参加することができる。現在ロビークライアントは、接続者リストとセッションを表示する機能しか持っておらず、チャットすら行なえないのが辛い。日本で発売する際は、サーバー機能について検討する必要がありそうだ。
さてDemoでは、ゲーム序盤がプレイできる。まずはキャラクタを作成するところからスタートする。選べるジョブは PaladinとWizardのみで、レベルも最大5までしか上げられないという制限が課せられている。
意外とさくさくレベルの上がるゲームなので、レベル5などあっという間だが、セッションが固定されているため、常にプレーヤーがいてマルチプレイの感覚は掴むことができるだろう。最大の難点はラグがひどいことだが、コネクションロストを連発するような場合は、プレイする時間帯を変えて再挑戦してみるといいだろう。なお、以前Singleplay Demoも紹介しているので未体験者は合わせてプレイしてみるといいだろう。
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