発売元 マイクロソフト
マイクロソフトが12月13日に発売するリアルタイムストラテジー「Age of Mythology」の体験版。米国で10月末に公開された英語版に完全日本語化を施した内容で、ゲーム内の音声、テキストのみならず、インストール先のフォルダ内にこっそり収録されているPDF形式のマニュアルやテクノロジーツリーなどもすべて日本語化されている。まるで日本語版完成披露のようなゴージャスな体験版だ。
仕様は英語版とまったく同じ。キャンペーン2ステージとチュートリアル、ならびにランダムマップがプレイできる。キャンペーンとチュートリアルの主神はポセイドン、ランダムマップはゼウス固定。固定といっても、時代を進化させるたびに2択で選択することになる従神の選び方によって、毎回違った戦術を楽しむことができる。
そのほか、ランダムマップでは3段階目の英雄の時代までしか進化させることができなかったり、対戦形式が1対1もしくは1対2しか選択できなかったりと制限が多いが、同作の魅力は十分すぎるほどに味わうことができる。
ちなみにゼウスは、全9神中もっともオーソドックスな能力を備え、初心者にお勧めの神だ。英雄や神話ユニットの生産、従神固有のテクノロジーのアップグレードなどに必要とされる「恩恵」を集めやすいため、英雄と神話ユニットを軸とした正攻法を得意とする。ゴッドパワーは、ユニットの種別にかかわらずユニット単体を一撃で葬る「電光」。強力な神話ユニットやカウンターユニットを簡単に除去できる便利で使いやすいゴッドパワーだ。
ゼウスで選択できる従神は古典の時代がアテナ(歩兵)、ヘルメス(騎兵)、英雄の時代がアポロン(射手)、ディオニュソス(騎兵)。カッコ内の兵科は、従神固有のテクノロジーにより、特定の兵科を強化できることを表している。また、神話ユニットもおおむねカッコ内の兵科のユニットになる。
騎兵重視でいくならヘルメス、ディオニュソスだが、戦力の核となる英雄および神話ユニットは歩兵タイプが多いため、行軍速度があわないし、せっかくの騎兵テクノロジーが適用されない。というわけで数字だけの総合力で見れば、アテナ、アポロンラインが正解だろう。
あとは個人的な好み。たとえば、従神ディオニソス固有のゴッドパワー「ブロンズ」は、範囲内の人間ユニットの防御力を一時的に向上させる効果がある。この「ブロンズ」を使うと英雄と神話ユニットを除く全ユニットが全身ブロンズカラーに染まり、猛烈に格好いい。特に騎兵は初代「Age of Empires」の精鋭重騎兵を彷彿とさせる雰囲気で、騎兵好きにはたまらない。製品版の発売まで20日あまり。それまではこの体験版と同梱の製品マニュアル、テクノロジーツリーでじっくり戦術を練るといいだろう。
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