発売元 Microsoft
Ensemble Studios待望の新作リアルタイムストラテジー「Age of Mythology」のPlayable Demo。米国でついに10月31日より発売が始まり、日本語版の発売日も決定した絶好のタイミングでの公開。ゲームのクオリティもさることながら、内容盛りだくさんでお腹満腹のDemoだ。
「Age of Mythology」は、神話の世界をモチーフに、ギリシャ、エジプト、ノースの三つ巴の興亡を描いたリアルタイムストラテジー。テイストは「Age of Empires」シリーズそのままに、グラフィックをフル3D化し、ゴッドパワーや神話ユニットなど、さまざまな新機軸を盛り込んでいるところが最大の特徴である。
Demoでは、チュートリアル「Learn to Play」が全ステージと、ギリシャキャンペーンが2ステージ、そしてランダムマップがプレイできる。ランダムマップはシングルプレイ専用で、文明はギリシャのゼウス、マップはミッドガルドのみとなっている。時代も3段階目までしか進化させることができない。また今回は、事前にしっかりとしたβテストを行なっているため、マルチプレイモードは意図的に取り外されている。
「Learn to Play」はAoEシリーズお馴染みのチュートリアルモードで、操作方法から、ゲームの進め方、そして今回新しく加わった神話ユニットやゴッドパワーの効果的な利用法などをひととおり学ぶことができる。難易度はステージクリアごとに変更可能で、チュートリアルをクリアするとそのままシームレスにギリシャキャンペーンに繋がっていく。
キャンペーンでは、開始前にプログラマブルムービーが流れる。これはフル3Dのメリットを最大限に活かした拡大回転処理が見物で、そのままプレイ画面へとシームレスに繋がっていく。ノリやスタイルは「Warcraft III」のシネマティクスにそっくりだが、前2作に比べれば雲泥の差で、同社がいかにシングルプレイにも力を注いできたかが実感できるだろう。
先述したように、基本的なプレイスタイルは、AoEシリーズと変わらない。しかし、グラフィックその他、細かいところに無数の差違が見られ、そうした部分に既存ユーザーを満足させつつ、初心者層も取り込んでいくという同社の戦略が見え隠れする。そつない作りだ。
「CPU戦かぁ」と乗り気薄でプレイしているつもりでも、遊んでいるうちにぐいぐい作品の魅力に引き込まれ、いつしかハマっている自分に気づく。そんな良いゲームの典型的なパターンに陥ってしまう作品だ。ファイルサイズが特大なのが玉に瑕だが、サウンドクオリティも高く、きわめて高い満足感が味わえる。ぜひプレイしておこう。
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