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[Viva! GM]

 マイペースに展開中のGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー!「Viva! GM」。新譜情報はもとより、なつかしのGMまで、幅広くゲーム音楽に関して取り扱うコーナーです。GM大好きお姉さん2人がガイドを努めるこのコーナー、コンセプトはズバリ「勢い!」。今週からいよいよ読者コーナー「Listener's VOICE」がスタート!


[ 今が旬! のオススメ作をタイムリーにピックアップするコーナーです ]


ジャケット写真01
pop'n music 8 AC CS pop'n music 6

発売元:コナミミュージックエンタテインメント
製品情報:こちら

価格:3,204円(税抜)
発売日:2002年8月22日
品番:KMCA-173~4

■ pop'n music 8 AC CS pop'n music 6

 この5月末にゲーセンに登場したAC最新作「ポップン8」と、6月末に発売されたプレイステーション版「ポップン6」のコラボレートアルバム。2枚組のDISC1には、AC版「ポップン8」をオリジナル音源でぎっしり満載、DISC2にはCS版「ポップン6」新曲のほか、AC版ライセンス曲やライブバージョン、「マンボ・ア・ゴー・ゴー」からの楽曲など、こちらもぎっしり。ボーナストラックとしてロングバージョンも5曲入って、全62曲となっている。

 まず、このアルバムの重要なポイントとして、ライブバージョンがもれなく収録されている点に注目したい。知っている人には説明不要だけど、これは3月30日にポップンのアーティストを集めて開催され、大盛況のうちに幕を閉じたライブ「pop'n music★アーティスト大集合!」での収録された曲。ライブ音源をそのまま使用した人気曲が「ポップン8」でプレイできるのはとてもうれしい。ライブのナマの空気感がゲーセンで味わえたのもオツだけど、今度は静かにじっくり自分の部屋で楽しめるのもこれまた粋なもの。当日ライブ会場に足を運んだ人なら、改めてよーく聞けば自分の声援が聞こえてくるかもしれない!?

 「ポップンミュージック」のゲーム内容は、皆さんご存知の通り。カラフルな入力キーが9つもあって、これを全て使うモードでは、幅広いフィールドにポップ君(オブジェ)が降り注ぐ! というもの。慣れるまでは、判定ラインで拾い損ねて音が抜けたり、遅れて叩いて余計な音を鳴らしたり、なかなか大変なのよね……でも、丸いトラックボールみたいな入力キーを、遠慮なしにばんばん叩き、音を鳴らすのはストレス解消になること請け合いです。

 私がノーマルで新曲を順次プレイしていくうちに、譜面が面白いなぁと感じたのはメロパンク「pure」。私個人はほとんどAC版「ポップン8」からの新参者と言っていい状態なので、まだキーの配置をしっかり暗記していなくて、3つ以上の同時押しが流れてくるところでつまずきまくりのコケまくりでしたー。でも、曲にぴったり合わせて同時押しするというのが、難しいんだけど面白いんです。

 曲が気に入って、当初必ず3曲目に選択していたのはユーロビート「LOVELOVE シュガ→」。これは、譜面に興味を持ったわけではなく、純粋に曲が好きになりました。しかしEX譜面を見てビックリ仰天、カッコイイ。どんな譜面かと言うと、すごい密度でポップ君(オブジェ)が降り注ぐ! 前奏部分の16分で進行する音の洪水すべてにポップ君が割り振られていて、プレーヤーはモグラ叩き? いや、もっと激しく、とにかくすさまじく叩きまくる。うーん、スゴイ。

 上級者用の譜面は、細かく1つ1つの音を叩いて鳴らせるところが羨ましい。しかし、そこは音ゲー。上級者のプレイはちゃんと曲になるからいいんだけど……へたっぴぃな私がプレイしても、ただの雑音になってしまうところが憎い! EXを叩きこなせたらどれだけカッコいいだろうなぁと夢想しつつ、遠大な目標に据えてはいるものの、現状まず越えねばならない目標は、同時押しがライバルなメロパンをマトモにクリアすることだったりします。

 徐々に段階を経て、練習を詰んでいけば、ある程度までは必ず上達できるところが、音ゲーの良いところだと思っています。私の場合、そのモチベーションの維持に「絶対うまくなりたい好きな曲」ってのがあることが重要で、だからこのCDの存在はとってもありがたいといえるでしょう。

[Text : 河本 真寿美]

♪今月の新譜♪

●ここでは、今月発売予定の新譜データを扱います。新着情報が入り次第、随時更新していきます。

■ 発売元:株式会社SME・ビジュアルワークス
タイトル発売日/データ解説
ポポロクロイス ~はじまりの冒険~8月21日
1,995円(税込)
SVWC-7142
 6月にシングルとして先行発売され、本上まなみさんのCMでも話題になったエンディングテーマ「瞳の扉」はもちろん、その他にもゲームで使用された心和む楽曲群を完全収録。透き通ったメロディに、どこか切ない歌詞、そして極めつけはどこまでもピュアなmarhyの歌声……。多くのファンの心をつかんで離さない、ポポロクロイスの愛らしい世界観にぴったりあった珠玉の楽曲群が盛りだくさん!
■ 発売元:株式会社コーエー
タイトル発売日/データ解説
アンジェリークSunflower ~from Twin コレクション~8月21日
2,700円(税込)
KECH-1212
 大好評のOVA『アンジェリークTwinコレクション』1~4で、「ミュージッククリップ」としてショートヴァージョンが収録されているヴォーカル曲8曲を、すべてフルヴァージョンで収録。ジュリアス、オスカー、ランディ、ゼフェル、オリヴィエ、ティムカ、エルンスト、チャーリーの歌声が、きっとあなたを魅了するはず!
 ジャケットには、由羅カイリ氏が描く8人のイラストを使用。
■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
  販売元:キングレコード株式会社
タイトル発売日/データ解説
beatmania IIDX 7th style Original Soundtrack8月22日
3,500円(税込)
KMCA-171~2
 より洗練されたビートが刻む1秒先の未来へ。ゲームファンのみならず音楽ファンからも熱く注目を集める「beatmania IIDX」シリーズ最新作のサウンドトラックがついにリリース!
ときめきメモリアル3 もえぎの音楽だより 第三集8月22日
3,059円(税込)
KMCA-168
 ときめくキモチを伝えたい……「ときめきメモリアル3」のヒロイン達が贈る、「もえぎの音楽だより」の第3弾。ファン待望、ヒロイン8人が全員集合!
 どの曲も各ヒロインのイメージにぴったりなイメージソング8曲と、シチュエーションにときめくメッセージ8篇を収録。2002年夏の思い出を彼女達と一緒に作ってみては?
pop`n music 8 AC CS pop`n music 68月22日
3,364円(税込)
KMCA-173~4
 超人気ゲーム「ポップン8」オリジナル音源とCS版「ポップン6」の新曲をコラボレート。「ポップン8」といえば気になるライブバージョンだが、こちらももちろん収録。さらに、ボーナストラックとしてロングバージョンを5曲収録。全62曲のボリュームで、とってもお買い得な2枚組!
■ 発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
  販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
タイトル発売日/データ解説
風のクロノア2 サウンドトラック8月21日
3,300円(税抜)
SCDC-201
 ナムコの人気キャラクタ「クロノア」が活躍するPS2の3Dドラマティックアクションゲーム「風のクロノア2~世界が望んだ忘れもの~」が遂にサントラ化!! ファンの要望が多かったクロノアが歌っている曲『Stepping Wind』と、そのカラオケ曲を収録した豪華2枚組で登場。
レジェンド 80`s ザ スキーム サウンドトラック8月21日
2,500円(税抜)
SCDC-199
 時代を越えて「古代サウンド」が蘇る!! '80年代後半、PC-88にて発売されたアクションゲーム「ザ・スキーム」より、サウンドボードII音源によるオリジナル版の完全収録に加え、このCDでしか聴けないアレンジ曲を特別収録。
カプコン・ゲーム・ミュージックVOL.3
/カプコン
8月21日
2,800円(税抜)
SCDC-198
 '87年に稼働していたカプコンアーケードの秀逸作品が復刻盤でよみがえる! 超美麗的活劇遊戯「虎への道」、ベストセラー“1942”の続編「1943」、“魔界村”、“闘いの挽歌”の流れをくむ縦横自由の硬派アクション「ブラックドラゴン」、そして三部作構成で収録した「魔界島(アレンジバージョン)」を収録!! さらに初回特典として、シリーズ3枚「VOL.1~VOL.3」のすべてを収納できる特製CD-BOXが同梱。
■ 発売元:セルピュータ
  販売元:株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション
タイトル発売日/データ解説
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風オリジナル・サウンドトラック8月21日
2,000円(税別)
CPCA-1061
 「ジョジョ」の第5部の世界がプレイステーション 2で、3Dアクションゲームとして7月25日に発売された。そのサントラが、8月21日、早くも発売となる! イタリアを舞台に繰り広げられる今回のゲームのストーリーラインに沿って、音楽もどこと無くイタリアの匂いを感じさせる。もちろんスタンドバトルシーンでは、カプコンの王道ともいえるノリの良いバトルサウンドが響き渡る! また個性豊かなキャラクタの録り下ろしボイスも、キャラごとにピックアップして収録。ファンにはたまらないボーナストラックだ。

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[俺とGM]~ライターによる、GM思い出 暴れ語り~

●担当ライターが思い入れたっぷりにゲームとGMを語ります。


■ 思い出って言うより現在進行形……「ライデンファイターズ・JET オリジナル・サウンドトラック」

ジャケット写真01

アレンジ曲は無いけれど、「JET」の未使用曲1曲を含めた全28トラックは、聞き応え十分! 「ライデンファイターズは時代の流れによる雷電シリーズの進化」との制作者代表コメントも興味深い。

 「ライデンファイターズJET(以下JET)」は、未だにゲーセンでよくプレイするゲームです。「JET」がシューティングコーナーに残してあるお店は、わりとよく見掛けます。セイブ開発の「ライデンファイターズ」シリーズは、「ライデンファイターズ2 オペレーション・ヘルダイヴ」、「JET」と続くのですが、このCDには「JET」が全て網羅されていて、初代と2より4曲ずつセレクトして収録されています。

 「JET」のBGM群は、ダンス系テクノを意識して作られていて、全般的にどの曲からも、「後ろから追ってくる何かから、全力疾走で逃げなきゃ!」っていうのがイメージとして伝わってきます。1面(シミュレーション・レベル01)が始まると、アップテンポで軽快なドラムが鳴り始め、上の方で効果音みたいな音色がリズミカルにカラカラ鳴って、メロディ(?)が折り重なるようにがなり立ててくる。何だかよくわからないけどインパクト大の不思議な曲です。

 この1面もそうだけど、「JET」の曲って、聞くと焦るんですよね。どのステージ曲も、慌てさせる雰囲気を持ってて、仕事中に聞くとはかどるし、車内で聞くとアクセルをつい踏みたくなる。その理由は、BPMが早いっていうのも勿論あるだろうけど、それだけじゃなく、どこかしら破綻した感じが散りばめられてる印象を受けるからだと思います。1面のカラカラもそうだけど、効果音みたいな高音が曲中に使われていたり、多くの音色が存在して主役の音色がどんどん変わっていったり。だから、良い意味で落ち着かない印象を受けるのかなぁと自分では思ってるんですが。

 でね、それらの曲がこのゲームにめちゃめちゃ合ってるんです。砲火に狙われ、炙られるような、冷や汗たら~の激(ゲキ)焦り感。「JET」のGMがもたらしてくれる感覚ってばコレですよ!
 煌めく勲章を追いかけながらクイックショットを続けざまにキメたり、敵弾に注意を払いながら一定個所に止まってミクラスを出現させたかと思うと、10万点の妖精さんを出現させるために中型戦車に弾封じをしたり。隠し要素がゲームの最もオイシイ味わいで、点を上げようとすればするほど、とにかく危険危険で忙しいー!! ゲームの内容も「JET」=「忙しい」という印象。なので、それを煽るような曲群が、至上の相性でバッチリはまってると思うんです。

 ところで、私個人的には、シューティングゲームの曲のカッコ良さは、ボス曲に集約してほしい! と思っているところがあります。逆に言うと、ボスのBGMがグッと掴まれるものであれば、ステージ道中の曲がさほど好みにハマらなくても許せたりします。だーって、ボスですよ、ボス! その他はザコ! ボスは圧倒的な存在であってほしいし、ほかのどの敵よりカッコ良くあって欲しい。だからその戦闘中に流れるBGMは、どのシーンより印象的であって欲しいし、逆にそうじゃなきゃ萎えるでしょう。
 私が好むボス曲は、プレイヤーを急き立てる、どこか狂ったキレた曲。バスドラムがハラに響いて、弾をよけていると脳内からトロッと出てくる「危険=気持いい」物質が、混ざり合って反応を起こしてくれる曲です。

 このCDのいくつかの脳内物質反応系曲の中で、イチオシしたいのが「Error.」。「ライデンファイターズ2」の巨大ボスの曲です。これ、さいっこー! アタマに妄想が浮かぶんですよ、敵の攻撃をかいくぐって一瞬の静けさの後、遠方から陽炎のように凶悪な戦闘兵器が見えてくる。で、鼻血が出そうな攻撃を仕掛けてきてくれる、という絵が、曲を聞くだけで、もわーっとアタマの中に描けます(危険?)。

[Text : 河本 真寿美]

[♪ Listeners VOICE ♪]

 ●読者のみなさまからいただいたメールを掲載するコーナーです。


 GMを語るなら自分的にはずせないのはやっぱりアレですね。「アウトラン」っしょ! まずこれを紹介すべきでしょ! 私をGMにのめり込ませまくるきっかけを与えてくれたアウトラン。昔々アーケードにあったセガ体感ゲームシリーズのアレです。
(中略)
 コインを投入すると「♪チャララララララーン」とお馴染みの効果音が流れ、画面はカーステレオに。そう!全3曲の中から好きな曲を選び、それを聞きながらレースできるっていうなかなか画期的なアイデアっす!

 いつもは「マジカルサウンドシャワー」で。ちょっとブルーな気分の日や夕暮れ時はスプラッシュウェイブで。そしてたまには気分転換にパッシングブリーズで。なんて気分次第で選曲しちゃったりなんかして。

 「GMなんてなー飾りなんだよ、とってつけりゃいいんだよ」、「とりあえずゲームっぽくピコピコいってりゃいいんだよ」なんて言わせません。こりゃもうりっぱなGMっつージャンルの確立です。
(中略)
 このゲームの曲を聴きながら走ってると「ここでブレーキ踏まなきゃぶつかる!」ってわかってるんだけど体がいうこときかない。アクセルべた踏みで激突しちゃう。でも後悔はしない。だってもうノリノリだから! みたいな。そんな感じの思い出深いゲームです。

 高校時代の小遣いの7割を注ぎ込んだといっても過言じゃないっす。昼食代500円で100円のコッペパン(容積重視さ!)をゲットし、なんとか空腹をこらえて残り400円で4回プレイできる! なんてかなーり不健康なことしてました。でもそれくらい自分はのめり込んでましたねー。
(中略)
 もう何百回プレイしかたわからないくらいプレイして、その回数だけこのゲームの曲は聴いていますが、今でもサウンドトラックCDを大事に保管してあって、嫌なことがあった時、気分が晴れない時にガンガンにボリュームを上げて聞いてます^^

 後にも先にもこんなゲームは最初で最後でした。開発元のセガさんに感謝。SSTバンドの皆さんに感謝です。またこんなに夢中になれるゲーム&GMが登場してくれないかな……
(中略)
 以上乱文ですが読んで頂けたらうれしいです。
 これからもGM関連の記事読ませて頂きます。がんばってね!

[S.Sさん]

--お便りありがとうございます! そうですね、「アウトラン」はGMに、ラジオから流れてるBGMっていうメタファーを持たせてあったところが、衝撃でしたよね。そうやって曲を選べるところが嬉しかったし、それだけで「うわぁ、カーラジオをいじってるよ、車に乗ってるっぽいー」って気分を味わいましたもん。私はS.Sさんほどプレイしていませんが、乗り込むといつも「パッシングブリーズ」を選択していました。開幕のメロディーがお気に入りなんです。途中で曲調が変わって(結構長いですよね)暫くして、また最初のメロが聞こえてくるとすごーく嬉しいです。 [河本]


[♪ ご意見募集中 ♪]

 「Viva! GM」では皆さんのご意見や、GMに関する思い入れたっぷりの語りを大募集しています(お姉さんたちが気に入ったものは誌面に掲載させていただきます)! あて先はこちらまで。たくさんの応募お待ちしてます!

 
 (2002年8月24日)

 [Text by 遠藤 美幸 ・ 河本 真寿美 / Produced by 佐伯 憲司]



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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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