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[Viva! GM]

 今週もやってまいりましたGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー!「Viva! GM」。新譜情報はもとより、なつかしのGMまで、幅広くゲーム音楽に関して取り扱うコーナーです。GM大好きお姉さん2人がガイドを努めるこのコーナー、コンセプトはズバリ「勢い!」。まだまだ暴れる予定ですので、ひとつごひいきに!


[ かまいたちの夜2 ~監獄島のわらべ唄~ サウンドトラック ]

●今が旬! のオススメ作をタイムリーにピックアップするコーナーです。

ジャケット写真01
かまいたちの夜2 ~監獄島のわらべ唄~ サウンドトラック
発売元:ワーナーミュージック・ジャパン
製品情報:チュンソフト

価格:2,500円(税込)
発売日:2002年7月17日
品番:SSCX 10069.70

 初作がスーパーファミコン用ROMとして発売されたサウンドノベル第2弾、名作と誉れ高い「かまいたちの夜」。その続編、「かまいたちの夜2 ~監獄島のわらべ唄~」がプレイステーション 2向けに7月18日に満を持して発売された。それに先駆け、サウンドトラックCDとドラマCDがまるで「前夜祭」のごとく17日にリリースされた。

 コンポーザーに「爆風スランプ」のパッパラー河合氏と作曲、編曲家やピアニストなど幅広い活躍の羽毛田丈史氏を迎え、「かまいたちの夜2」から厳選された曲を完全にリメイク。必聴の1枚に仕上がっている。和楽器を使ったホラーサスペンス風の曲は、外界と遮断された孤島によく似合う。

 今作のゲームの舞台は孤島、前作のペンションと比較するとかなり世界は広くなったような気がするが、このサウンドトラックCDの各曲を聴いていると閉鎖感を強く感じる。それも狭い場所に閉じ込められた閉鎖感ではなく、暗闇でまわりを見てもどのくらい広いのか、どこまで続くのかわからない、自分の周囲しか見えない精神的な閉鎖感を感じてすこし背筋が冷えた。
 わかりやすい怖さより、自分で勝手に想像を膨らませて恐怖を煽ってしまう「かまいたちの夜」の雰囲気に合った楽曲を集めたこのサウンドトラックを、ゲームをプレイした人もそうでない人もぜひ聞いてほしい。

 また、サウンドトラックCDと同時に「かまいたちの夜2 オリジナルストーリードラマ」もリリースされている。
 前作「かまいたちの夜」にも登場していた「久保田俊夫」を主人公としたオリジナルストーリーなので、前作をプレイした人は、もちろんだれでも楽しめる内容となっている。

 私個人はまだ「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」をプレイしていないのだが、サウンドトラックを聴いてとてもプレイしたくなった。はたしてこの楽曲たちがどのような場面で聴けるのか今から楽しみだ。

[Text : 遠藤 美幸]

♪今月の新譜♪

●ここでは、今月発売予定の新譜データを扱います。新着情報が入り次第、随時更新していきます。

■ 発売元:株式会社マーベラスエンターテイメント
  販売元:株式会社バップ
タイトル発売日/データ解説
スペースチャンネル5 パート2 モジモジ★キャントストップリミックス7月24日
2,100円(税込)
MJCG-80098
 絶好調のサウンドトラックに続いて発売されているリミックスアルバムの2枚目。オリジナルサウンドスタッフによる究極のリミックス作品として、ドラマなどはすべて書き下ろし、新録ボイスも盛りだくさんの内容。スタッフが1番ふざけて……いや楽しんで作った、これぞ最強の「スペチャン」CDとなっている。前作同様、うららステッカーの封入やピクチャーCD仕様(ともに初回特典)という特典もあり。
■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
  販売元:キングレコード株式会社
タイトル発売日/データ解説
幻想水滸伝III オリジナルサウンドトラック7月24日
3,500円(税込)
KMCA-164~5
 7月11日に発売されるシリーズ最新作、プレイステーション 2用ソフト「幻想水滸伝III」の世界を彩る音楽を余すことなく収録した「幻想水滸伝III」の情緒豊かな楽曲を楽しむ為の2枚組アルバム。姫神によるオープニングテーマ「愛を超えて」も収録。
pop'n music Artist collection 新谷さなえ7月24日
3,500円(税込)
KMCA-159
 今まで「pop'n music」シリーズで歌ってきた人気楽曲や、最新作「pop'n music 8」に収録されている「会社はワタシで廻ってる!?」、OVA「ふたりエッチ」エンディングテーマ「sync」など新曲4曲を収録した、新谷さなえ・コレクション。
■ 発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
  販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
タイトル発売日/データ解説
ラ・ピュセル 光の聖女伝説 ドラマCD7月24日
3,000円(税抜)
SCDC-00190
 初回特典:キャラクタシール#2
 日本一ソフトウェアの人気シミュレーションRPG「ラ・ピュセル~光の聖女伝説~」のキャラクタ達が今度はドラマCDで大暴れ!! 笑いあり、ホロリとするお話ありの内容でおくる「ラ・ピュセル」の世界を堪能してほしい。あの懐かしのキャラクタ、マージョリーとミャオ(「マール王国の人形姫」でお馴染み)も特別出演。
ギルティギア イグゼクス オリジナルサウンドトラック7月24日
3,300円(税抜)
SCDC-00191-192
 CD2枚組、初回封入特典:ステッカー(表1と同デザイン)
 ハードでスピード感あふれるサウンドを完全収録!!
 サウンドにこだわったオリジナルバンドを結成し、全て生楽器の音で2カ月に及ぶレコーディングを決行!! また、ボーナストラックとしてPS2版「ギルティギア ゼクスプラス」のみに収録されているクリフとジャスティスのキャラクタテーマ曲2曲と、エンディング曲3曲を特別追加!!
カプコン・ゲーム・ミュージックVOL.2
カプコン
7月24日
2,200円(税抜)
SCDC-OO195
 話題沸騰のVOL.1に続き、VOL.2は対戦格闘ゲームの原点「ストリートファイター」、コミカルアクションゲーム「ロックマン」など、今やカプコンを代表する大人気タイトルを収録した一枚!! TAMAYOさんをはじめとしたカプコンサウンドチーム“アルフ=ライラ=ワ=ライラ”によるゲーム世界と見事にマッチしたカプコンならではの聴きどころ満載の全5タイトルのゲームBGMをアレンジバージョンを含め余すところなく収録!!
Dear Melodies 萌~Scitron Disc Girls Vocal Best Selection~7月24日
2,800円(税抜)
SCDC-00196
 作品タイトル、メーカーの枠を越え、サイトロンディスクボーカルベスト盤登場! 君のそばに『萌』と『癒』を!! 明るめのポップス、元気が出る歌詞、などなど思わず体が動いてしまう曲ばかりを選曲! ゲーム主題歌をはじめ、萌え~な楽曲がズラッとラインナップ!
Dear Melodies 癒~Scitron Disc Girls Vocal Best Selection~7月24日
2,800円(税抜)
SCDC-00197
しっとりとしたバラード、暖かさを感じる歌詞、などなどリラックスしてじっくり耳を傾けられる曲だけを選曲! ゲームED曲をはじめ、しっとり系な名曲がズラッとラインナップ!

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[俺とGM]~ライターによる、GM思い出 暴れ語り~

●担当ライターが思い入れたっぷりにゲームとGMを語ります。


■ 気分は「Lonely Etranger」……「エリア88」

ジャケット写真01
サイトロン1500シリーズで発売。カップリングはなく単独タイトルでリリースされたことはこの作品のサウンドの人気の高さを物語っている。オリジナルバージョンのほか、ラウンド5のアレンジバージョン「Lonely Etranger」も収録。ラウンド5のBGMは全曲中一番人気
 いやあ、久しぶりに聴くといいですねえ、「エリア88」。

 「エリア88」はカプコンからリリースされた漫画(アニメ化もされた)を題材にした横スクロールシューティングゲームです。私は原作をとても愛していたので、ゲームが発売されてすぐにゲームセンターに行きました。仲良しで「エリア88(以下エリ8)」好きな“ともちむ”という友達を連れて。
 ゲーム内容は、シン(風間真)、ミッキー(ミッキー・サイモン)、グレッグ(グレッグ・ゲイツ)の3人から好きなキャラを選び全10面を戦い抜く、というものでした。3人の愛機にはそれぞれ特徴があって、シンのタイガーシャークはパワーアップすると連射が速くなり(ボタンを押しっぱなしにするソフト連射)、ミッキーのF-14(14E?)トムキャットはショットの幅が広くなり、グレッグのA-10は下方向に弾が撃てる、というものでした。

 さてゲーセンに入って「エリ8」を見つけた私と“ともちむ”はさっそく100円玉を握り締めて筐体の前に座りました。「最初は2人協力プレイでいこう!」と仲良く並んでゲームを始める2人。ミッキーの取り合いでひと悶着あったものの、なんとか1面をクリアして2面に突入して間もなく、“ともちむ”のタイガーシャークが煙を吹いて撃墜されてしまいました。
 「なんとか2人でエンディングを見たい!」と思った私はともちむをフォローしてあげられるように毎日がんばりました。そしてついに1人で全10面を戦い抜き、プロジェクト4の計画を阻止したのです!

   エリア88をプレイしていたときの思い出は、「旅客機に仕掛けられたプラスチック爆弾をバルカンでこそぎおとせ!」という指令で出撃するスペシャルミッションです。旅客機に弾が当たってしまうと自分のダメージになってしまいます。うまく爆弾だけ撃たないといけないのに、ある日、徹夜明けで朦朧としながら「エリ8」をプレイしていた私は、気がつくと旅客機に弾を撃ちこんでいるじゃありませんか、おまけにその筐体は連射装置付きで、ものすごい勢いでライフが減ったあげく、ゲームオーバーになってしまいました。そして、ついうっかり「涼子ごめん!」と叫んでまわりの人に笑われた、という出来事がありました。

 「エリ8」のBGMはどれも好きなのですが、なかでもラウンド8の海上とラウンド9の兵器工場が好きですね。ラウンド5、7の人気のある曲もいいのですが、ラウンド8の水平線がかすんで見える海の曲っぽいところとか、前半の押さえ気味なのに後半盛り上がるラウンド9がいいですね。
 「エリ8」サウンドはメロディが立っていてわかりやすい曲ばかりです。メロディラインもなんというか、半音がきいてるというか、そういう部分が孤独な外人部隊の心情を表現しているような気がします。
 この時期のカプコンサウンドチームは「アルフ ライラ ワ ライラ」という名前で女性のサウンドスタッフが活躍していた記憶があります。「エリア88」のコンポーザーも女性で、女性ならではのメロウな旋律や展開が外人部隊の男のロマンぽくてたまらないですね。
 それぞれのステージの雰囲気とマッチしつつも常に哀愁、孤独、ロマンなどが漂っている曲たちを聴くとエリア88の傭兵たちを今でも思い出し、同時にゲームの画面が目に浮かびます。そして「こすり」の衝動もね。  

[Text : 遠藤 美幸]


■ 「悪魔城ドラキュラ(FC)」……「コナミック・ゲーム・フリークス」より

ジャケット写真02
『悪魔城』の音楽を求めて最初に買ったのが、この「コナミック・ゲーム・フリークス」のテープ。「悪魔城ドラキュラ」はアレンジ・バージョンのみが入っていて、それにも大満足だったが、『恋のホットロック』や『沙羅曼陀』など、トータルで聞き応えたっぷりな内容。当時のコナミ音楽が大好きな自分にとっては、宝物。しかしCD版には、MSXメドレーとして『魔城伝説』などが入っている事実を、本日知って驚いた。

 ディスクシステムのコナミのゲームで、一番惚れ込んだゲームは『悪魔城ドラキュラ』です。簡単に好きな部分を述べると、世界観、音楽、ゲーム内容、操作性(ジャンプ中に方向操作が効かない不自由なところ、メインとなる武器の攻撃範囲の制約)です。

 当時、自宅でいつも絶賛稼働中だったファミコン。その音源がPSGなどといった知識は無く、3重和音と1ノイズの作り出すいかにもな音に不満を感じることはありませんでした。むしろ、ファミコン以前に親しんだのがゲームウォッチで、それしか比較対象を知らなかった自分にとって、ファミコンのスペックは音楽だけでなく、あらゆる面において十分すぎるものだったのです。

 当時はどのファミコンカセットを手にとっても物珍しくて面白く、コレつまんないなんて思ったこともなく、新しいファミカセをただひたすらプレイしているだけで狂おしいほど楽しく大満足でした。ファミコンを更なる夢のマシンへと変える「ディスクシステム」が登場し、ハードの生みの親、任天堂からは『ゼルダの伝説』など、卒倒寸前の垂涎ゲームがどんどん登場し、もうハッピーすぎて何もかも幸せフィルターがかかって見え、大変な時期でした。
 しかし、『悪魔城』に触れたことは、当時いくつもの楽しく胸躍るゲームに触れたのとは別の、衝撃の大事件でした。

 なぜ衝撃だったのか。「悪魔城」は私が初めて触れた、恐怖がデフォルメされたゲームでした。ゲームの中で表現されている世界から、恐怖をリアルに抽出して感じ取り、それが見事にツボに入ったのです。
 主人公の等身は見慣れた2等身とは違うし、敵のグラフィックのおどろおどろしさと言ったらそれまでに見たどのゲームとも比べようが無く、そしてその音楽がまた、当時のコナミ節炸裂、とろけるほどに「恐カッコイイ」曲ばかりなのです。

 絵的に最も印象に残っているのは、死神に至る5面の背景です。壁にぶら下がった白骨の手首には、鎖が繋がっています。肥大していた妄想の翼は、生きながら壁に吊されて放置される自分を思い描き、恐怖に震えました。
 曲の中では、1面「Vampire Killer」が大好きで、次に5面「Heart of Fire」が好きです。これらの曲を聞くと、やるぜーーという熱い気分になれます。恐怖も、慣れてくると心地良くなり、恐怖を煽る曲が艶めかしく聞こえてくる、という不思議さを味わった曲でした。

 進んだ面数や、得点の記録以外に、形あるモノにしたくて仕方なくなったのも、このゲームが最初です。曲に関してやったことは、聞き取りからの楽譜起こしと、曲のテープ録音です。家族には終了するまで静かにしてくれるようにお願いして、ラジカセをテレビの前に設置、マイクからの録音。このとき自分のこだわりとして、主人公がダメージを食らう「うっ」という声は絶対に入れない、つまり、ステージごとでいいからノーミスプレイで、という取り決めをして作業に当たりました。ラスボス、ドラキュラ手前の最強の門番とも言うべき死神に、思った以上に苦労させられ、やっとのことで成功するぞ、というプレイの最後の最後、家の前を選挙カーが通過して、大音量のマイクの声がぶち壊してくれました。このときは暫し呆然、その後沸々と湧き起こった怒りは、未だに忘れません(その後のやり直しは数回で成功、無事全ステージ収録できました)!!

 このゲームがきっかけでMSX2を購入し、またゲームセンターに足を運ぶことになりました。来週は、業務用『悪魔城ドラキュラ』のGMについて語りたいと思います(ごめんなさい、好きなので……)。

[Text : 河本 真寿美]

♪ ご意見募集&プレゼント当選者発表 ♪

 「Viva! GM」では皆さんのご意見や、GMに関する思い入れたっぷりの語りを大募集しています(お姉さんたちが気に入ったものは誌面に掲載させていただきます)! あて先はこちらまで。たくさんの応募お待ちしてます!

【第1回プレゼント当選者発表!】

  • 千葉県  秋葉俊亮様
  • 神奈川県 内藤哲史様
 たくさんのご応募ありがとうございました。またプレゼントを企画しますので、こうご期待!

 
 (2002年7月20日)

 [Text by 遠藤 美幸 ・ 河本 真寿美 / Produced by 佐伯 憲司]



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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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