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【連載第11回】あの、おもちゃを徹底レポート



 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)


第11回:液体に隠されたパワーで通信バトル
バンダイ「リキッドボーグ」

発売 バンダイ
価格 2,980円

液体が持つ神秘のパワー!?

 「ウェッ~プ」これで6本目である。この記事のために、今日は朝から缶コーヒーを飲み続けているのだ。『リキッドボーグ』は、水や缶コーヒーからおふろの水(?)など、ありとあらゆる液体を独自の方法で分析し、EP(体力)やAP(攻撃力)、SP(素早さ)といった数値に変換。その数値を使って対戦させることができるユニークなオモチャ。言わば往年のヒットアイテム『バーコードバトラー』の液体版だ。そこで筆者は、毎日愛飲している缶コーヒーを使って「缶コーヒー最強決定戦」を行なおうと考えたのである。なお、測定値の結果やバトルの勝敗が、味の良し悪しとは一切関係ないことを、あらかじめ断っておこう。

本体には、スポイト、2個のカプセル、かくはんと計量用のスプーンを内蔵できる リキッドボーグのコアとも言える、ヘッドカプセル。これに液体を入れる


カプセルセット! ドリンクパワー測定!

 『リキッドボーグ』では、液体が持つ力を「ドリンクパワー」と呼ぶ。測定は、小型のカプセルに液体を入れ、本体のセンサーで行なう。測定の結果、その液体の属性とEP、AP、SPの3つの数値が導き出される。属性には、「ウォーターストーム」「ハイドロウェーブ」「アクアタイフーン」の3種類があり、3すくみの強弱関係になっている。例えば数値が上回っていても、属性の影響を受けて、与えるダメージが変わることがあるらしい。まずは、事務所で水道水を測定してみた。

なるほど。これが基準値となるだろう。ちなみに、筆者の自宅(神奈川県)の水道水も数値は同じだった。続けて、今回リーグ戦に参加する9本の缶コーヒーのドリンクパワーを測定してみることにした。

缶コーヒーの能力値はいかに?

 今回選んだ缶コーヒーの銘柄に他意はなく、事務所から半径約500メートル以内の自動販売機やコンビニで購入できるものを選んだ。



銘柄 UCCブラック カフェラモード 備長炭焙煎珈琲 ジョージア ザ・コロンビア
属性 ウォーターストーム ウォーターストーム ハイドロウェーブ
EP (体力) 2,500 36,800 20,700
AP (攻撃力) 500 5,200 6,000
SP (スピード) 500 2,500 5,600
銘柄 ネスカフェサンタマルタ ファイア コクダブル BOSS7
属性 ウォーターストーム アクアタイフーン ウォーターストーム
EP (体力) 17,700 35,400 16,100
AP (攻撃力) 4,700 7,500 3,900
SP (スピード) 6,900 2,800 7,900
銘柄 ポッカコーヒー オリジナル ROOT リアルブレンド ワンダ ワンダフルフレンド
属性 アクアタイフーン ハイドロウェーブ アクアタイフーン
EP (体力) 2,500 43,300 31,200
AP (攻撃力) 500 6,500 4,800
SP (スピード) 500 2,300 3,000


 測定をくり返えしていて気がついたのだが、結果は必ずしも安定しないようだ。測定の時々で、数値が大きく変わることがあるのだ。もしかしたら、カプセルに入れる液体の微妙な量の違い、温度の違いなどが影響するのかもしれない。上に載せたのは、最初に計ったときの数値だ。
 結果で驚いたのが、『UCCブラック』と『ポッカコーヒーオリジナル』の数値が、水道水と同じだったということ。ブラックだけならば、砂糖やミルクが入ってないことから、「水道水に近い」というイメージも湧く。ところが、『ポッカコーヒーオリジナル』も同じ数値だということを考えると、そんな単純なことではないようだ。液体の中のどんな成分を測定しているのか、まったくもって謎である。

コーヒーをスポイトですくい、カプセルの中に注ぐ。入れすぎると、うまくデータがとれない 頭部にセットして、測定開始。しばらくして、属性やそれぞれの数値が導き出される

いざ総当り戦スタート!

 測定の結果が不安定なこともありうるので、対戦方式を考えた。まず、一方のリキッドボーグに入れる缶コーヒーを固定する。例えば『BOSS7』を入れたら、他の8種類の缶コーヒーをもう一方のリキッドボーグに順番に入れて戦わせる。こうすることで、不安定さを少しでも減らすことができるハズだ。
 準備が整い、いよいよ「第1回GAME Watch杯最強缶コーヒー決定戦」の火蓋は切って落とされた!
 1回戦は、『UCCブラック』VS『カフェラモード 備長炭焙煎珈琲』。先攻は、カフェラモードだ。カフェラモードのアタック! EPの少ないUCCブラックは、一撃で瀕死の状態になってしまった。けたたましくアラート音が鳴り響く。今度はブラックの反撃! 本体の液晶に「MEGA ATTACK!」と表示された。改心の一撃だ! ところが、与えたダメージはわずか400ポイント前後。カフェラモードはまったく余裕だ。そして次のターンで、UCCブラックはあっけなく敗れてしまった。やはり、数値の大きな差を埋めるのは簡単なことではないようだ。

リキッドボーグ同士の接続は、本体から伸びる通信コネクタを使う コネクタは、お互いに差し込む。片一方だけでは通信することはできない


はたして9本の頂点に立ったのは?

 大会は3時間にも及び、合計36戦が行なわれた。中でも白熱したのが、『カフェラモード 備長炭焙煎珈琲』VS『ファイア コクダブル』の一戦だ。お互いに一歩も譲らぬ激しい攻防のすえ、「MEGA ATTACK!」をくり出したカフェラモードが見事に勝利した。結局この一戦の結果が、優勝を左右することになったのだ。各缶コーヒーの順位は以下のとおり。

 缶コーヒーに関して言えば、濃い目の味のほうが、強力なドリンクパワーを持っているようだ。

いろいろなドリンクで試したくなる!

どの液体が最強なのか? 色々と調べてみると止まらなくなる
 容器さえ壊れなければ、どんな液体でも測定できるというところが、とてもユニーク。ウェブ上のファンサイトをのぞいてみると、実はレモンティーのEPが4万ポイントを越えていたり(!)と、意外な液体にとてつもないパワーが潜んでいたりするらしい。それを聞くと、冷蔵庫の中の液体を、かたっぱしから調べたくなる。対戦の方式も、今回行なった1対1方式のほかに、最大5台までを接続して対戦する「バトルロイヤルモード」や2対2の「チームバトルモード」もある。まわりにリキッドボーグを持っている友だちがいれば、かなり熱くなれるハズ。

 希望としては、一度入力したドリンクパワーを、本体に保存できたらいいのになあ、と思う。筆者の測定方法にも問題があるのかもしれないが、数値が変わってしまうことがあるのが少し残念でならない。
 原稿を進めていくうちに缶コーヒーの本数も進み、ただ今最後の9本目。優勝者『カフェラモード 備長炭焙煎珈琲』の味は、なかなかほろ苦いのであった(というより、すでに舌がマヒ気味)。

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/

(2001年3月22日)

[Reported by 依田智雄 (ワンナップ)]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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